
この大会は沖縄までの自転車の持ち込み以外に移動のことを考えなくてはならない。
那覇空港から大会会場となる名護まで70km、高速バスだったら輪行で1時間45分行かねばならない。もちろんレンタカーは便利だが、ほとんどが前日現地入りするため場合によってはレンタカーの受付返却による長蛇の列の覚悟が必要。
名護から女子国際レースと市民100kmのスタート地点の「奥」(沖縄本島北端)へ人と手荷物と自転車を運ぶシャトルバスが運行する国頭村「リゾートオクマ」までは30km、ほとんどの参加者はこのシャトルバスを利用する。
このような移動が初めてだと判りづらいし、どこで何を預けるか、例えばスタート地点にはレースによる道路封鎖があるため7時くらいにはシャトルバスが着いてしまう。スタートは10時、その間に必要なウィンドブレーカーや補給食・飲み物など忘れていけないし頃合いを見てまた預けなければならない。
今回はそのようなやっかいなところをチームキッズの皆さんとバイシクル キッズオーナーの大城店長にお世話になり何の不安もなくレースに集中することができた。自転車は大城店長宛て宅配で送り、帰りもそのまま預ける身軽な移動となる。ただ宅配代往復1万円ほどかかるが、面倒と移動に費やす時間を優先した大人の輪行の検証でもある。
熊本空港10時発のANA、今回一緒の東京の友人は羽田7時50分発ANAでバイシクル キッズに12時集合とした。

那覇空港ではキッズメンバーのがんパパさんこと安田さん(中央)がお出迎え。
安田さんは空港のレストランや売店の風月の店長さん
単身で福岡に転勤の際に知り合い、以後自転車仲間として阿蘇を走ったりしていた。
関西や関東からの到着便でキッズメンバーが集まってくる。
この大会は沖縄出身者の自転車乗りにとって盆や正月のようなものかも知れない。
大城店長から電話があり自ら迎えに来て頂いた。
大会前の駆け込みメンテナンス等多忙の折り恐縮。


ショップに着くと出たり行ったり客足が耐えない。

メンテナンスやら補給食の購入やら・・・・
しかし、店長もスタッフも大会にエントリーしているため13時に出発予定

我々の自転車は乗るばかりになっていた。


ショップの車に店長とスタッフ、それに我々と自転車4台乗せて名護へ出発。

その前にお昼でもとディープな食堂へ

まず地元の人がいなければ入れそうにない雰囲気

中味、中味のおかず、中味そば・・・
豆腐ンブサー・・・店長が「ヘチマ」と注文したので同じものを注文
友人は中味のおかず、豚肉と野菜や豆腐の薄い色の炒めの物みたいだった。
向かいの席では「につけ」、ゴロンとした豆腐の炒め物でこちらも薄い色
焼きそばを頼んだ人は「ソース」「ケチャップ」と味付けを聞かれていた。ケチャップ焼きそば?
すべて謎だらけのディープ過ぎる食堂は席待ちの人がいるくらい人気があるようだ。

これがヘチマ、
やはりヘチマの炒め物で味付けは薄くて美味しかった。

店内を仕切る名物おばちゃん
凄い記憶力でどの席が何の注文かすべて暗記している。


名護の大会本部到着
異様な活気は大会参加者4500人を物語る
店長はすれ違う人知り合いばかりでなかなか前に進まない。

新城選手のサイン会
かって新城選手もキッズのチーム練に参加していたそうだ。


会場に入るとカテゴリー別にずらりと並んだ受付

名護市役所横がゴール
このアーチをくぐれるか・・・

名護から宿泊地の国頭村の「やんばるクイナ荘」までウォーミングアップを兼ねて自走の30km
店長はスタート地点に用があり車に荷物を預け予定通り宿で落ち合う。
走り出すと南国の風が実に気持ち良く爽やか。
信号待ちで見事な足の筋肉の地元サイクリストに会う。
しばらく後ろを走らせてもらっていると、店長の車が追い越し様に
下の名前で「どこまで行くのか」
「後ろはお客さんだから国頭村まで案内頼むぞ!」
と、ここでも手厚いおもてなし。

「やんばるクイナ荘」到着
ここはキッズ御用達の宿
1泊2食トイレ・シャワー付きで4800円
快適な宿
庭にいるヤギの声、それと虫の鳴き声、いずれも初めて耳にする音
外でうろうろしてたら蚊にさされた
この時期に・・・
気温は25度、洗濯物は夜風ですぐに乾いた。

夕食前にゼッケンをジャージに付けるがその大きいこと!

キッズ夕食会
ビールはオリオン中瓶1本
近くに宿を取っていた方よりオリオン缶ビールの差し入れがあり食後にもう1缶
10時に部屋に戻り明日の準備をする。
補給のジェルは5個とパワーバーが1個、それに足攣り防止用に携帯用の塩
ボトルは2本だが1本忘れたので名護のブースで650円で購入
補給所でボトル補給の際に捨てなくはならないのが残念
忘れ物が無いようひとつひとつ確認して4時30分起床のアラームのセットをする。
虫の鳴き声を聞きながら記念パンフのコースに目を通し
高低図と足切の時間のページを破り取りジャージのポケットに押し込んだ。
見る余裕なんてないだろうけど、と思いながら。
Festina Lente - 悠々として急げ
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- 2013/11/13(水) 18:53:27|
- ロードバイク
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
あの自走、気持ちよかったですね!
夕日をチラ見しての海岸線、ロボットのように同じリズムで引いてくれた南国の自転車乗り、店長コネで快適に、安全に、お宿までの案内は、まさに自転車VIP待遇、そんな予定外も愉しめましたね。
来年も、手を差し伸べてくれたので、もはや甘えるしかありません。
またお付き合いください。
- 2013/11/16(土) 09:58:09 |
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- コルナゴ部長 #-
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ご返事遅くなりました。
偶然の偶然で奇遇にも沖縄に来ることになり生涯の想い出を作ることができました。振り返える暇が少ないなかにヤンバルの道は私の足に記憶を刻んでくれました。
目標に向かって進むこと、大人の運動会でよくわかりましたが、
すでに55歳・・・
でも今だからこそ愉しめること多過ぎますね。浮世雲さんも50kmあたりで挑戦されてみられては。でも宮古も良さそう、この時期は南ですね。
- 2013/11/16(土) 09:45:08 |
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- コルナゴ部長 #-
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名護から国頭村への自走での移動、素晴らしい沖縄の自転車乗りネットワークに導かれ最高のサイクリングを堪能できました。綺麗なペダリング、一定ペース気持ちよかった。やんばるくいな荘での前泊、美味しくリラックスできました◎。民宿以上にキッズの合宿に潜りこませていただけたのが類稀な吉でした。できれば来年も・・
- 2013/11/15(金) 20:59:05 |
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コルナゴ部長 おめでとうございます
出走前の ざわつき 伝わってきました
ここのブログは 記録であり 次に進む人々の 道しるべに
なっています
いつも ありがたく真似させていただいてます
- 2013/11/14(木) 11:06:06 |
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