コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走るの魅力を紹介します。

朝食が美味しかった理由

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前職では朝食がとても人気でした。

朝ごはん目当てに来るお客さんもいるくらい上質な内容で、

それを作っていたのが洗い場のおばちゃんたち、

カメラを向けると逃げ回ってばかり、「写真は恥かしいよ~」と、

ですからいつも手先だけの紹介でした。

しかし、もういいでしょう、リーダーのおばちゃん、松尾さんを紹介します。

毎朝、70種類を越える手作り料理を出してもらっていました。

そのためには早朝から夜遅くまで頑張って、

お客さんの「美味しかった」というクチコミが何よりの励みでした、

この朝食について私が関わったことはほんのちょっとだけで、

すべては松尾さんをリーダーとしたおばちゃんたちの成果でした。

















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たくさんの種類があったおにぎり、

あなたは何がお好みでしたか?

私たち従業員は残ったものを頂いて、

私が一番好きだったのはピリ辛椎茸煮のおにぎりでした。

















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おはぎ、

もちろんアンコも手作り、

サイズは直径7cmはあるね、

お客さんからは、「もう少し小さくても」とご意見もありましたが、それは無視、

煮物のかぼちゃも、里芋の煮付けも、カライモの天ぷらも、同じようなクチコミも聞きますが無視、

聞くべきところと、こだわり、譲れないところがあって、

おばちゃんたちの理論は、口にいれる大きさも美味しさの秘訣として大事の要素であるということ、

50年、60年を越える経験がものをいいます。


















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この朝食の始まりは、1996年、雑誌に「一度は味わいたい贅沢な朝」という見出しで、朝食が美味しい3つの宿の紹介記事がきっかけでした。

そのなかで目に付いたのが、東京からわざわざ朝ご飯目的に訪れる人が多いという栃木県湯西川温泉の本家伴久萬久旅館さんでした。そこは奥山の古い趣のある宿ですが、朝食はバイキング(ビュッフェ)形式で当時としては珍しいものでした。

料理の内容は、山の幸を中心に煮物、炊き合わせ、漬物など保存が効いて遣い回しができる田舎料理で、冷凍や出来合いものは一切無く、すべて手作りの料理で作った人の顔が見えてくるような懐かしい物ばかりでした。保存できるものは大皿に盛られ、サラダやフルーツ、ヨーグルトなどは一人づつ小皿で出され無駄がでないようにしてありました。

また、テーブルに着くと小さな茶碗に盛られた5種類のご飯(白ご飯、古代米、ひえ、赤飯、お粥)と2種類の味噌汁(キノコの味噌汁と吾汁)は係りの人が持って来てくれるサービスも人気のようでした。


その後、この記事を参考に普通のバイキングだったものから徐々に内容を変え、2005年から作り手を板前さんから洗い場のおばちゃんにして、すべて手作りのメニュの「40種類の朝食バイキング」をスタートしました。食材も物産館から不揃いの野菜を探して仕入れたり、農家から直接に買ったりして原価を下げ「60種類の昭和のバイキング」としてネットやパンフレットで告知し、競争率の高い夕食以外にも朝食によって集客を図れるようにしました。


2008年、リクルート社の「観光会議きゅうしゅう」のなかで『朝食は宿の戦略となるか』と題した座談会形式の内容を紹介されてから形を成し得たにように思いました。同業社からも取り組みに興味をもたれ話を聞きに来られるようにもなり、その際の共通の話題は板前さんをどう納得させたかというものでした。

答えは簡単でした。「朝食はしなくていいから夕食に全力投入してください」というものです。朝食と言えば早朝の仕事ですから誰だって苦手です。逆におばちゃんたちはその点問題はなく、この取り引きはお互いにプラスになるものでした。同時に裏方ばかりの板前さんをバイキング会場の中で出し巻きを作ることも始め、演出とヤル気アップにつながったように思いました。

それと忘れてならないのが、お客さんのアンケートやネットでのクチコミを誰でも見れるように社員通路に「お客さんの声」として貼って公開したことです。

社長も支配人も調理長も、パートさんも掃除のおばちゃんも納入業者さんもホステスさんも、すべての人に良いこと悪いことすべて見てもらうようにしたことです。これ始めたのは2004年くらいだったでしょうか、今まで幹部だけで握り潰していたものを公開するようになって、改善しなくてはいけなことが明確に見えてきて、すべての事項をお客さんの声によって進めるようになりました。

こんな仕組みを作ることは誰でもできたと思います。

しかし、実際に料理を提供する松尾さんたちの熱意がなければできなかったはず、


















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ありがとうございました。

できることならもう一度、

あれと、あれと、あれを食べたいです(笑)
















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いつかまた一緒に仕事したいです。

松尾さん、

さようなら。
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  1. 2011/07/04(月) 18:23:07|
  2. その他
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

浮世雲 さま

何度も通って頂いて本当にありがたく思います。
私達は浮世雲さんみたいな顧客の皆様に育ててもらいました。松尾さんもそんなみなさまの応援があってからこそ頑張れたものだと思います。
今となっては代わってお礼の言葉もありませんがいつかまたいつものようにお会いできる日を楽しみしています。
このお気持ちは松尾さんにも伝わりますよ。

ありがとうございます。
  1. 2011/07/12(火) 07:22:54 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
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ぼたもち

初めて松尾さんの姿を拝見いたしました ぼたもちの写真見て 泣けてきました
ぼたもちを食べに 田舎に帰ると 何度も 早くから朝食会場で待っていました
一口食べたときの 幸福感は 私の宝物でしょう
最近 旅の病は抜けず あちこち旅していますが 、
泊まるたびに思うことは
 ”原点は 菊池に在り”です
中尾さんに お会いして 食し 語らい 飲んで旅し で 私の中の 原点が見えてきたんだと思います

松尾さんの朝食は 原点の源だったのだと 思いますよ

ぼたもちを たらふく いただけて幸せです

ありがとうございました

浮世雲
  
  1. 2011/07/10(日) 09:11:09 |
  2. URL |
  3. 浮世雲 #-
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マボファン さん

持病により急逝されました。まさかのことでした。
蛇の抜け殻を奉った施設で間違いありません。私がしましたから。マボファンさんにもご利用頂いたですね、ありがとうございました。

この方はみなさまから大変好評を得ていた朝食を提供するリーダーでした。同じように再現することはできなくなりましたが、かっての仲間達はその気持ちを受け継ぎ、それぞれの施設で感謝となるべき仕事をしてもらえるものと思います。
  1. 2011/07/06(水) 08:12:57 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
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???

・・・松尾さんという方、今、どうされていらっしゃるのでしょうか?ブログと皆様のコメントを拝見する限り、「えっ?」と思うのですが・・・。私も以前、一度そのホテルであろう場所に宿泊した事があります。(蛇のぬけがらを奉ってあった所のホテルでしょうか?)夕食も朝食も大変美味しく頂きましたが・・・?
  1. 2011/07/05(火) 22:41:18 |
  2. URL |
  3. マボファン #-
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ひろし君

賄いで若い人達が喜ぶ姿を見て、「こんなの食べたことがないでしょ、これが本物の味よ」一切市販の調味料は使わなくて手を掛けた味付けは見事でしたね。

いい経験をさせてもらいました。その意地、信念は自分のためになりました。

偲ぶ会でまた語りあいましょう。
  1. 2011/07/05(火) 06:45:50 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
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南九州大好きさん

メンチカツ人気だったよね、そして凄く美味しかった。賄いのハンバーグやカレーは感動しました。そのほかにも忘れられないプロの旨さばかり、仕事の合間に作ってもらって、ビーフンも好物だったなあ。あと歓迎会は花見のときの料理もいつもお世話になってお礼の言いようがありません。

想いはみんな一緒、ゆっくりすること以上に仕事好きだった松尾さん、ありがとうございました。
  1. 2011/07/05(火) 06:37:58 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
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ご馳走さまでした

ほんと、いっぱい美味しいご馳走ありがとうございました。いままで働きすぎた分ゆっくり休んでください。またいっしょに働きましょう。ありがとうございました。
  1. 2011/07/04(月) 21:42:48 |
  2. URL |
  3. ひろし #-
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松尾さん、ありがとう。

お久しぶりです。コメント2回目になります。
ホントに松尾さんのご飯、何が一番美味しかった?と聞かれても困るくらい全てのご飯が美味しかった。
松尾さんの作ったメンチカツも軽トラック市では、とぶように売れてました。

松尾さんの逞しさ、優しさ、そして料理の味、決して忘れません。

どうかこれからはゆっくり休んでくださいね。

  1. 2011/07/04(月) 20:33:01 |
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  3. 南九州大好き #-
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