コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走る魅力を紹介します。

春の嵐で阿蘇中岳火口は断念

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2月26日、いきなりコルナゴ乗りが玄関に現れびっくりしたが、今年初めての女性の自走ひとり旅の方だったので行程などをお聞きした。岡山からお越しのYさんは、尾道まで電車で輪行して、しまなみ走って生口島に最初の1泊、松山で2泊目、八幡浜からフェリーで別府へ渡って3泊目、天気が良くなかったので由布院には電車で行って4泊目、絶好のサイクリング日和となった翌朝は、やまなみハイウェイを自走しミルクロードから宿に来られた。

行程を聞いたあと翌日27日は大観峰への早朝ライドや、一旦チェックアウトし荷物を宿に預けて「いまきん食堂」のあか牛丼、阿蘇大橋への「ジオ・ライド」を紹介し、その後は熊本駅から新幹線で帰られる予定だったので、走ったあと宿の温泉で汗を流して阿蘇駅から九州横断バスでの輪行を案内した。それと3月上旬だった阿蘇中岳火口の見学再開が急遽28日にあるとのニュースが飛び込んで来たので延泊しなければならないがそれも紹介した。

27日朝、宿に着くと早朝ライドを終えたYさんとお会いした。28日の3年半振りの火口の見学再開にはわたしも行くのでお誘いしたら、火口を間近で見れるインパクトの影響だろうか27日も泊られご一緒することになった。火口見学再開のセレモニーが10時から観光関係者を集めて大々的にあり、一般見学は10時30分からで、以前のように自転車で火口まで行くことができる。天気は午後から雨、強風注意報もあったがこちらには目もくれず、仮に山頂で雨に降られても阿蘇山西駅13時発の登山バスでの輪行や、セレモニー参加の知人の車に乗せてもらうことで濡れずに帰れるよう想定していた。








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28日朝、二人で宿を出発した。
寒くないが風が強く疲れないようゆっくりと阿蘇駅前から東登山道、阿蘇山頂へのメインルートとなる坊中線を上った。米塚が見え出すと増々強風となり左端をまっすぐ走ることができない。Yさんもキツそうだが遅れることはない。暑くなったので止まってウィンドブレーカーを脱いでいると、山頂から車で降りてきた知人から、「火口見学は濃霧で出来なくてセレモニーだけがあっている」と教えてもらった。Yさんにその旨告げると一応行ってみようと決まる。通行止めのファームランドへの降り口の西登山道への分岐から風景は閉ざされ、曲がりくねりながら勾配は高くなる。加えて路肩が工事中のため片側通行が3箇所ありストレスも加わる。

風を遮るものがない開けた草千里展望所に着くと台風並みの強烈な風、自転車がヨットの帆のようになり飛ばされそうだった。身の危険を直感し、ここが限界とすぐさま引き返すことにした。上っている途中、夏目漱石の「二百十日記念碑」の前で、漱石と友人が阿蘇登山の最中に嵐にあって遭難しそうになったことが小説「二百十日」に書かれていると説明したが、まさにそのような状況が想像できる山の厳しさだった。横風には自転車を倒してかわし、ダウンヒルなのに止まりそうになったり、Yさんにはとんでもない体験をさせてしまったが本人はそれなりに楽しんでいるようでもあった。

阿蘇サイクリングのベース基地となる道の駅阿蘇に到着。ここでも自転車はラックに掛けられない強風だったが畳敷きの休憩室で温かいお茶と豆の木さんのパンを補給し一直線の212号で内牧温泉を目指した。消防署前を通る裏道で異変に気がついた。「ペダルが軽い・・・」 そんなに踏んでいないのにスピードが出ている。Yさんを置き去りにしたかと後ろを振り返るとちゃんと付いて来ている。212号に出る。道沿いの電線が突風に轟々と凄まじい唸りをあげている。聞こえる音はそれだけ、走る際の風を切る音はしない。追い風だ。それも半端ない追い風だ。どちらかと言えば微妙な下りだが、普段の意識は平坦路のはず、それがペダルを踏まなくてもガンガンスピードが出る。サイコンには30km、まさに電動バイクのよう、マックスは40kmに達した。嘘でも大げさでもなくYさんも体験した事実である。スタートして間もなく、風が少し吹き始めた頃に、友人と突風吹き荒れるラピュタを上った体験をYさんに話した。それは最後の10%を越える坂道を、ペダルを踏まないでも後ろからグイグイ風に押し上げられ、頂上に立って大笑いしたことは、けっしてホラではなかったと信じてもらえたに違いない。

宿に着き、輪行袋に入れる作業が終わるとすぐに冷えた身体を芯から温泉で温め、試験運転中のJR肥後大津駅行きのジャンボタクシ-乗り場へ送ってあげお別れした。阿蘇での2泊で450キロくらい乗られたそうだ。大観峰の早朝ライドや阿蘇神社へのサイクリング、そいて阿蘇大橋往復のジオ・ライド、いまきん食堂のあか牛丼食べて、道の駅阿蘇で買われた豆の木さんのパネトーネや阿部牧場のソフトクリーム、3年半振りの火口見学は、春一番であっけなく跳ね返されたものの大いに阿蘇自転車旅を満喫されたようだった。わたしも遠ざかったいたロードバイクに乗れて週末の天草サイクリングのウォーミングアップになった。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---





  1. 2018/03/01(木) 11:26:16|
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