コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

GIRO D’ITALIA 2017 観戦サイクリングツアー リポート其の五

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まだまだ続くイタリアだが、忘れないよう足跡を残してきたことを思い出しつつ、自分のために書いている。学生の頃、ああでもない、こうでもないと迷って、迷って、迷いながら、いつも足元踏んでいるだけで、日本から飛び出すことができなかった。40年経ってやっとこさ、旅行じゃなく、遊びに踏みだすことができた。なのでその頃の自分のために書いている。

5月24日、この日はドロミテへの移動日。前日ボルミオから自走したジロのコースをステルヴィオ峠(2757m 富士山の8合目)手前からウンブライト峠経由で南チロルへ車で走った。樹木がない岩山の急斜面に差し掛かるとよくまあこれだけ延々と続く峠道を走ったものだと感心する。それは180度のつづら折りで、車がカーブに差し掛かると、運転手のルイさんはカーブを曲がるための視野なので、助手席の川田さんがカーブの先を見ながら対向車や自転車が下って来ないか確認しなければならない。まさに典型的なアルプス山系の峠道であり自転車で走るにはこれほど素晴らしい峠道はない。






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スイスへ入国





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前日のレースの痕跡

ジロ直前に事故死したスカルポーニの追悼ペイントはいたるところで見た。





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2505mのイタリアとスイスの誰もいない国境、後の建物はスイスの税関だが今は無人






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このあたりの典型的な景色








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草原に咲く黄色の花がハイジ的

少女的な感動に疑うよりは無し






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田舎の町の国境を通過してイタリアへ再入国

ここには警備の人がいたが止まること無くそのまま通過し

グロレンツァの町へ

石畳の道

古い教会の鐘の音

中世の雰囲気が残る城壁の街だ。

チロルという言葉が似合うおとぎの国のよう





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エスプレッソ・レンゴを注文するとりんごのケーキをすすめられる。

この地域の名物らしくルイさんが注文されたのでおすそ分けいただいた。

ざっくりとしたりんごがほの甘く酸味がフルーティで美味しい

甘いのが苦手のわたしでもこれはいける、テイクアウトすればよかったと後悔

イタリア北東部はりんごの産地のようで平らなところは一面のりんご畑だった。








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グロレンツァ一帯はサイクリングロードが多く

ちょうどここが中継点のような感じだった。

走っているのは電動バイク

バッテリーは当然ながらのBOSCH





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トレンティーノのパルチーネの村でレストランを探していると、ルイさんが偶然ワイン蔵を見つけられた。中に入ると瓶詰作業の真っ最中だったが経営者の方がおられて快く招かれた。





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中世の城跡のようなワイナリーはSchlossweingut Stachlburg。







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日本にも出されており試飲するととても美味しくて土産に買った。






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ここトレンティーノははイタリアに5つある特別自治州のひとつで歴史的にティロル(南チロル)と呼ばれた地域だ。14世紀以降は全土がオーストリア領だったが、第一次世界大戦後イタリアに割譲され、北チロルがオーストリア領、南チロルがイタリア領となった。このため、ドイツ語を母語とするドイツ系住民が多く言語もイタリア語とドイツ語が公用語になっている。しかし、どうもドイツ語の方が多いような、そんな心配をドイツ語が話せないルイさんがしていたところ、親日家のビジネスマンのオーナーさんは英語がペラペラで自分はイタリア人じゃないと笑って言われたが、昨今の国の経済力の差がその言葉の裏にあるように感じた。






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オーナーさんから「アイスマンを知っているか」と聞かれ思わず膝を叩いた。そう言えばこの近くから5000年前の凍結ミイラが1991年に発見されアイスマンと呼ばれている。氷河が3000年の時を経て押し流し偶然発見された遺体と彼の持ち物から、5000年前の生活様式・健康状態などが話題となった。その後、法医学者や考古学の最新の科学的手法により、彼はどこから来て、何を生業として、何を食べ、何を持って、何のために3000mの高地に行き、なぜ死んだのか、それを解明した本が「5000年前の男(Der Mann im Eis)」でこの手の本が大好きでわたしとしては何度も読み返した愛読書でもある。その後、近隣の住民から生体サンプルを集めDNA鑑定がされ、5000年前の男のアイスマンの子孫が現存するか調査がなされた。その結果、何と同様の特異な塩基配列を持っている15名のオーストリア人が発見され、彼の子孫である確率が高いとされている。








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アイスマンは近くにあるボルツァーの考古学博物館で保管されているはずで一瞬訪れたい衝動に駆られたが、丸一日時間をとって観察したいと次回の楽しみとした。







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ワイナリ―のオーナーから教えてもらったレストランが道をはさんだこの店

「料理も旨いがうちのワインも飲めるよ」





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オーストリア、ドイツ、スイスに接する田舎町にある店だがこの賑わい

この地域は各国の影響が大きくイタリアでも独特の食文化のようだ。






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渡されたメニュは英語とドイツ語

美男子ウェイターが英語OKの川田さんにイタリア語で説明するも不可解。

そこでイタリア語のメニュが出されてルイさんとの会話が成立。

イタリアなのにドイツ語色が強い地域であり

店のクラスからしてドイツ語を話す客が多いということか






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出されたパンも今までのレストランとは大違いのクオリティ





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味も雰囲気も大当たりのレストランだった。







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もちろん接客も!

典型的アジア顔と比較






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強風極寒のボルドイ峠を越えてドロミテのど真中のアラッパへ






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この日から3泊するB&B「Affittacamere Blank」へ到着

カンポロゴ峠までサイクリングしていたらコモ湖に住む自転車乗り夫妻と出会う

理想的老後の過ごし方だとみんなの意見が一致






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アラッパでの3回の夕食はここ「Pordoi」、美味しかったし、店の雰囲気も心地良かった。ビールのジョッキ右手に5杯持ち、左手には大皿に盛られた料理3皿を軽々と持ちサービスするたくましいドイツ人を思い浮かべるウェイトレスさんと、ランチをとったパルチーネのレストランのスリムな美男美女のウェイター・ウェイトレスの差、イタリアは面白い。







FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---



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  1. 2017/06/11(日) 12:49:33|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

コルナゴ部長

あれは箱石峠が欧州の峠のようと言われたWADAさんの感想を参考にしたものです。今回、実際に見て、走った山岳にないものが阿蘇火口です。立ち入り規制がないときは普通に火口直前まで自転車で行けました。今、規制が解除されたものの、火山ガス検知器が壊れておりこれを直すまで立ち入り規制が続くといいます。阿蘇を訪れる外国人観光客(特に欧州)がボルケーノ?と誰しも尋ねる意味が判りました。それと火口周辺のトレッキングコースの復活が必要と感じました。
  1. 2017/06/11(日) 19:43:45 |
  2. URL |
  3. サルトさん #-
  4. [ 編集 ]

ツールの追っかけでもなかったあたしがなぜGiroまで飛んでってしまったのかいまだに謎なだけに部長のブログがあの日々が現実だったことを呼び覚ましてくれています。コルナゴ部長の『欧州の山岳コースを彷彿される阿蘇云々』と想像で書いていた自己紹介もこれで事実になりましたね!さて来年のGiroのコースはどうなるのか楽しみです。
  1. 2017/06/11(日) 16:27:52 |
  2. URL |
  3. サルト #YCdeWPgQ
  4. [ 編集 ]

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