コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

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サクサク走れるようになるのは遠い

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27日振りのサイクリングは番所から八方ヶ岳林道を走ろうと思っていた。

だから気温が上がりそうだったが厚手の半袖ジャージにした。

あんずの丘まではけっこう走れた。

体重は増えていないからそうなのかとちょっと自信が湧いてきた。

しかし、全国高校選抜大会のコースの上りを全力でいったらクラクラしてきて目の前が暗くなった。

やはり体がついてこない、生あくびさえ出る、27日間全く運動をしていないことを思い知らされ

林道を諦め、番所まで行ったら引き返し、山鹿市内を経由して菊池川沿いのサイクリングコースを走ることにした。

悔しいが今日は無理をするまい、でも、もうひとつの課題は捨てたくなく、100キロを4時間で走ることを目標にした。






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イワイの小井出君に選んでもらったバーテープは目にも鮮やかで気分も良く手にも馴染んだ。

よく晴れた風景はも心地よかった。

それは度付きレンズでない普通のサングラスから見える30年振りの裸眼の眺めだった。





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分田橋から菊池川沿いの緩やかな、ごくごく緩やかな上りが10キロ以上続いて旭志まで来ると

少し緩やかな、一直線の上りがまた10キロ続く。

旭志から向かい風となり、それに暑い。

70キロ地点の真木の集落まで来ると50キロ過ぎて違和感のあった足が我慢できないほど痛くなる。

新しいシューズの紐がきついのか、クリートの位置が合わないのか、あと30キロを残し引き返そうかと思ったがそのまま進む。

県道23号から上りがきつくなると今度は膝が痛くなり、菊池人吉林道に入るとついにヨロヨロとした迷走になる。

いつも静かな林道がやけに煩いと思ったら、山を切り開き大規模なソーラー発電の工事となっていた。

冗談だろというくらい激しい広大な工事だった。

それと同じくらいの激痛を我慢し四季の里の入口にやっと着き、それからは下りで何とか家まで辿り着いた。

階段を這うように上がり、しばらくは倒れたように横になったままだった。

やや気力が出てシャワーを浴びたが脱力感が消えずまた横になった。

3時間ほど経ってやっと本が開けるようになった。

北方謙三の「十字路が見える」を読んだ。

以下抜粋

『・・・深夜、私は原稿用紙にむかっていた。自宅の書斎である。十数枚書いた時、ぴたりと筆が止まった。この言葉と思えるものがどうしても出てこない。別の言葉でも意味は通じるが、感覚的なものがどこか違うと思ってしまう。そういう時の私は、じっと白い原稿用紙にむかっている。身動きさえしていないだろう。それが、二時間も三時間も続くことがある。一度寝てしまおうなどと普段は考えるが、その時は違った。言葉に行き着けない自分が、許せないような気分になった。そんな自分は斬ってしまおう、と思った。斬り捨てて、違う自分になろう。それで違う自分になれるなら苦労はないが、その時は、もう斬るしかないと思った。

立ちあがった。壁の刀架の刀に手をのばし、鯉口を切った。自分が見えるまで、待つ必要はなかった。言葉を出せない。書けない自分がそこにいるのだ。鞘を払い、びゅっ、びゅっと振った、樋のある刀なので、いい音がする、などと考える暇はなかった。肩のあたりで、びしりと、刀ではない音が聞こえたのである。肉体になにか異変が起きたのだとは、すぐにわかった。同時に強い痛みが左肩に発生した。

・・・中略・・・

それから、肩を点検する。腫れはないという気がした。ただ、上腕二頭筋が、つまり力瘤の出るところだが、そこが異常に腫れあがっていた。俺の力瘤はこんなだっただろうかと思うほど、野球のボールでも入っているような腫れあがり方であった。

・・・中略・・・

中学、高校時代の同級生がいる病院に駆け込み、上腕二頭筋、腱断裂と診断された。膨らみは、腱が切れて筋肉が落ちてきていたのだ。治せない、と言う。切れた腱が、箒のようになって、縫えないらしいのだ。かたちを整える手術はできるが、筋力が戻ることはない。このまま保たせろ。友人は言った。二つある腱の一本が切れたので、残ったもので六十から七十パーセントの筋力を保持せよ。中学のころから馬鹿だと思っていたが、やっぱり死ななきゃ治らないのだ、と友人は呆れ顔だった。

腫れが消えることもない。腕の瘤は、銀座のクラブ活動のいい材料になっている。君にも、触らせてやろうか。それにしても、こういう怪我は、勲章と呼ぶしかない、と嘯く私がまだいた。君よ、いきなり激しい運動はするな。必ず、ストレッチからはじめるのだぞ。』

足の腱が切れなくてよかった、しかと教訓を胸に刻み、本を閉じた。






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痛んだ足の腱は菊乃家の馬刺しでケア。

お陰で翌日の今日は明日から朝連と思っている。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
--- 漂えど沈まず ---


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*Comment

カズさん 

ありがとうございます。
しばらくはおとなしくします。
雨が続くので我慢できます。
  • posted by コルナゴ部長 
  • URL 
  • 2015.06/30 11:00分 
  • [Edit]

 

復帰おめでとうございます。
無理しないでください
  • posted by カズ 
  • URL 
  • 2015.06/29 21:37分 
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nupuriさん 

ありがとうございます。
3つのオークリーも普通のレンズになりました。
術後1ヶ月間は激しい運動は禁止と言われていますのでサイクリングのつもりでしたが、つい・・・
今後は、心肺・筋力、あと感と相談しながらボチボチと始めたいと思っています。
50過ぎたらウォーミングアップは必須と教訓を得た貴重な体験でもありました。
  • posted by コルナゴ部長 
  • URL 
  • 2015.06/29 17:59分 
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祝復活 

無事自転車に乗れるようになってよかったですね。
あまり無理なさらないよう。
  • posted by nupuri 
  • URL 
  • 2015.06/29 17:11分 
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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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