コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

ツール・ド・おきなわ 南部サイクリング 最終編

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最終日は那覇市内のビジネスホテルで東京の友人と宿泊。
早朝、目が覚めトイレに行こうとベッドから足を下ろすと棒のような感触、一歩踏み出すたびロボットのような動きとなる。酷使した記憶を思い出すも重たい違和感だけで痛みはない。一瞬心配したが今日のサイクリングはどうやら走れそうだ。

朝食を買いに近くのコンビニに行く。外は風が強く夜半に雨が降ったのか道路はしっとりと濡れていた。部屋に戻り友人とスタート地点の山原の不思議な体験を話した。友人は天然記念物のノグチゲラのオスを見たそうだ。ずっと鳴いていたセミも幻想的だったとついさっきの出来事のように思い出しながら話した。

あとで判ったがオオシマゼミといって夏の終わりからこの時期に発生するセミで早朝と夕方に大合唱する。一昨日のブログにオオシマゼがこだまする亜熱帯の森を走った雰囲気を『高中正義の「JUNGLE JANE」の世界』に喩えたが、「THE BANDのJERICHO」に入っている「アマゾン」の方がイメージできるかも知れない。

さて、キッズ店裏の集合場所の公園に行くと、今日案内してくれる「がんばるパパ」さんこと「がんパパ」さんの安田さん(写真中央)が来られていた。その後キッズメンバーで千葉在住の「まくど」さんもお越しになり(写真左)、東京の友人(写真右)の4人でキッズの練習コースである南部一周を走り戦跡巡りをすることになった。





























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混み合う那覇市内を抜けると南部らしい海岸線の風景となる。

がんパパさんは市民50kmオーバー40で16位。

ゆっくりとしたサイクリングだろうがこちらは付いて行くのがやっと。





























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平和祈念公園

ここは終戦記念日にテレビ等でよく見るところ、
と、その程度のことしか知らなかったが、この地糸満市が地元であるがんパパは、大学で沖縄戦を研究されており判りやすく、沖縄の置かれた立場から貴重な過去の体験談を聞き戦跡巡りをさせてもらった。

その歴史

1945年5月末、日本軍司令部は米軍の猛攻に追われて、首里を放棄し南風原を経て本島最南の摩文仁に撤退、しかし惨状となし司令官以下は自決し3か月近くに及ぶ民間人を巻き込んだ抵抗が終わった。
沖縄戦終焉の地となったこの地、摩文仁の丘は、今は「平和祈念公園」として生まれ変わり毎年6月の「慰霊の日」には沖縄全戦没者追悼式が行われる。

国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦でなくなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑「平和の礎」に刻銘された氏名の数は約24万人、国籍や軍人、非軍人を問わず、アメリカ軍の軍人約1万4千人も含まれている。
































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米軍に終われこの崖から民間人が身を投げた映像はよく知るところだ。





























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ひめゆりの塔と平和祈念資料館に行った。
米軍の沖縄上陸を目前に控えた1945年、沖縄県女子師範学校と沖縄県立第一高等女学校の女子生徒222人と教師18名の合計240名は、最前線の沖縄陸軍病院に看護要員として動員された。ところが敗色濃厚となった6月に突然解散命令が出され行き場を失い砲撃や銃弾や自決などで136人もの犠牲となった。
ここが最大の犠牲を出した伊原第三外科壕跡に慰霊塔である「ひめゆりの塔」が建立された。

館内には修学旅行生やシニアのグループが多かったが、我々の年代やもっと若い人たちにも是非この事実を見ておくべきだと痛感した。私たちはサイクリングの途中なのでヘルメットにビンディングシューズだが入館はできた。このようなコースのサイクリングも沖縄を走る価値として大きいものがある。































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ランチはがんパパさんおすすめの糸満市真壁にある『茶処 真壁ちなー』

明治24年頃に建てられたオーナーの曽祖父の家を食事処にした優良店。

沖縄らしい雰囲気と安くて美味しい沖縄の家庭料理を食べることができる。
































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私が食べたのは「さらそば」

抜群に美味しかった。

蔦の絡むテラス席もあり次はそこで島酒でもやりながら訪れたいものだ。





























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今回の沖縄遠征は、レースを迎える準備とキッズメンバーによる温かいサポートの前日と、他に比較するものがない本物のレースを走る貴重な経験、それと走り終えた感動的な祝いを沖縄の友とともに味わうことだった。

加えて沖縄ならではの戦跡巡り。それは観光のフィルターで薄くぼんやりしか見えないものではなく、がんパパさんという沖縄戦に詳しく精通し、母方の家族も犠牲になった地元の方による地元巡りは、その人の立場として語れられる貴重なものだった。ここに来ると、かって沖縄戦の前線基地が南部地区であるように、現在日本の前線基地が沖縄であることがよく判る。

そのような経験ができる「ツール・ド・おきなわ」に参加する価値を5回に分けて書いてきたが、もし遠い存在だった大会がやや身近に感じ一人でも参加されるのならばうれしい限りだ。

新鮮な思いがあるうちと短時間に急いでアップしたので、誤字脱字、意味不明な表現等を確認する間もなかったが、大まかな思いが伝わればそれでよしとご理解いただきたい。

最後に、飛行機の中やレース前夜の暇つぶしに読もうと思った本と、すべてを終え帰ってきて読むべきだと思った本を紹介する。東京の友人の言葉を借りると、「比較的冷静な反対側からの沖縄戦のジャーナルとして手に取ってみるのもいいのではと安田さんのお話を聞きながら考えておりました」

戦争の出口を語る本としておすすめしたい稀少本である。



以上「第25回ツール・ドおきなわ」初参加の感想を終わる。

バイシクルキッズ店長の大城さん、

お世話になった安田さん、

それにチームキッズの皆様ありがとうございました。

また来年も挑戦したいと思います。



























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Festina Lente - 悠々として急げ


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  1. 2013/11/16(土) 18:05:36|
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