コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走るの魅力を紹介します。

2012年 釜山の旅 其のニ

12busanMG_5287.jpg
釜山は家内と十年以上通っている。父も一緒のときもあるし、私と二人のときもある。だから年に二度訪れるときもある。家内と行くのは、現地の食事が合うことや、言葉が通じないが日本の街を散策するように手軽なこと、それに行きつけの食堂の人たちが歓迎してくれることだ。

89歳の父と行くのは、父が日本から移り住んだ養父母に現在の北朝鮮で育てられ、青少年期を過ごした想い出の地だからである。元気にうちにと思い、毎年手軽に行ける釜山に連れて行く。韓国は年寄りをとても大事にする。だがら私たちはどこに行っても丁寧なもてなしを受ける。日本も昔はそうであったが、韓国ではその懐かしさが今だ残っている。

昨年は予約していたものの、出発3日前にあんなことがあって残念な思いをさせてしまった。今回は家内と二人だが、父とはもう少し暖かくなって一緒に行く予定だ。本人もそのために1日1時間は歩けるよう散歩は欠かさない。




















12busanIMG_5256.jpg
いつも利用するのはJTBかJRの2泊3日のフリープランだ。
今回はJTBでビートルの往復と釜山観光ホテルの宿泊付きで一人19900円で私は安いと思う。
福岡港に出航1時間前に着いて、入国申告書と税関申告書、乗船申込書を記入、乗船申込書とパスポートと旅行会社からもらった予約受付書をビートルカウンターに提出しチェックイン。燃料チャージを払い港利用券売機で利用券を買ったら手続き終了。2時間55分後には釜山に到着する。

入国ゲートを出たら観光案内所へ、
「ここに行きたい」と、「この店のおすすめを食べたい」を韓国語で係りの人にメモに書いてもらう。
前者は事前にネットで入手した食堂の写真を見せてホテルの人に頼むもの、後者は見知らぬ食堂での注文用だ。

その先にある銀行で両替したら外で待機しているタクシーに乗る。黒の車体色に屋根が黄色のランプが模範タクシーで初乗り4500ウォン、白やシルバーが一般のタクシーで2200ウォン、もちろん一般タクシーに乗り「プサンカンコウホテル」、もしくは「プサンツーリストホテル」と言えば5分で到着する。

ちなみに今回のレートは、10000ウォンが約690円、約1000円が145000ウォンとレートがいい。
ホテルで予約受付書とパスポートを見せてチェックインし、荷物を部屋に置き身軽になったら釜山の旅がスタートする。




















12busanIMG_5290.jpg
まずはチャガルチ市場に歩いて行く。



















12busanIMG_5291.jpg
活気溢れる懐かしい喧騒をかきわけ、真っ先に向かうのは、




















12busanIMG_5271.jpg
いつものコムジャンオ専門店、付近一帯に同じような店が並びこの地区の名物料理だ。




















12busanIMG_5411.jpg
韓国語のコムジャンオとは日本名のヌタウナギのことで、深海に住み目が退化して日本では食べる習慣はないようだ。最近、テレビで何度かその生態が放送されたが、体に刺激を感じると白色糸状のドロドロの粘液を放出する。この粘液は捕食あるいは防御に用いられ、獲物の鰓に詰まらせて窒息させる効果もあるらしく誰が見ても恐ろしく気色の悪い生き物である。




















12busanIMG_5282.jpg
その食味と栄養は抜群で韓国、特に釜山では女性も子供も普通に食べる。
私もこれに魅了され釜山に通う理由にもなっているくらいだ。
しかし、現地の人にとっては安くは無い。一般的に注文されるのはコムジャンオのヤンニョム炒めで一人前20000ウォン(日本円で1380円)こちらで普通の昼食の料金は、3000~8000ウォンが相場だと思う。だから学生や一般の人にとっては安くはないはずだ。
それでも専門店が軒を連ねても繁盛するのは、「競合するものがない美味しさ」と「皆が認める健康食」だからであろう。






















12busanIMG_5269.jpg
注文が入ると生簀から出して、店の前の目立つところにまな板があり、そこでさばき、あえて活きの良さをアピールする。それを客はチラッと見る。
テキパキとさばいているのはバイトの女の子でたぶん時給はすごく安いだろう。サービスするのもおばちゃん達で店長のような立場の人は一人だけ。人件費が安く非常に中身の濃い商売だと感じた。おばちゃん一人の屋台もあれば同じような店もズラリと並びコムジャンオ専門店の競争も熾烈なのだろう。
それは行くたびに店舗の改装がされていることでもわかる。味への追求はもちろんのこと、寒さを防ぎながら入店しやすい雰囲気作りが繁盛店になっているのだろう。




















12busanIMG_5407.jpg
注文したのはコムジャンオの塩焼き。
練炭の上に金網を置き、そこに先ほど4センチくらい切った身を焼く。
切り刻まれても金網から落ちるくらいに動き、はねる。その生命力が滋養強壮、健康長寿の秘訣なのだろう。




















12busanIMG_5408.jpg
皮を剥がれ、刻まれたコムジャンオの肉片は撥ね、宙を舞う。おばちゃんがそれをトングで押さえる。押さえてもトングから逃れるようにピンクの肉片がクネクネと暴れる。活きのいい証拠、「凄いだろう」と店と客が納得する。
客は「オオッ」驚いて生唾飲み、よだれを拭かねばならない。おばちゃんはいつもの笑顔を見せる。
これがチャガルチ名物のコムジャンオだ。



















12busanIMG_5409.jpg
初めの人にはこの演出に驚くかも知れないが、味は保証する。一口食べたら魅了されるはず。

















12busanIMG_5259.jpg
旨そうに焼けてきた。香ばしい薫りが鼻孔を貫く。




















12busanIMG_5265.jpg
コリコリ、ホクホク、ジュワーと炭火の香りと旨味が溢れて手が休まらない感動の味だ。
一切嗅覚味覚を損なうものは皆無で、ウナギ? アナゴ? そんなもんじゃない次元を超えた旨さだ。食感だ。
家内と二人し、一気にぺロリと食べてしまった。




















12busanIMG_5275.jpg
次は一般的なコムジャンオのヤンニョム炒めだ。
アルミホイルの中に、コムジャンオと玉ねぎにピリッと辛いヤンニョムを絡ませて練炭の金網の上に置き、すぐさまホイルで焼く。バタバタ暴れるコムジャンオがやがて静まり、いい香りがしてくるとおばちゃんがそれを開け、混ぜ、食べてよしと、合図が、出る。
サンチェやエゴマの葉っぱに包み食べる。こいつも止まらない旨さでメッチュ(ビール)からソジュ(韓国焼酎)に変え、食べるたびのため息も止まらない。





















12busanIMG_5279.jpg
4分の3ほど残ったら、パフ(白ごはん)と指を1本出し(1人前)コムジャンオの焼飯をおばちゃんが作ってくれる。残った具とご飯に絡んだ韓国海苔のごま油の香りが風味を豊かにし、ホイルの上でそれらが馴染むとスプーンを置いて食べろの合図。
コムジャンオのダシの一滴までご飯にしみこんだ至福の逸品だ。




















12busanMG_5286.jpg
「お父さん連れてまたおいでよ」
と、この前来たときは金髪で、今回は黒と金の縞模様の威勢のいいおばちゃん、とは言うものの年は私と同じらしい。全く言葉は通じないが美味しいものを食べたいとか、家族愛とかはどこでも共通なので意志は通じる。
今夜の刺身屋を紹介してもらい、帰る日の朝また来るからと別れる。





















12busanIMG_5297.jpg
これからも貴重な食事を体験するために、腹八分で抑え国際市場を歩き回って次へ備える。




















12busanIMG_5299.jpg
腹を減らそうと歩き回るが、人が列をなす人気の屋台では食べてみたくなり、1000ウォン70円弱の肉饅頭や餃子もどきに手を出してしまう。




















12busanIMG_5308.jpg
1日目の夜は定番、チャガルチ市場の刺身で終了する。






日々是好日








スポンサーサイト
  1. 2012/01/08(日) 11:02:59|
  2. 旅行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2012年 釜山の旅 其の三 | ホーム | 2012年 釜山の旅 其の一>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kikuchinokoto.blog88.fc2.com/tb.php/900-d033cddb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Author:コルナゴ部長
コルナゴ部長のブログへようこそ!


自己紹介
阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

最近の記事

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数: