コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走るの魅力を紹介します。

開高健さんの命日

ken4682zoo
1989年(昭和64年・平成元年)の12月9日、午前11時57分、食道腫瘍に肺炎を併発し済生会中央病院で逝去、享年58歳でした。

29年前、小説家、開高健さんに憧れて、当時人気企業であったサントリーの面接を受けました。求人先は広報部門でしたので新商品のプレゼンを書いた資料を手に大阪本社に行きました。提案したのは従来の瓶ビールから小さな瓶のライトビールで酒を飲むというよりもお洒落にビールを楽しむというものでテレビCM用のイラストやBGMも盛り込みけっこういい出来だったように思いました。必ずその時代が来ると九州の田舎者は赤ら顔で夢を説いた結果、内定が決まり有頂天でいたところ確か2月くらいだったかな「遺憾ながら・・・」の封書で私のキラキラ光る希望に輝いた就活は終わりました。


昨日が開高健さんの21年目の命日で毎年この夜は飲み明かします。銀座のバー「ばあもす」には現在も開高健さんのボトルがあります。サントリーの山崎12年とマッカラン1973の2本、いずれも小説家本人が入れたもの、「ばあもす」はスペイン語で「さあ、いこうよ」という意味で、南北アメリカ縦断の旅から帰ったばかりの小説家が、旅先ですっかり耳に馴染んだ言葉を授けてくれたものと聞いています。

昨晩はこの2本、クラスは違いますが山崎とマッカランでしたたかに酔いました。


















ken4683zoo
大分県の長湯温泉に大丸旅館という老舗旅館がありそこの談話室に開高健さんの書籍のコレクションがあります。
最初はラウンジ&バーでしたが今は談話室になり本棚にびっしりと並んだ本を読むことができます。ドアには『kaiko』のプレートがあり邂逅と読ませていますがオーナーの開高さんに対する思いが伝わる貴重な場所です。





















kenp1085zoo
開高健さんが亡くなった翌年、出版者から未亡人で詩人の牧羊子さんを中心にして、開高さん対して書かれた多くの追悼文を一冊にしようとなり、そのなかで谷沢永一さんや向井敏さんが文芸春秋に掲載された島地勝彦さんの一文を強く推薦しましたが牧羊子さんは即座に掲載を拒絶されたといいます。その理由は「シマジのあれは、下品です」と言われたいう。

島地勝彦さんは当時の週刊プレイボーイ編集長で、読者から寄せられた難問、奇問、珍問の人生相談に開高さんが答えるという企画でしたが本人は断り続けていました。その嫌がる開高さんを島地さんが説き伏せた経緯が文芸春秋1990年2月号「開高健、砥ぎすまされた哄笑」として掲載されました。これが面白い、何度呼んでも七転八倒するほど笑う、家族から気持ち悪いと言われるくらい大笑いするんです。しかし、作家と編集者の間柄を越えた友情と晩年の開高さんの素顔が感じとれるものです。

開高健、砥ぎすまされた哄笑 1990年文芸春秋2月号





















kening1210
3年前、開高さんが最上のカクテルと名言したマティーニの秘密のレシピを授けられた、「Noblesse Oblige」という開高さんの定席であることを示すメモリアルプレートがある赤坂の「バー木家下」に行き、開高さん一色の店内に感動していると、店主の方でしょうか「座りませんか」とお招きを授かりその席で極上のドライマティーニを飲む幸せを味わいました。
そして、たまたまいらっしゃったお客さんを紹介されたのが開高健記念館の館長さんでした。翌日行くことにしていたので道順など教えていただき、開高さんの逸話もお聞きしたりと幸せな「バー木家下」でした。

葉巻の煙漂うバー木家下、大阪のたこ梅、ジャンジャン横丁のてんぐ、そして開高邸、氏のゆかりのある地を追っかけています。あと、茅ヶ崎のジンギスカン屋、越前のこばせ、銀山湖・・・・まだまだ行かなければならないところは数知れません。























ken4684zoo
2008年 長湯温泉 大丸旅館「kaiko」にて

とてもいい旅館です。来年の開高健さんの命日はやはりここがいいな。
そして、宿のお許しがあれば、「kaiko」で一杯やりたいな。

最後に開高さんの好きな言葉を、

「ええか、男はナ、」

「上を見て生き、」

「下を見て暮らさないかんのャ。」

「そういうこっちゃ」


スポンサーサイト
  1. 2010/12/09(木) 21:06:26|
  2. 旅行
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<カシュガイ族の絨毯、GABBEH | ホーム | ●美チカラUP●女子会で体の中からきれいになろう♪>>

コメント

がんパパさんへ

立ち寄り湯の出会いでしたね。うちはサイクリストのもてなしに慣れていますからびっくりされたみたいでしたね。

最初、沖縄から自転車の人が来れてますなんて第一報には驚きました。(※沖縄から福岡に単身赴任で来て広川から自転車で来ました)石田ゆうすけさんの世界一周自転車ひとり旅の本を読んでましたから、てっきりとそのような荷物満載のチャリで真っ黒に日焼けした方かと想像しましたよ(笑)

みなさん、こんな偶然の出会いで仲良く阿蘇を走っています。これからもよろしくお願いしますね。

それにしてもがんパパさんのブログ、しっかり作りこまれたいますね。レースの緊迫感溢れる一言一句に魅入りましたよ。

では、機会がありましたら是非ご一緒しましょう、ありがとうございました。
  1. 2010/12/11(土) 09:22:18 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
  4. [ 編集 ]

今日はありがとうございました!

コルナゴ部長さん、お昼に突然お邪魔した安田です!

ぶらっと走り出したのに、こんなに素敵な出会いがあるなんて、
すごい運というかラッキーというか!
今日は、ご一緒できて楽しかったです!

阿蘇のお話を聞いて、ますますカルデラ一周をしたくなりました!
「阿蘇サイコーっ!また行くぜ!」って感じでテンションも高くなり、帰路もウキウキでした!

これも部長さんとの出会いとエスコートがあったからこそ!

次回の昼食場所も決まったことだし、今度は計画的に伺います!
その際はよろしくお願い致しますね!

では!


  1. 2010/12/10(金) 22:23:22 |
  2. URL |
  3. がんパパ #PyrQZHwI
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kikuchinokoto.blog88.fc2.com/tb.php/634-3a27a205
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Author:コルナゴ部長
コルナゴ部長のブログへようこそ!


自己紹介
阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

最近の記事

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数: