
朝、通勤で来る時にはミルクロードに雨も、霧も、風もなかったが、宿からスタートするときには小雨が降り出した。
でも、そんな寒くもなく、半袖ジャージにベストのウィンドブレーカー、それに長年愛用のパールのレインでよかろうと
そんな判断に、凍えた。
原因は雨じゃなく蒸れ。上りにカッパ着たら無理だろう。
長寿ヶ丘公園までは良かったが、上るにつれ気温も急激に下がり、ビューポイントでは風も強くて視界ゼロ
よって念願の写真は撮れず、それでも停まってと思ったが動かないと寒くてそのままスルー
ミルクロードに出るとますます寒くなりガチガチと凍え、その震えでハンドルも左右にぶれる始末。

ここから3キロのかぶと岩展望所のCafeに避難しようと急ぐ。
もしかしたら、こんな天気の時だからオープンしてないかもと思ってたら霧の中から薄っすらと灯かりが見え生き返った。
ホットコーヒーやホットミルクで温まっているとメンバーとサポートカーも到着
車の中に入れてある着替えや防寒具に着替えるも、わたしは持って来ておらず、そのままずぶ濡れのまま・・・
ここで話合いが行われ、リタイヤ組は8名、バイクと人を4人まで乗せられるサポート・カーで内牧まで送り
ネイチャーランドのサポートカーがもう一台迎えに来る。
残ったメンバーでミルクロードを走って212号のダウンヒル
付け加えると、内牧までの19キロずぶ濡れはわたしのみ、忘れかけていた厳冬期を思い出すことができた。
それでも視界があけると彼らは「Beautiful!」を連発
ちょうどヒバリが高らかに鳴く効果音もあって満面の笑顔、阿蘇の美しさをほんのちょっと見せてあげることができたようだ。

午後からは濡れたジャージに着替えもなく
それにかぶと岩のCafeでジャージに珈琲がかかって漂う珈琲臭の嫌気もありDNS。
天気も持ち直して彼らは坊中線で元気に阿蘇へ行かれた。

たった半日だけのサイクリングだったが、シンガポールの自転車乗りは明るくて愉快だった。
こちらでは何でもないものに感動したり、ジョークを言い合ったりとカタコトの会話だったが貴重な体験ができた。
阿蘇を走るために坂が少ないシンガポールでヒルクライムの練習をしたそうだ。
山を走る愉しさの入り口だけでも知っていただいたらうれしい。
外国の方とは今回で2回目のサイクリングだったが実に楽しかった。
マナーを含めた教育水準の高さ、豊かな貯蓄など、よく聞くシンガポールという国は想像通りだった。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
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- 2015/05/11(月) 11:02:45|
- ロードバイク
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| コメント:2
ありがとうございました。
海外からの自転車乗りに、日本の自然豊かな風景をサイクリングを介して紹介されていることは貴重な新しい分野の旅の提供だと思います。
バイク乗りも、自転車乗りも、日本の中で一番走りたいところとして阿蘇があります。阿蘇の観光業に携わるものとして、そのような目的の訪日客は大歓迎であり、また機会がありましたら是非お手伝いさせていただきたいと思います。
わたしは雨が降っていたらまずサイクリングはしません。まして山に上るなんて考えたこともありませんが、何度か急な雨や霧に遭遇して「冒険・探検」のサイクリングになり、「遭難」の遠い入口ですが雰囲気だけでも味合うことがありました。
そして、当然ながら無事に帰ったときの気分の高揚は最高でした。普通のサイクリングやレースではあり得ないものでした。たぶん、脳内ホルモンが溢れ出たに違いありません。そのような非日常的な体験も装備をちゃんと整えれば愉しめるのではないかと何年か振りに思い出した次第です。
晴れもよし、雨もよし、霧も愉し、寒に打たれるのもよし、準備さえ整えれば、阿蘇はいつも好日です。またお会いしましょう!
- 2015/05/13(水) 14:19:17 |
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- コルナゴ部長 #-
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走り出しは順調だったものの、ラピュタ坂の中間過ぎから遭遇した氷雨とも言える冷たい雨は、容赦なく我々の体温を奪い、仰った様な過酷なライドになりました。全行程を、皆、無事に完走し、祝勝会の後、このコメントを書いていますが、全員が、ラピュタの辛い経験を一番に思い出し、互いに走りきった喜びを分かち合っていました。景色が見えなかったのは、確かに残念でしたが、辛いライドの経験は、人生折々の厳しい局面を乗り切る時に必要であろう、ぶれ無いマインドを養うのに強く寄与していると思っています。その意味で、美しい景色の思い出以上に価値のある物を授けて頂いたコルナゴ部長に多謝です。また来ますので、よろしくお願いします。
- 2015/05/13(水) 00:57:34 |
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- Oka-Moto #jCxUuN1I
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