コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走るの魅力を紹介します。

自分誌

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久し振りに天気が良かったので、

杉の間の縁側に座り、庭を愉しんだ。

セミが一匹鳴き出し、

夏到来の予感だなんて考えてたら

いつの間にか寝てしまった。

風が爽やかだった。
























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茶室にある風鈴の音で目覚めた。

風鈴は「チリーン、チリーン」と鐘の音のように長く響き渡るものだが

この宿の風鈴は「チリン、チリン」枯れた音がする。

たぶん女将さんの好みだと思うが

BGMのない無音のロビーにはよく似合う。

宿の謎のひとつだ。


























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築80年を超え、全く手を加えていない杉の間には

当時の職人の技が隠されている。

それを捜すのが推理小説のようで時間を忘れる。
























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たまらん。
























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客室に泊まった。

「夕月」という名の部屋である。

宿には二年前に改装した露天風呂付きの部屋が二室と、「故里、草原」

一年前に改装した,リニューアル客室が五室、「紫雲、青風、紅葉、山彦、高嶺」

それと、昔ながら部屋が二階に九室、「新緑、雲海、名月、夕月、朝霧、白雲、波野、蘇峰、山鳴」

大変だが階段で上がる三階に六室、「日輪、明星、若葉、十六夜、外山、東天」

いずれも風格のある名ばかりだ。

昔ながらの客室には今は使われていない据え置き型の空調機が床の間に鎮座している。

配管が床に埋め込まれ、結構大掛かりな工事になるので改装の際一緒にとの考えだ。

私はこんな趣がある部屋は好きだ。

昔ながらの客室、夕月はいい部屋だった。

水廻りなどやり変える所と、風情あるそのまま残す所がある。

同じ年の友人が泊まったとき、部屋のリクエストがあった

「素にして体に沁みる系を希望」

まさしくこのタイプの部屋だ。
























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昔ながらの客室はすべて造りが違う。

宿主と職人とが盃をかためながら、

粋と技が相まってできだんじゃないだろうか

二人の遊び心が見えるように思う。
























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今年の夏、数部屋改装するそうだ。

できたら一室、そんな昔の再現をしてみたい。

自分の趣味が込められた部屋なんて・・・・

























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明日から今年九十になる父と二人で釜山に行ってくる。

父は幼少の時、養父母と共に朝鮮に渡った。

今の境界線なら北朝鮮になる。

テグ(大邸)の高校を出て、こちらで言う県庁に就職し、慶州近くに住んでいたようだ。

その後、先の大戦に生き残り、故郷に帰ってきた。

父は何度も書き直し、自分誌を書いた。

十人程の身内に配りたいと製本を頼まれている。

幼少期から出兵までの前編と戦争から帰還するまでの後編、その最後の文はこう終っている。

『記念すべき満九十歳を句日に控え、私は今も壮健であるが、・・・・・先は見えない。多くの友人を失ってしまったが、「私だけは幸運に恵まれた」と、今でも思っている。
私の唯一の運動、朝の散歩は五キロ五十分だったが、いまでは四キロで五十分になった。
兄の形見の杖はもらっているが脚が丈夫で、まだ一度も使ったことはない。』

戦争の話は何十回も同じ話を聞いた。母も家内も二人の孫もそうだ。

20歳ちょっとの青年の戦争体験、

まだ生きている人から聞ける真実、

情報をすべて閉ざされるあってならない時代の事実は、

語り部にはなれないので、

本として父の体験が残ることは貴重なことだと思う。




正面に見える鼻が小嵐山、

帰ったらこの峠を走る。







日々是好日


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  1. 2012/07/08(日) 18:31:08|
  2. 宿のこと
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ヘボーネンさん

汗も枯れるくらいとは喩えがすばらしい。
冴えた肉体とともに阿蘇望、英彦山に突入されるのでしょうか。
察するにお名前も返上ですね。

日々の仕事の毎日があるからこそ、夢の休日食わぬ膳。

走って爽快、

風呂でしっぽり、

宿でまったり、

乾杯してわが道。

一度体験しましたが、極上デシタ。
  1. 2012/07/12(木) 14:59:11 |
  2. URL |
  3. コルナゴ部長 #-
  4. [ 編集 ]

NoTitle

汗も枯れるくらいに頑張っていますので、梅雨が明けたら仕事の都合をつけて、連泊で阿蘇合宿したいなぁぁって、、、思いながらギバッテます。

その時は、そんな趣の部屋に泊まってみたいなぁ・・早朝近所を散策、昼ラピュタを一気登り、その後温泉に入って、お縁で読書&一杯そして昼寝、、、夕方軽く汗を流して小宴となれば夢のような休日となるでしょう!
  1. 2012/07/10(火) 22:04:03 |
  2. URL |
  3. ヘボーネン #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

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