コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

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まだまだ冬眠中

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村上龍の「料理小説集」はよく読み返す本で、すでに表紙はボロボロになっている。料理にまつわる32の短編集は何度読み返しても飽きず、フッと終わる余韻が良くていつも探せるところに置いている。なかでも好きなのは、主人公が香港滞在中にフカヒレとアワビでは世界一と言われるレストランで食べた「响螺」(ウエルク)という超高級な貝料理の描写である。

『名刺の半分大の切り身が五枚、クネクネと橋を反り返らせて皿に並んでいる・・・中略・・・白い貝の身は、まず喉を滑りからだへと吸い込まれる。ソースは海老の頭を砕いてすりつぶした焦げ茶色のものでかなり味は濃い。だが貝の身が舌に触れた瞬間、口全体から海老のソースの味は消えてしまう。响螺は他のどんな味にも似ていない。フカヒレや鮑のように内部を乾燥した海を封じこめた味とも違うし、野鳥や鹿のような血の匂いもしないし、スッポンみたいに生命そのものといった生臭さもなければ、河豚の白子やキャビアのように生殖のラインを断った濃厚さがあるわけでもない。また、响螺はからだに消えた瞬間に新しい飢えを呼び込むのだった。喉の奥に残っていたフカヒレや鮑や鳩やカエルや燕の巣の香りと味をすべて消し去り、何も残さない。响螺そのものの味も消えてしまうのである・・・』





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わたしにとって未知の味、経験したことがない味を手軽に愉しめるのが天草にある奴寿司。地物の鮨ネタを10日間も20日間も寝かせ、旨みを引き出し絶妙な味付けで食べさせてくれる。けっして高級・贅沢な魚だけではなく、雑魚の部類としてひと蹴りされる魚を旨み溢れる鮨に化けさせる職人の技に呆気に取られる店である。今年は2回訪れた。

さて、来年は・・・・



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2015年3月1日は天草下島一周サイクルマラソンが開催される。春を告げるシーズン最初のサイクルイベントで、この大会から毎年スタートすることにしている。 よって、奴寿司には前日の夜にお邪魔する予定だ。





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頃合を見てジャージに着替えなくてはと、考え中。





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まるで突風吹き荒れる嵐のような今日、南阿蘇に滞在されていた徳島からお越しのO様は、吉田線を上り阿蘇山西駅へ、

そう、阿蘇火口の真下にあるロープウェイ乗り場から宿に電話をされた。

「強風で動けませんがどうしたらよいでしょうか・・・」

ちょうど阿蘇駅に下る登山バスがあったのでそれに乗るように案内、

すでに道路は凍結し迎え行こうにも普通タイヤで上ることもできない

阿蘇駅に着いたら電話してと言っていたが自走でお越しになった。



吉田線上ると道路は凍結し猛吹雪で視界もなく呆然としていると

右上方向にぼんやりとかすかな光を見つけ、自転車を推してその方向に進んだところが阿蘇山西駅だった。

風速21mの吹雪、西駅が開いていて幸運だった。

玄関で写真撮るだけで痺れる寒さなのにお二人はあったかいと・・・

寒波がおさまったら、「寒くても早朝走らなくてはいかんな」と、少し感化されてしまった。

冬眠から醒めた熊が空腹を思い出すように、果たして苦痛の先にある達成感を思い出せるものやら

ちょっとその気になると家族から「死ぬからやめなさい」と脅かされている。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---

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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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