コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走るの魅力を紹介します。

野焼きのラピュタを走る。

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外輪山の野焼きの翌日、狩尾峠はまるで史前期の大火のあとのような光景が・・・

千年続く野焼きだから千年前と同じ景色が正しい喩えか、

そんな煤が舞い煙燻ぶる阿蘇の野焼きの跡をこの目で見、匂い、肌で感じてきた。






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菊池から阿蘇へは菊池渓谷経由でミルクロードが絶対おすすめの道だ。

ミルクロードから阿蘇平野には手野の名水・国造神社の看板から右折し坂梨地区へ下る。

この一直線の道が実に気持ちいい。






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両脇には延々と田んぼが続いていたが2年前の北部九州豪雨の被害は未だこの状態だ。

阿蘇山を一直線に結ぶこの道は何度も何度も通った、

合鴨農法の田んぼもあって田植えのあとは可愛い合鴨が群れをなしていた。

そこには下手な字で書かれた手製の看板もあって、

「合鴨農法で収穫した米を売ります」なんて名前と電話番号が書かれていた。

しかし、いまでは重機が唸りをあげ土煙の舞う建設現場のようになっている。

もとにもどるのだろうか。





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狩尾峠、ラピュタへ。

よく燃えていた。

わたしたちの燃え残しはなかった。

静寂の黒焦げの山の麓、

わたしは風もなく千年の時が止まった世界に足を踏み入れた。




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記録映画「サッチモ世界の旅」を見た開高健。

「アームストロングのトランペットはすばらしかった。タバコのけむりと人いきれのなかで私はひさしぶりに海岸通りの夕暮を思いだすことができた。叫び声は長く、短く、するどく、やわらかく、うねったり、走ったり、炸けたり、潜ったりした。どの音も純粋で刃物のように無駄がなくて力にみちているようであった。これは期待どおりのものであった。が、おどろかされたのはサッチモの肉体である。




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これはなんともすさまじいばかりで、呆気にとられて仰ぐよりほかなかった。ごらんになった人はそういっただけでも苦笑まじりにうなずかれるにちがいない。






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まずは河馬のお化けである。ギョロリとした大目玉のひしゃげた鼻の厚いくちびる。重い肩の厚い胸。それがだんだんクローズアップされてせりだしてくる。グローブのような手でトラッペットを鷲づかみするとまるで子供の玩具である。




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その玩具の吸口へサッチモはくちびるをあてて必死になって吹きたてる。吹いて、吠えて、叫ぶのである。すると見る見る白い粘っこい泡のかたまりがくちびるのはしにあらわれ、べとべとと顎へ流れだす。唾である。たまったものではない。





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額、眉、目じり、頬、顎、いたるところに汗が吹きだし、毛穴がひらいて、ライトのなかで湯気をたて、皮膚のブツブツが一粒ずつ浮いて見え、醜怪ここに極まると見えた。




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河馬、蟇、猿、穴居人、男根、オットセイ、なんでもかんでもそのあたりのおよそ精力のシンボルとなりそうなものをかたっぱしから巨大な肉袋のなかにつめこんだと思えばいいのである。フロイド氏なら一目見て嬉しさにオイオイ男泣きしそうな御面相である。そのお化けが額に血管を走らせ、白い目玉をギョロリ、パチクリさせながら息もたえだえに呻吟するのである。息をのむよりほかなかった。」




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半島のように飛び出した空に浮かぶ島を回ると最後の坂が正面に見えた。

その先には車が数台と人の姿。






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水害の土砂崩れで放置されていたグニャグニャにひしゃげたガードレールが撤去されている。




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ガードレールは運びやすように切ってある。

2台の車を通り越すと何と工事現場、

20mほど舗装が剥ぎ取られ2トン車のダンプがこっち向いていた。

ダンプの先にはパワーショベルが道路を掘り返している。

狩尾峠入り口に工事中の看板があったが前日何もなかったので無視していたらこのことか、

しばらく待っていると現場の作業員が「通れ」の手招き、

自転車を押し、段差があるところは抱え急いで通り越す、

するとまたその先には10トン車のダンプが待機していた。








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定番スポットの手前からまた舗装が剥がされ、




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いつもと変わらぬ野焼きの跡の狩尾峠、

天空の峠ラピュタ、



しかし、




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ここは市道だが放野道としての役目を担う農耕車両の道。

地元の生活用の道でもなくあえて舗装する必要はない。

あえて凹凸がハンプみたいなものだから。

熊本県の配布用マップの表紙に掲載され紹介されているから当たり前の結果という集客力により、

休日の定番スポットは農耕車両が通れないくらい人と車、バイク、自転車でごった返している。

ならばその対策として観光客用の舗装か。

綺麗になりすぎると何かしら無残、

わたしたちのパヴェが消えた。








FLUCTUAT NEC MERGITUR  --- 漂えど沈まず ---


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  1. 2014/03/19(水) 18:59:16|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ヘボーネンさん

真新しい舗装はどう見てもここには似合いそうになりませんね。
それにもっと観光客が来るようになったら次はどうするものやら・・・

4月は美味しい店でランチも考えています。
  1. 2014/03/23(日) 11:02:10 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
  4. [ 編集 ]

NoTitle

確かに単なる舗装だけじゃなさそうですね。
観光のための施設とかなら、少し残念です。

4月はどのルートになるかな、、、、楽しみだな
  1. 2014/03/23(日) 08:02:01 |
  2. URL |
  3. ヘボーネン #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

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