
第19ステージがスタートするサン・カンディドに行く。
けっこうな時間車に乗っていたが
車窓から見えるのどかな景色も楽しい。
駅に駐車し徒歩で会場に着くとすでにお祭り騒ぎ
一気にジロの興奮に浸る。

サン・カンディドはオーストリア領東チロルとの境界に位置し道路はそのままオーストリアへ、鉄道はオーストリア国鉄ドラウ谷線と接続し国境を越える。街の南側にはアルプスの分水界がありドナウ川の集水域となっている。街中を流れるドラーヴァ川はドナウ川の支流でもある。スタートイベントにはチロルの衣装に身を包むグループが雰囲気を盛り上げていた。

ドロミテの一角に当たるバランチ山を背にここからスタートとなる。

左のホテルは次回是非訪ねたい




街にはいろんな駐輪方法があるがこれは面白い。
ただ、雨が振って水が溜まったらどうなるのだろう

メインステージの背景に広がるのは褐色の牛の放牧地

グッズ販売やローラー台の体験もできる
ホンダのテントもあった


Santini製記念ジャージ
黒を購入したが着心地がいい
特に腕の部分に縫い目がなくフィット感が秀悦
サイズはワンサイズ小さめなので通常SサイズのところMでジャストだった。
wiggleでもまだ売っている。
着れば必ず満足できるジャージだ。

ガゼッタの号外

過去有名な選手らしくこのあとステージに上がっていた

写真に写ってあげるときは(お姉さん)このくらい積極的の方が100倍魅力UP!

イベントが始まる
MCはテレビで聞くあのノリの途切れのないイタリア語

ドゥムラン
報道陣には人気があるが、オランダ人ゆえこちらの観客にはイマイチ

それに比べて大歓声で迎えられるのがニーバリ
子供からお年寄りまで大人気
ジロ直前の4月22日朝、自宅からトレーニング出て軽トラックにはねられ37歳で亡くなったミケーネ・スカルポーニ
大先輩の彼をアシストに今回のマリア・ローザを狙っていた
そのような背景もあって熱狂的なイタリア人が増々熱くてニーバリに近づけない
唾が飛び交う興奮度

砂田さんとお会いし立ち止まっていただいた。すると選手が行き来する通路なので「立ち止まるな」という警備員の手を振り払いお話していただいた。浮島神社の御守は松澤さんと大久保さんが少し前に渡されたいへん感謝された。そして、ピンクの御守りは胸に付けられていた。このことをご自身のFBに書かれていたので紹介する。
「昨日、熊本県の浮島神社のお守りを頂きました。僕は毎年1月1日に初詣をし、しっかりとお祈りしてから、お守りを買い求めます。
今の仕事、とくにオートバイからの撮影はやっぱり危険。とくに一昨年のジロでクラッシュして以来、怖くて仕方がありません。膝が完治するまでに半年以上かかりました。今も九十九折の下りで力が入ってしまい、運転手から何度も指摘されました。いただいたお守りの中で、ジロにふさわしい薔薇色のお守りを昨日から身につけさせてもらっています。」


ステージで出走のサインを終えたニーバリが止まった

そして

目の前でサインを

隣にいたニーバリ&スカルポーニと書いてあるイタリア国旗を掲げていた少年の旗にサインをする
しかし、表情は複雑
天に召したスカルポーニを思い出したのだろうか
ニーバリの雰囲気に周りにはちょっと静かになった

これがあったから止まってくれた
みんなこの旗を見ていた
ニーバリは「チャオ」とは言わなかったが
ほとんどそんな空気感は伝わり一気に観客は大喝采で見送った

スタート地点は大混雑でわたしたちの体力では近くに入れない
これがやっと

いつものあのMCが頂点の雰囲気に盛り上げる

スタートを見送ったあと近くのカフェでサンドイッチを食べ
ジロでよく登場するジアウ峠へ移動
針葉樹の森からスタートする
頂上にはルイさんの車が待っているので「上ったら終わり」でもいい
なのでe-bikeの友子さんバッテリーを気にすること無く
怖くて危険な下りも走らなくていいから
安心して上機嫌で上り始めた

イタリアの山の管理は間伐など行き届いている(国立公園だから)
それにところどころ風景を見れるよう山を切り開いてあり
景観もよく考えてある

ここまでは友子さんに何とか付いて来れたが、このあと遅れやがて姿が見えなくなった
日本の電動自転車は規制によるリミッターで20km以上のスピードはでないようになっている
大久保さんが奥さん用に電動のロードバイクを買われたが
大柄の彼が乗ると峠は走れないと言われていた
e-bikeの最高速は日本の倍以上の45km
なのででよく危ないと聞く
ならば自動車の180kmのメーターはどうなんだろう
要は大柄な人でもそれなりの速度で峠に行けるパワーと走行距離である
これにより、わたしと友子さんは初めて峠道を一緒に走ることができた
これがe-bikeの素晴らしいところである
今回、多く方がe-bikeで走るのを見かけたが
大柄な人でも20km先の峠を、そこそこのスピードで上っていた
パワー選択は、エコプラス、エコ、スタンダード、ハイの4段階があり
友子さんはステルヴィオ峠やガルデナ峠ではバッテリーの消費を見ながら
エコやスタンダードで走っていたという
今日は峠まで8キロで頂上ゴールだからスタンダードとハイで上ったそうだ
速度は13km、わたしの脚力では無理、追走を諦めた

樹林帯を抜ける

ドイツ人のユーノス集団
「日本人から来た」と言うと拍手された



2236m、ジアウ峠到着

シューズを車に忘れ、スニーカーで走る大久保さんも到着

グセラ峰をバックに

頂上には自転車乗りは数人
黒のジャケットのグループはドイツ人のツーリングバイクのBMW
ドイツでは3連休らしくアラッパに泊まりいつも行くレストランでもよく見かけた

雄大の度を超えた絶景
ジアウ峠の裏側は激坂下りで有名だそうだ
そこでわたしと松澤さんのみダウンヒルを楽しんだ
途方もない延々の下りは途中からつづら折りの急カーブの連続
ここを目一杯のスピードで下る選手のテクニックと度胸は想像つかない
まさに命がけのダウンヒルではないだろうか
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
- 2017/06/16(金) 15:18:03|
- ロードバイク
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