コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

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僕たちの島

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長崎県松浦市の御厨港から定期船で20分、伊万里湾に浮かぶ人口250名の青島

信号も標識もない、道路も路地や農道しかなく、車は軽トラックと昔ながらのテーラーだけ

まさにタイムマシーンで20分、昭和の時代へ帰ることができる

青島に通い続けて12年、すでに故郷のような、というより我が家にとってここはまさに故郷の島となった

そんな懐かしい人たちに会いに行ってきた。




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フェリーが着く港のすぐ前にある加工所ではウニの瓶詰め作業で賑わっていた

いつもは島の婦人会の人たちが名産品である蒲鉾の製造しているが

ちょうどウニのシーズンと大潮が重なり、3、4日かけて全島民総出で収穫から加工までされていた

翌日には港にテントが張られ、お年寄りから若い者まで並んで収穫したウニを殻から取る作業があっていた

商品になったウニの瓶詰めは、買取先である大手メーカーにすべて卸され売上金は島の公共のものに使われるらしいが

このウニ漁が島民の心をひとつにする歳時記のように感じた




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お年寄りが担当のおきゅうとの天日干しもこの時期の島の歳時記




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島の大切な交通機関、テーラー

腰の曲がったおばあちゃんも運転する島の足






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これが民宿川上

島で唯一の宿泊施設兼食堂

スタッフは経営者である女将さん(かあちゃん)と娘さんのちあきさんとなおみさんの三人

あとはかあちゃんの友達がたまにお手伝いに来る程度




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部屋からの景色







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青島の港が一望でき、出漁する船や魚を獲ってきた船など島での出来事がすべて判る





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島に着いたら長女のちあきさんが車で迎えにくれていた

荷物だけ預け家内と久し振りの島を歩いて民宿まで行った

着いたらまずはかあちゃんからアジェンダ

我が家の家族の健康報告や子供の成長振り、続いて島の近況報告

経済と労働と厚生の分野に及ぶ

井戸端会議をわたしは途中で退席し部屋で釣りの準備をする

そうこうしているうちに食堂で昼飯

生ビールで乾杯すると、

何も言わなくとも獲れたての刺身にバリのみそ焼き、それにウニの一夜漬けがテーブルに置かれる

食堂名物懐かしい味のチャーハンとやきそばで腹を満たし12時30分釣りへ

といっても磯釣りじゃない、釣堀でもない

もって行くのは竿とリールに2.5号から5号までのハリスと6号から15号までの釣り針程度





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小一時間の釣果

最初にいい型のイサキが釣れ家内にもヒット、後はチヌが連れ続けた

真鯛は目の前で逃がしたが満足の釣りだった




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かあちゃんが釣れた魚をさばいてくれチヌは3枚におろしてもらった

「一軒先の独り者のばあちゃんに頭やアラはやっていいか」と、かあちゃん

みんなで分け与える助け合いの習慣

地引網の船を着くと出荷できない魚はまっさきにそんなお年寄りに配られている




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まだ明るいうちから夜の宴会

オール地物の魚介類は、すべて漁師さんや養殖屋さんから仕入れたもの


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潜りの海女さんから仕入れたウニ

当然ながらの獲れたてだから、甘くて磯の香りが小さな身に凝縮している




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以前は捨てられていた地引網にまぎれる小さなカニは揚げると何とも香ばしく絶品

この島に捨てる海の幸はない

食べ初めて30分くらいするといつも誰か訪ねて来てくれる

今夜はかあちゃんの弟のまさるさんと、しんごさんが来てくれた



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まさるさんは焼酎片手にアワビを差し入れてくれ、すぐにちあきさんが刺身にしてくれた




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しんごさんはサザエを、これはつぼ焼きに



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しんごさんは夏牡蠣の養殖に挑戦されていた

「味見するか」と言ったかと思うとすぐに海に出て行って10個ばかり獲ってきてくれた





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一口に頬張るのがやっとの大きさ、ミルクたっぷりに満たされる贅沢

来月当たりから出荷もできるようだ

それに牡蠣養殖も体験もののメニュなれる





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かあちゃんとしんごさん

しんごさんは定年退職後、島に戻り鶏を飼ったり小さな船で出漁したり島暮らしを愉しまれている

また、かあちゃんが先頭になってはじめた体験の修学旅行の受け入れの後継者としても頑張られている

漁師体験、かまぼこなどの加工体験など行い、民泊する都会の学生の受け入れは島の経済に大きく貢献している

どこでも聞かれる不漁と燃料の値上げで漁師は減る一方

島に若い人たちを残す、島から出て行った人たちを帰ってこさせるためにも青島も1次産業から脱却する時期にきている

海で収穫するものを売るだけでは島で家庭が持てない

人を呼ぶためにも生産するだけではない野菜やフルーツを体験収穫する農園のようなものを島に展開できないか

その体験の源となる人、漁師という海の巨匠に学ぶ・・・・

いつものそんな話は夜遅くまで続く。




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しんごさんの姪っ子の島にあるデイケアセンターで働くさっちゃんにエギング一式を借りて翌朝はイカ釣りに

防波堤にはイカ墨のあとがあり釣果を物語っている

昨日からここで一夜を明かした釣り人や朝一番のフェリーで意気揚々堤防に向かう釣り人で以外と賑わう




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堤防の近くに船が着くと、昨晩お世話になったしんごさんだった

タコツボ漁から帰って来られたところで生簀からガラカブをすくって

「もって帰れや、あとでタコも民宿に置いとくけ」

せっかく獲られたのに申し訳ない・・・・




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よって、朝食にはガラカブの活造り

またもや飲まずにはおられない




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ご飯はウニ丼

昼飯にはガラカブの味噌汁で島の食は完結した



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島の別れはいつも悲しい

特に今回はちあきさんの娘のあんちゃんがなついてくれて

「じい」と呼んでくれ、もっと遊んであげると「パパ」に格上げされた

「また来るからね」

あんちゃんと約束した



フェリーの時間まで散歩していると貢のかあちゃんと会い長いこと話し込んだ

居酒屋にいた貢は佐世保で船の塗装で頑張っているらしい、とうちゃんは今島を統括する班長さんでとても忙しいようだ

釣り好きが高じて旦那さんを残し単身で借家暮らしをしているママもわざわざ声を掛けに来てくれた

いつも釣った魚を土産にくれるのが最近不漁でごめんとねと、今度来たとき飲もうねと別れた

潜り漁の川上さんは体験の旅行会社と先生の案内で忙しいようだった

養殖のワキタさんは景気が良くないと嘆いた

ハーブ鯖のにいちゃんは今回会えず仕舞いだった

以前民宿に手伝いに来てたフェリーの切符売り場のおばさんは笑顔でまた来てねと




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島のひとたちにもだが、子供に調子のいい愛想言葉はいけないから

あんちゃんのために近いうちにまた来よう。




FLUCTUAT NEC MERGITUR  --- 漂えど沈まず ---

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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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