コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園の中央に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクを通じて阿蘇の魅力を紹介します。

水墨画の峠道

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いつもの寄り道。






























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昨日、野焼きがあった狩尾峠に今朝行って来た。

焦げた匂いに包まれ一面の墨色の世界が広がっている

いつもは「真っ黒」なのだが、昨年の水害による崖崩れの跡は茶色の山肌が露出していた。

恐らく世界中どこを探してもこんな黒焦げの峠道をロードバイクで走れるところはないはず

日を追うごとに色は薄くなってくるが4月一杯は水墨画の世界を愉しめる。

その強烈なインパクトの体験にお金はいらない

ただ、道が荒れて下るのは大変危険

上り専用の峠道と考えていただきたい

それと、ここは重要な農道なので農耕車両優先であることを忘れず

狩尾峠、私は天空の峠ラピュタと呼ぶ

距離5.6km

獲得標高467m

平均勾配8.2%

貴方のものにしていただきたい。

















Festina Lente - 悠々として急げ-




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  1. 2013/03/31(日) 17:50:53|
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狩尾峠野焼き、阿蘇に春訪れる

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延期が続いていた狩尾峠付近の野焼きに行ってきた。

野焼きがされた17日は午後から雨が降り出し峠付近が焼けず延期され、予定日の24日も雨。本来人の集まりやすい日曜日に実施されるが明日の日曜日も雨の予報なので本日となった。

自宅から直接集合場所に行くため二重の峠を降り麓の道から県道149号を進んで狩尾地区に入ると、道路沿いのあちこちに火打ち棒をもって談笑する年配の人や、消防小屋でジョットシューターに水を入れている消防団など早くから野焼きの準備がされまさしく村あげての行事となっていた。





























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9時に狩尾峠登り口のカラオケ小屋に集合し、狩尾峠に行く道から右に折れる急斜面のセメント道を進み赤岩と呼ばれるところで点呼と注意事項の説明がされた。どうやらこの一帯が担当エリアらしく狩尾峠は違う区のようで「燃えるラピュタ」には出会いそうにない。危険を伴うこの地区の野焼きでは勝手な行動はありえない。何十年も野焼きのリーダーの指示に従うのみである。




























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水タンクを載せた軽トラが勢いをつけやっとのことで登る急坂

歩いても息が切れるくらいだ。




























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ここを燃やす。

真ん中の小さな岩がトラの顔に見えるそうだ。





























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先に火を入れた狩尾峠からこちらへ火が回り、





























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下から入れた火も斜面をゆっくりと燃え広がる




























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「パチパチッ!」と草が燃える弾ける音が

徐々に「バリバリー!」と鳴り響く音に変わり

たちまち「ゴーッ!」と火柱が一瞬で斜面を駆け上がる

その勢いにみな息をのむ・・・・・



























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圧巻というべきか

映画でも使えそうなシーンの連続で

もったいなと思うのは私だけだろうか

このあとすべて焼き尽くし狩尾地区の野焼きは終了した。

宿に戻ると川沿いの満開の桜のトンネルに真っ黒い煤がフワフワ飛んでいた。

きっと今夜は野焼きが無事終わったことだし花見でにぎあうことだろう。

阿蘇にもいよいよ春が来た。















Festina Lente - 悠々として急げ-





  1. 2013/03/30(土) 16:39:58|
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霧にむせぶ狩尾峠

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今年の壱岐サイクルフェスティバルは6月9日

25回記念大会となる。

この大会は壱岐の全島民の協力を得て運営されており「地域づくり団体自治大臣賞」を受賞されているそうだ。

公道を封鎖し白バイが先導する本格的なレースにもかかわらず

レース志向ではない人も楽しめる稀少な大会だ。

エントリーは3月31日から

今年も50キロに挑戦する。

悩む貴方も、現実と理想を浮遊する貴方も、

貴方のこれからの人生のためにも、貴方はぜったいに出場すべき大会だ。

嘘は言わぬ。






























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通勤の風景





























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今朝8時20分



























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いい景色が見れるだろうと迷いもなく

300mダッシュで駆け降りる

大人の寄り道。





























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霧にむせぶ狩尾峠だった


























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昨年不甲斐ない成績だった壱岐に向けて、

始動開始をここで誓った。

霧が押し寄せては消える幻想的な狩尾峠だった。

昨年は残り5キロで足が攣り失速した。

今年は自分のものさしである一昨年の1時間40分切を目標に

すべての力を出し尽くしたい。

霧にむせぶ狩尾峠よ

30日燃やす予定だ。










Festina Lente - 悠々として急げ-



  1. 2013/03/28(木) 19:56:27|
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野焼きの阿蘇を走る

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24日、あんずの丘で開催された全国高校選抜ロードレースは残念ながら行けなかったが、

観戦のあと泊まられていたひろまみさん夫妻と昨日阿蘇を走ってきた。

坊中のカルキさん宅に集合しスタート&ゴールの基地とさせていただいた。

コースは265号で箱石峠を超え高森へ行き、季節柄一心行の大桜でも見て、

吉田線で阿蘇山へ上り坊中線で帰ってくる2峠超えだが、目的は野焼きの後の景色を是非お二人に愉しんでもらいたい。



菊池を出るときには暖かかったが、念のためシューズカバーや真冬用グローブなど持ってきて正解、

カルキさん宅に着くと結構な寒さだった。

だがお二人は指切りのグローブなど小春日和の井出達で出発

最後の吉田線と坊中線では震え上がることとなった。

私も何度も経験したが阿蘇の峠は標高900m以上で草千里は1100m、

気温は4度から10度近く低くなることを頭にいれておかないといけない。

頭や顔はなんとか凌げるものの、手が悴むと操作ができなくなるのでグローブの選択は要注意だ。



























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箱石峠の野焼きはまだだった。

雨で日延べになり今週の土曜日に阿蘇市の野焼きは予定されている。

月廻り公園でトイレ休憩のあと一心行の大桜を目指す。




























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一心行の大桜はまだ3分咲き

付近の桜、ソメヨシノは満開のようだがヤマザクラだから開花が遅い。

それにしても周辺は祭り会場のようになっており、

混雑する駐車場に騒音のような音楽、焼肉の煙・・・・

風情なんかあったもんじゃない。

ちなみに車の駐車料金は500円、自転車は100円となっていた。




























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昼食は高森のSTORONG BOSSというライダーズハウスのようなハンバーガーショップ

自転車も歓迎だそうだ。




























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吉田線で帰る。

真夏の炎天下の四峠超え、ラファじゃないがまさしく「地獄へようこそ」阿蘇望最初の峠道だ。

もともと吉田線は車が少ないが、平日の今日はひっそりと静か。

森を抜け自販機がある付近から野焼きの跡が見れた。

真っ黒の山の斜面を見ると疲れを忘れる

ひろまみさんも元気に頂上を目指した。





























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今日の峠終了。

あとは坊中線で下るだけ

下ったところに友人宅がありそこに車を置いていると心強い。

阿蘇をベースにコース設定すると余裕で愉しめる。




























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阿蘇は何度は走ってもいい、

素晴らしい景色は期待を裏切ったことはない。

「素晴らしい景色」とは晴れだけが理想ではなく、厳しい自然と対峙して得られるものに意味がある。

そのために装備を充実し、いつでも避難できる場所をベースにすると挑戦も可能だ。

阿蘇で雨に打たれるとは「強風とともに」ということが加わる。

ウィンドブレーカーで1時間までならなんとか我慢の範囲だが2時間は体を壊す。

準備を整えて挑戦して欲しい。

休日の坊中線は車やバスが多く上っている際にふらつくと危険だ。

よって自信がない人は今日走った箱石峠、吉田線、坊中線の60キロがおすすめだ。

ひろまみさん夫妻、ありがとう、愉しかった、また走ろう。


























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夜は自遊亭で決まり

























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近頃精進料理ばっかりだったので特に美味しい






























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出始めのタラの芽の天ぷら




























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カキフライも美味しい

普段、油物はあまり食べないのだが、走った日には何でもたらふく食べられる。




























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鶏の柚子こしょう焼き

























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馬ひも炙りおろしポン酢

絶品極上の幻の味、

頑張った褒美に如何?

気が弱い私なんかは言い訳ばかりして挑戦する意欲が薄い

だから「走らないとこんなもの食べれない」と縛りをつけると幸せになれる。

私の場合、受身ではなく能動的に取り組まなければ阿蘇はやってこないしブログも書けないんだ。














Festina Lente - 悠々として急げ-




  1. 2013/03/26(火) 16:36:34|
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別れとなる野焼き 其の二

19日家内の父が亡くなった。
大病を患い回復に向かっていたが今年に入り重苦しい体調になり先月余命宣告を義兄より知らされた。私たちは悩んだあげく本人にも告知することにした。それは残された寿命が1ヶ月、長くとも3ヶ月という無念の事実だった。これから何をすればよいか途切れる人生に呆然としながらも深く考え最後の自宅療養をし、その後ホスピスで幕を閉じる手続くをしている最中だった。

日を追うごとに自分の定位置の座椅子から徐々に動けなくなり酸素吸入が必要になってきた。私は本人と母の三人で最後の約束を話した。幸せ路線のレール上にある我が家の行く末と、人生半ば折り返したあなたの娘の笑顔をこれからも絶やさない旨の話に涙して喜んでくれた。

担当医より今後薬で意識がうすくなることを聞かされていたので、まだ明晰なうちに自分史を書くことを薦めた。父は当然ながら短過ぎる余命に絶望しているときだったので、子や孫に自分の歴史を文章によって伝えることに理解を示し、残された日々を充実し過ごすという生きる目的を考えたようだった。

三日後、父のために買った自分史のガイド本を渡しに自宅に行くとすでに本を読める状態は終わっていた。その後体調が急変し14日に救急車で6年来の病院に運ばれた。苦しさをやわらげるためのモルヒネで意識は遠のき回復の道はすべて閉ざされ死を待つことを家族は知った。

16日病院を訪ね明日阿蘇の野焼きに行くことを話した。野焼きをする理由や、野焼きに対する私の思いは以前より話しをしていた。家内と共通の趣味であるロードバイクが阿蘇の自然によって支えられ、それによって仲良く暮らしていることを知っていたのでたいそう喜んでくれた。父の県職員時代、農業畑の一貫した現場主義だったので現地の人との交流できる今回のことに大きな理解を示してくれていた。

このとき野焼きの煙が父の病室から見えるかも知れないと嘘をついた。この機に及び生きる目的を持ってもらうことなら何でもいいと思い煙の方角を指差すと「そうか、ここから見えるのか」と鼻に入れた酸素吸入のチューブの不自由な顔が笑っていた。

19日早朝、家内と交代で付き添っていた義姉より危篤の一報があり渋滞のバイパスに焦りながらも病院に着くと、すでに状況は一変し酸素マスク越しの「ハッ、ハッ」と浅い小さな息になっていた。まぶたを閉じながらも懸命に生きろうとしていのか、それとも衰え行く自身の体の変化を受け入れているのか。声掛けるも反応はない。でも聞こえているはずと「お父さん、今着いたよ!」と家内と耳元に話しかけた。手を握ると指先は紫色でやや冷めたくなっていた。思いもよらぬ近づく死の予告に家内は泣き出した。父の息のリズムが段々と、段々と遅くなり弱くなっていった。でも何とかそれを止まらせたいと先に着いていた義兄と4人で泣きながら「大丈夫だよ」とそんな言葉しか思い浮かばないものの懸命に父を応援した。

別室のモニターで状態を見ていたのだろう今と判断されたのか担当医が入室された。「今お父さんの状態は弱った浅い呼吸により二酸化炭素が体から排出されず二酸化炭素中毒の朦朧した状態で痛みや苦しみは全くありません」と話された。そのまま立ち去ろうとせず「待つ」ような素振りでいくばくかの命であることがわかった。

数分後、かすかに聞こえていた息が途絶え病室が静まった。同時に家内と義姉が父に寄り添い嗚咽した。担当医がまぶたを開き胸に聴診器を当てしばらく手が止まると時計代わりの携帯を開き「8時45分ご臨終です」とよく聞く台詞をつぶやくように言われた。四人とも同時にぐしゃぐしゃに泣き叫んだ。生まれて始めの身内の死に直面し涙が溢れた。義理の父の終焉。私の二人目の父の最後を看取った。

その日、葬儀場で家族だけの通夜、以後通例に従いすべてが坦々と執り行われ最後の別れが終わった。
今日21日に3日振りに葬儀場から我が家に帰ってきた。
17日の野焼きのことは午前の部で止まったままになっていたが亡くなった父もそれは望まないだろう。もしかしたら病床で野焼きの煙を見たのかも知れない。そんな期待とともに父宛に午後の部を記す。

























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初めての野焼きの感想は受け継がれる古来の伝統的なルールで成り立っていると響いた。家族や親戚のような人々が、代々受け継がれるボーダーラインの原野や山の斜面を、阿吽の呼吸で枯れ野を焼き払う術は何から何まで驚きと共に感心させられた。

























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危険と隣り合わせゆえの野焼きは、怪我人はおろか死者まで覚悟の上と知ったのは最近のこと。その地の人々にはなくてはならない年行事は紀元前からの自然崇拝による阿蘇の厳しい自然に対する尊厳のようにも感じた。

























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午前の部のミルクロード向かいの野焼きでは「今年はよく焼けた」と皆が口を揃える。草の伸び具合や乾燥や風など幾多の自然条件が重なりうまく焼けたのだろう。




























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焼け野に白く残るのは放牧の牛の糞






























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牧草を機械で狩りそのままビニールに包まれ自然発酵すると牛の飼料となりこのような専用農機で運ぶ。



























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この地は狩尾牧野組合が管理する広大な土地で、牧野組合が牛を飼い、牧野組合の牧場や牧野組合の農機で牛を育て、牧野組合が人を雇っていた。



























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草原で昼食後狩尾峠を下り枯野の最下点に集合する。

誰が指示するわけでなく整然と軽トラックが並んでゆく。


























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車を降り険しい岩だらけの山道を登る。1区の後ろに2区の我々が陣取り、まずは1区が火を放ち山の斜面が燃やしたら急いで山を下り続いて2区が火を放つ。まるで集団でおこなうで狩猟のように人の動きを見ながらその時を待つ。

と、ここで最悪の雨が「ポツリ」と落ち出す。
夕方近くより雲行きが怪しくなると言ってたかが、まさに当然濡れたら草は燃えず野焼きは中止となる。仕切っていたリーダーが連絡を取り1区に急ぐよう指示。10年くらい前から野焼きをされないまま藪となったという切り立った山の斜面に1区が点けた炎が崖を駆け上がる。
しかし、まだ炎の下の若い衆が下りて来ない。彼らが下に逃げてくるまでは我々は草原に火を点ける訳にはいかない。雨に打たれながらただじっと待つ。
























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「あいつら逃げたぞ、今だ!一斉に火を付けろ!」

リーダーの携帯に連絡が入り皆が勢い立つ。




























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火が放たれるも

雨で濡れているのか炎の勢いは弱い。

一瞬で燃え広がることはないが、

それでもジワジワと崖を駆け上がってゆく。

























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雨が降り続き、

徐々に炎は弱くなり、

ついに狩尾峠の野焼きは中止となる。

落胆の声とともに無言で山道を足を取られながら下る。

誰が言うまでもなく軽トラックのコンボイは公民館集合。

麓に降り峠を振り返ると野焼きの黒く焼けたところわずかだった。

























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ビールに焼酎、唐揚げにすり身の天ぷら、新高菜に大根漬が並ぶ。

無念の中止こそなったが、それはそれで心がひとつになる年中行事であり

次なる日程の連絡待ちとなった。

























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すべてを優先する野焼きは「ひとつになれ」という自然の教え事のようだった。

延期という中途な打ち上げではあるが、皆の雰囲気はそう残念そうでもない、

また愉しみが増えた、そんな顔色でもあったように感じた。

すべては区民一体となるまさしく大人の運動会のようなそんな行事のようにも思えた。

次回は24日だろうか、行けそうにはないが燃えるラピュタを目の当たりにするのは

またもや一年越しとなりそうである。



父の最後の舞台が終わり、まさしく「幕が閉じた」という気持ちだ。

感慨深い数日間の出来事を胸に刻み今後の供養としたい。

父、矢野次雄 安らかに。














Festina Lente - 悠々として急げ-













  1. 2013/03/22(金) 08:54:47|
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狩尾地区野焼き

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狩尾地区の野焼きに行ってきた。

今年70歳になる宿のスタッフに同行し狩尾2区から区民として参加した。
狩尾地区は外輪山麓の集落から、上に登った狩尾峠(通称ラピュタ)一帯と、その先のミルクロードから国有林までが管轄となり3区に分かれて野焼きをする。参加者は1区134世帯、2区126世帯、3区108世帯からそれぞれ1名づつが参加する300名以上の区役であり、もし規則に反した欠席理由の場合は罰金1万円だそうだ。

管轄エリアは険しい峠の斜面を何時間も歩く危険な箇所のためボランティアの参加はない。息の合った10年、30年、50年以上この地の野焼きに熟知した姓でなく名で呼び合う親戚のような間柄の人たちばかりだ。

午前8時、宿の者の家で落ち合い、軽トラックで狩尾峠を登りミルクロードを渡った北側の牧場に集合する。ラピュタを50台を超える4駆の軽トラックのコンボイが登る光景は見事なものだった。

























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牧場からは原野を歩き最初に火を放つ場所に向かう。





























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区長さんの挨拶と注意事項の説明がある。

参加者はみなこのような格好だが、背負っているリュックのようなものは「ジェットシューター」といってベスト式の中身は30リットルの水が入っている。袋からノズルが出ており噴射ができる火消しで消防団員が背負う。竹の熊手のようなものは「火消しぼう」で一般の人はこれで火を叩いて消す。














































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これが「火消しぼう」で先端は蔓で編んだお手製だ。



























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アセビやヒノキの枝の火消しもある。

また、原野用の消防車として水タンクと動力噴霧器を積んだ軽トラックが1台あり、

まるで戦場のジープのように火の勢いを見ながら原野を駆け巡る。



























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火のつけ方は道や防火帯で区切られたエリアごとに燃やしてゆく。

下から一気に燃やす場合と、頂上部を少し焼いて防火帯を作って燃やす方法や、

上で火をつけた人達が降りたのを確認して火を放つ場合など場所によりいろんなパターンがあるようだ。



























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火が付くと風が発生し炎の勢いは想像以上に早くなり






















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10m以上の荒れ狂う火柱となる、

軽トラがやばそう・・・・・

「早よ逃げろ」と叫ぶ声が聞こえる。


























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無事回避、このような危険が伴う。



























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火はこの灯油バーナーやカセット式のバーナーで点けてゆく。

これは熟練者の担当。

























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平地を焼く。

基点から両側に広がり焼いてゆく

煙で目が開けられない、

煤が鼻・口・耳、開いているところに飛び込む

そして熱い!





























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火消し隊は火をつけて行く両側と燃えたところを進む。



























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ワルキューレーが聞こえてきそうな


























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火消しぼうが銃だったら戦場そのものだ。






午前の部終了、

午後からは狩尾峠を焼く。
















Festina Lente - 悠々として急げ-




  1. 2013/03/18(月) 17:31:43|
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世界のアイコトバ「MOTTAINAI」

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今朝のスカイライン展望所

キャンピングカーで一夜を過ごした初老の夫妻が車の横にテーブルを仕立てて談笑されていた。

ここから日の出を見られたのだろう。

風景に相応しい構図だった。





























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                                          「Copyright(C)無料壁紙フリー写真素材集/癒しの風景写真」

明日こそ野焼き

終日狩尾二区で地元化する。

チャンスがあればラピュタを焼く。



























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ローソンが福岡県と協定を結び地元で獲れるイノシシ肉を使ったおにぎりや鍋を発売した。

食材の発見を求め企業価値を高めるローソンと、害虫被害に苦慮する福岡県で成立した新しい試みである。

ローソンの新浪社長は、従来のコンビニ業界の主流だった全国一律の商品やサービスを提供する中央集権を排除し、

各地に根付いた文化を尊重する形で柔軟な店作りができるようにしている。

このような古い価値観を捨て新しい試みに挑戦する姿は、地方に暮らす今後主たる客層となるシニアにとって頼もしいことだろう。

適切に処理され、獣臭を消し、旨みを引き出したイノシシ料理を、笑顔で食べる福岡県みやこ町のおじさんたちが見えてきそうだ。





























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食料自給率40%に満たない日本に大量に廃棄される食品、いよいよ国も乗り出し食べ残しを減らす取り組みが広がる。

農水省の食品ロス統計調査による食べ残しの割合は、

宿泊施設で14.6%、宴会で14%、最も高いのは結構披露宴の19.6%。

結婚式は予想の範囲で、このような無駄の象徴は注目されることになるのではなかろうか。

旅館やホテルで会食や宴会の際、余った料理を持ち帰ることは大方お断りしているところが多いだろう。

それは持ち帰ったあとに、お腹が痛くなったなど食中毒の症状が出ては困るという理由からである。

しかし、「ドギーバッグ運動」など食材を持ち帰るための注意点や食中毒の危険性などのガイドラインが普及したり、

国策として事業者と消費者に自己責任で持ち帰る仕組みが伝わるようになれば食品ロスも減るのではないだろうか。

そのような「食べ残す」ことが問題になってくると、完食を目指す工夫が必要となる。

例えば、旅館やホテルの取り組みとして、接客するスタッフにお客さんが残したものを記録させるといい、

たぶんすぐに一定の献立ばかり残されることが判り、意外と確執のある関係の調理側の改善が素直に実行されることになる。

また、お客さんの好みで料理の質や量を選択できるプランも有効だ。

いずれにしても国策だがら文句も言えず「すべて残さず食べれる料理」となるのではなかろうか。

スタッフの記録には会食の場の雰囲気なども書いてもらうと後のクチコミの返事の参考になることも重要だ。

またお客さんに書いてもらうアンケートにも、

「気に入ったもの」「口に合わなかったもの」「料理のボリューム」の記載欄をもうけると日々の改善につながる。

あと年代を記すことも忘れずに。

完食できるような選択肢と、完食できる料理が一体となれば集客も図れるだろうし、

無駄な料理原価も省かれることになりはしないだろうか。




ケニアのワンガリ・マータイ さん提唱するMOTTAINAIキャンペーンは世界共通語となった。

すでに世界のアイコトバは「MOTTAINAI」なのだ。





Festina Lente - 悠々として急げ-




  1. 2013/03/16(土) 16:42:04|
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寄り道、近道

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今朝の青空に誘われて、つい寄り道してしまった。

菊池渓谷を過ぎ森の中の道を進むとやがて草原の道になり、枯野と青空が朝陽に眩しく輝く。

ここまで来ると窓も開けたくなるのだが

道脇には霜柱が立ち壁面にはつららも下がっていた。

ミルクロードの気温は8時30分で3度だった。

北山展望所の交差点から右折しラピュタに急ぐ。





























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入り口横に車を止めたら下り坂を300m

もちろん誰もいないので「ゼエ、ゼエ」と走らずにはいられない。



























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正面にかすんでいるのが内牧温泉

そこで右往左往しているのだが

上から見下ろすなんとちっぽけなことか。

ここに来ると頭がしゃんとなる。

何となく仕事もはかどるような小学生の寄り道。

























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17日に延期された野焼きだがどうも天気が怪しい。

雨が降ったら24日、その日もダメなら25日、

その後は26日、27日と何かが何でも3月中に焼いてしまうらしい。

爆撃された軍艦のような火に包まれ黒煙を上げるラピュタを写真に収めたい。

寝言のようにそう思っているのだが、

いかに。





























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宿の最後の改装が終わる。

「ラウンジ&バー 灯火」 

内牧の水害を乗り越えてきたTOMOSHIBIという主の意。

あとは息を吹き込むだけ

ラピュタからでも見えるように輝かせたいものだ。

桜の前に宿は満開となりみな喜んでいる。

災難を乗り越え、気付いたらどうやら近道だったようだ。












Festina Lente - 悠々として急げ-



  1. 2013/03/15(金) 17:02:48|
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まだまだ八分咲き

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杉の間の庭の梅も八分咲き。

築八十年を超えた座敷とともに造られた庭なので

木々の枝は支えがないと自立できない老木ばかりだ。

しかし、長年職人の手により、剪定や適切な肥料のおかげで、

おそらく百数十年の樹齢になっているにもかかわらず果敢に花を咲かせ、見事な実を生らす。

今年で2回目の梅の鑑賞は、杉の間を背景に珈琲を飲みながら芝の上で愉しんだ。





























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昨日も自転車の方が来られた。

それも北海道から。

と言っても輪行で大分県に入り、由布院から自走でお越しになった。

前後輪バッグの重装備の自転車旅ではなく、リュックだけの軽装で長旅とは無縁の雰囲気だった。

今朝は早く発たれたので詳しくお聞きできなかったが、雨の前に次の宿に着かれただろうかと思った。




























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いい本が発売されたので即購入。

著者は元マイクロソフトの社長でノンフィクショを専門に紹介するン書評サイト「HONZ」の代表である成毛さん。

プロが選ぶノンフィクション100選という「面白い本」の中身は8つのテーマを立てて分類されており、

1.ピンポイント歴史学 2.学べない生き方 3.ヘビーなサイエンス 4.シチュエーション別読書法 

5.嘘のノンフィクション 6.タイヘンな本たち 7.金と仕事とものづくり 8.事実は小説よりも奇なり 



付録として「鉄板過ぎて紹介するのも恥かしい本」9冊あり、これらすべて購入すると20万円を超える、

しかし、帯書きにあるとおり、これから10年かけて読むに足る本がてんこ盛りで詰まっているようだ。

この中に2冊だけ持っている本があった。

田中康弘著「マタギ」、私の父がイノシシ猟をやっていたので小さいときよく山に連れていかれその影響。

それと「エンデュアランス号漂流」、初めて文庫本買って読んだのが「ロビンソン漂流記」だったので以来この手には目がない。

おすすめの中の「脱出記-シベリアからインドまで歩いた男たち」や「無人島に生きる十六人」もすぐにでも読んでみたいものだ。

今年で4回目となった「日経小説大賞」の三人の選考委員の一人、伊集院静さんは賞を選ぶ理由として

「仕事から帰ってくたくたになっても読もうという小説」だそうだ。

まさしく、そんな本にめぐり合いたいものだがこれで近道ができた。


























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まだまだ八分咲き。

これで枯れぬよう満開を目指すためには、身に付けなくてはならぬモノが山ほどある。

だから悠々として急ぐのだが、

ここへはクタクタになっても通いたい。










Festina Lente - 悠々として急げ-

  1. 2013/03/13(水) 18:40:27|
  2. その他
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野焼きは延期でスウィングジャズに酔った

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先週土曜の火まつりの日

花火が上がる内牧温泉の夕暮れ

「いまきん食堂」の隣「おしま屋」からスウィングジャズの軽快な演奏が聞こえてきた。




この日の人の流れは、ニベ山と往生岳の火文字や祭りの主会場であるバラ園、

それに近くの遊水地に上がる花火に向くのだが

内牧温泉の街づくりのため行動するおしま屋さんと岡本酒店さんから、1週間前にカルキさんに相談があり

スウィングジャズのライブ演奏が実現した。

お客さんは近所の年配の方や家族連れや数組のカップル

演奏レベルはライブハウス級で、いささかというか、たいへんもったいない内容だった。

阿蘇はやることがでかい。


























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熟したサイクリストが立ち寄られた。

笑いに包まれた雰囲気は、さすが遊び方をよくご存知である。

こうなりたいものだ。




往生岳の火文字は強風で周りに延焼しパトカーや消防車まで来る大騒ぎだったらしい。

道理で二重の峠から見た火文字が、広範囲に点々と燃え「火」には見えなかったのはその理由だった。

昨日の野焼きも強風で延期になり

ラピュタに火をつけるのは17日になった。



朝、宿に着くと「自転車の方がロビーでお待ちです」とスタッフから案内された。

自己紹介されたのは昨晩阿蘇駅で車中泊したという北九州の斉藤君

ラピュタに行きたくて道を教えて欲しいということだった。

地図を渡し午後過ぎに宿に帰って来られた。

途中雨に打たれたり、小嵐山の降り口が判らず迷ったりしたものの、50キロほど走ったと笑顔で話された。

初めての阿蘇の手ごたえは十分だったようだ。

次回は宿泊して一人阿蘇旅に挑戦したいと云われた。

風呂もたっぷり時間をとって愉しまれ宿をあとにされた。

帰りはきっと短く感じたに違いない。











Festina Lente - 悠々として急げ-




  1. 2013/03/11(月) 18:56:21|
  2. ロードバイク
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今日は火祭り、明日は野焼き

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自転車旅の方が立ち寄り湯に来られた。

九州一周を愉しんでいる仙台出身の東北大学のM君

震災のことなど生の声をちょっとだけ聞かせてもらった。

自転車を持たせてもらったが30キロ近くあったのではなかろうか

これで上り坂は辛いだろう。

異様に前の荷物が重いのは坂で前輪が浮かぬためだという。

フロントはギア3枚、これでなければ無理だろう。

さて、玄関前の庭造りもおおまか完成となった。

音を立てて開くようなまばゆい新緑が愉しみだ。




























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寒さも峠を超え通勤路を再びミルクロードにした。

もう凍結はない。

このコースだと自宅から距離は40キロと変わらないが信号は3つでウィンカーは5回だけ

快適なドライブができる。



























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春用にCDを揃えた。

ボズ・スキャグスの5年振りの新作だ。

バックバンドはいつものフルメンバーで69歳とは思えないボーカルも健在

ただ路線はそのままで老いた渋さは感じられなかった。

ディランのTell Tale Signsがあまりにも素晴らしかったので

このように感じたのかも知れないがしばらく聞き続けることにする。



























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今日は火祭り、

ニベ山と往生岳の斜面に「火」の文字が現れ、

阿蘇の暗闇に花火が上がる。

そして明日は阿蘇一帯の草原を燃やす野焼きがある。

そんな野焼きを活花で喩えた若女将のおもてなし。






























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                                        「Copyright(C)無料壁紙フリー写真素材集/癒しの風景写真」 


明日の野焼きは狩尾2区で参加し午前中はミルクロードの北側を燃やす。

長寿ヶ丘公園で昼食後、いよいよ狩尾峠一帯に火をつける。

猛火に包まれるラピュタなんて想像したいところだが

そんなのんきはことは言っておられないだろう。

この地区は急斜面や崖が多くボランティアは立ち入れないと訊いた。

地元の方のみの危険なエリアで集団行動で動かなくてはならない。

人々の営みが歴史的に積み重ねられ、

地域固有の景観が創造される阿蘇の文化的景観を見て体験してくる。









Festina Lente - 悠々として急げ-




  1. 2013/03/09(土) 17:23:37|
  2. 観光情報
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2013天草サイクルマラソン 其の三 阿蘇編 

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岐阜から遠征の浮世雲さんは135km天草完走を果たし菊池で祝杯をあげ二日目は温泉宿の一夜だった。

三日目は私と二人で阿蘇サイクリング、最終目的にラピュタがある。そのため体中に湿布薬を貼り準備万端で挑まれたそうだ。

翌朝はチェックアウトぎりぎりまで休んでもらい、すぐ近くの我が家に来てもらった。

朝会うと完走の喜びで今だ満面の笑顔だった。笑顔の第一声は、「今朝は不思議と髭が生えなかった」と言われた。以前私も自転車を始めた頃、その現象をブログに書いたのだが、覚えておられたのだろう「同じことが起りました」と笑って言われた。

それは自分で作った阿蘇カルデラ一周135kmのコースを初めて走った疲労困憊の翌朝、髭が全く生えずいつもザラザラなのがツルツルで、いったい俺の体はどうなったのか思ったのだが、それほど体中が消耗し髭を生やせるだけの体力の余力がなかったのではないかと思った。浮世雲さんもそれと同じ体験をし、そこまで頑張った自分を称えているようにも思えた。

11時過ぎ菊池を車で出発しミルクロード沿いにあるかぶと岩展望所へ行った。今日はここをスタート&ゴールとし、ミルクロード・坂梨・坊中・内牧・ラピュタを走る予定だ。

かぶと岩展望所には自販機やトイレがあり、ピッグフルークカフェ (Pig Fluke cafe)というホットドッグやフレークドッグ、アイスが食べれる店があり阿蘇を走る上でエイドポイントとしてとても便利だ。また、併設に土産物屋があったが、現在こちらもピッグフルークカフェが店舗としており充実したスポットになりそうである。



























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外で食べると言えばトレイの貸し出しがありこんな風に展望所で食べることもできる。




























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ミルクロードを追い風で快適に走っていると、草原で牛の世話をする老夫婦を見つけ近寄って話すと気さくに牛の自慢話をされた。「O8」の牛は賞を取ってる「美しかろ」と鼻高々だ。ちなみに「O8」の「O]は俺の名の大山の「O」だそうだ。最近の牛の値段とかいい牛の育て方とか教えてくれた。おばちゃんが、どこから来てどこに行くのか聞かれ、「頑張りなっせ」と黒糖飴までくれた。車で来たらたらこうは無防備にはなってくれないだろう。私は自転車で散策たびによく畑で仕事をする人に話しかけるがほとんど笑顔で応対してくれる。一見緩そうに見える自転車ゆえの特典でありまさしくこれが本物の観光だと思う。





























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ミルクロードから手野の名水・国造神社の細い道を下り阿蘇平野に降り坂梨地区に行った。昨年の水害の跡を見てもらうためだ。誰でもここに連れて来る訳ではないが、理解してくれる人には案内しようと決めている。道路や橋は復旧、もしくは復旧しつつあるが、この地区の家屋や畑は手付かずのところが多い。忘れ去れようとしている現実を目の当たりにしてほしいと願いつつ静まり返った村の道を走る。だからといってどうなるものではないが、声も出ない現状をを知ってもらうことは大事なことではないかと思う。




























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村らしい人の動きも見かけずそこにある重機の音もしない。

たまにお年寄りが家の周囲の片付けをしているのがまだ命ある空間のように感じる。

あの時から土砂がサラサラに乾いただけ、村を元に戻すのは停止したままのように感じた。

以前来た時と何ら変わっていなかった。

あまりの惨状に友も口を閉じたままだった。

それから話すことなくお互い考え事をするかのように阿蘇を走った。

これも阿蘇の光景である。

このことを教えてくれた坊中のカルキさん宅へ挨拶に行き和んでいたら雲行きが怪しくなり

最終目的地に急いだ。




























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浮世雲さんは昨年5月ツーリングバイクでラピュタを上ったが、ここは自転車で来るものと痛感したそうだ。

以後ここは彼の聖地になり、今日頂上を目指す。

ロードバイクに乗る人と一般的に頭をよぎるのは、年齢や体格や雰囲気など外見の固定観念があるかも知れない。

そのことについて例えば私の乏しいビーチリゾートの経験では、

ハワイのオアフ島やマウイ島、タイのプーケットの話、

それはそれは体格いい人たちが愉しんでいる。

人の目なんてない、人生を謳歌すべく連れ合いと愉しんでいる。

愉しんだが勝ちであることを知っている。

浮世雲さんはバイクを降りたばかりで、まだふくよかだが

自転車を始めても以前としてふくよかなままでいいと思う

ラピュタは平均斜度8%はあるが何度も何度も休憩して上ればよい

ペダルひと踏みを続けたら必ず頂上にたどり着くのだから。




























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彼の苦しい吐息が続く、

「休んでいいですか」

「マイペースで上ればいいんですよ」

さっきまでの軽い会話はなくなった。

無言の彼の決意が感じられる。



























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「かかとが下がってます」

「少しペースが速過ぎです」

「下を見ないでもう少し前を見ましょう」



























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「ここで休憩しましょうか」

「水を飲んで」

「暑かったら脱いじゃいましょう」

「あと少しで終わるからね」

「まだ上りたいと思ってももう坂ないから」

「叫んでもいいですよ」

「叫んで!」



























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「ほら、あれが頂上」

「残念だけどあそこで終わりだよ」

写真撮ってサドルバッグをいじっていたらいつの間にか浮世雲さんの姿が見えない

一瞬崖から落ちた・・・・

えっ!と先を追いかけるとずっと先を走っていた

もう一人で走りたいのだろう

最後は描く形があるのだろう

止まるようにフラフラと上る彼を追い越し先に頂上に。




























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ついに!



























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17時10分頂上制覇!



























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天空の峠ラピュタが彼のものとなった!

























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上っているとき何度か携帯が鳴っているのが聞こえた

心配されていた奥さんからだったようだ。

ケリがついた今、

頂上から元気良く電話された

奥さんに代わり子供さんが出たようだ、

「父ちゃんは今一番高い山、登ったと言うといてなー」




彼の挑戦は幕を閉じた。

二度目のラピュタは嬉し涙だった

嬉しい顔から出た汗だったに違いない。

























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300m上りミルクロードに出て2.8キロ走るとかぶと岩展望所だ。

自転車を帰りの飛行機に乗せるため梱包していたらやけに寒くなり気温は1度なっていた。

でもすべて完走し、目的も果たし、そんな寒さも関係ないような彼だった。


























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記憶に残る2泊3日の挑戦はすべて終わった。

雪が降ってきた。

美しかった。

かぶと岩展望所を後にしたのはちょうど18時になっていた。

フライトは19時30分、余裕で到着できる。

彼とはずっと笑いながらミルクロードを下った。

愉しさをもらった3日間が終わった。


天草大変、阿蘇仰天の旅だったかも知れないが

無垢の悦びを知った男の物語に立ち会えて

涙が出るほど感激した。

3月10日の野焼きでここ狩尾峠も焼き尽くされる。

私も区民としてこの地区で参加しラピュタに火をつける。












Festina Lente - 悠々として急げ-



  1. 2013/03/07(木) 11:26:10|
  2. ロードバイク
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2013天草サイクルマラソン 其の二 本編 

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第20回2013年天草下島一周サイクルマラソンは今年で6回目エントリーし5回目の参加となる。

1回は1ヶ月前に落車して左肩を痛め当日会場まで行ったもののやはり無理と判断し棄権した。

今年は今までの開催の中で最高の天気だ。

海沿いで悩ませる向い風もほとんどなさそうだし、

こうも自然条件が整ったなかでの天草を私も愉しみたいし、皆さんにも満喫してもらいたいものだと思った。


























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スタート前の一枚。

左から岐阜から初参加の浮世雲さん、福岡のへボーネンさん、福岡から初参加のカルマさん。

他にも多くの方から「ブログ見てます」と声を掛けていただいた。

ありがたいことで、今後も自分の思うことをきちんと伝えていきたいとあらためて感じた。

この大会にはレース志向の方はほとんど参加されていない。

ちょうどこの日、鹿児島は桜島でロードレースがあっている。17日は九州チャレンジロードレース、

24日は高校選抜ロードレースの前に一般参加のレースなどサイクルレースが目白押しだ。

天草の大会はそんなレース志向の方ではなく、

自転車で景色を愉しみたい、所属のチームや友人に誘われて、健康のため、新しい自分探しのため、

他にも練習の成果を確認したいなど様々な理由での参加だろう。

結果的に今まで知らなかった自分に出会え、

自身の限界を再認識するという非日常的体験できるのがこの大会に参加する価値でもある。

遠いが思い切って参加した人には確かな感触を得られるに違いない。




























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さて、私はレース志向のPさんとへボーネンさんと三人で走った。

Pさんは俄然早いのだが前日激しい練習をしちょうど良い体力の具合である。



























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平地は30キロ~35キロペースで走る。

そうとなると走りながらグローブとって腰のポケットからカメラを出して「パシャ」と撮る。

撮ったらまた同じことを繰り返しポケットに納めるなんて余裕はなく、

ハイヤ大橋での信号待ちのこの一枚だけとなった。

それにしても天気が良かった。

展望よろしいところでは記念撮影もいいだろうが、三人は「気持ち良く走る」ことを優先した。

エイドや昼食会場では浮世雲さんの到着を待ちかなり後続から再スタートした。

気持ち良く走ると前の人をどんどん追い越すことになり子供じみているがそれも気持ちいいことだ。

90キロくらいからか、常に先頭のPさんが疲れてきたのでへボーネンさんが先頭を代わった。

そして最後のエイドポイントから先頭を回す走り方をPさんから習いながら走り本渡の瀬戸大橋横を過ぎた。

残り10キロとなり飛び出すタイミングを図った。

終始三人で走ってきたが自転車乗りは最後には相手を抜き去りたいと誰しも思うもの。

ずっと風を受けてもらい、体力温存していたので、いくつも若い二人を「負かしてやる」との魂胆を思い描いた。

裏切りの美学。

Pさんが言っていた最後の「すすめラーメン」の坂をへボーネンさんが先頭で上り、いよいよ疲れが見えた瞬間、

飛び出した。

「・・・・・・???」

あっけにとられた二人のことを思うと愉快である。

そのアタックにへボーネンさんは終わったようだが、Pさんがまだ付いてきて逃げ失敗。

一息ついてもう一度飛び出す。今度は成功したよう、

前にいる疲れ切ってフラフラ走るまるでゾンビのような人たちをどんどん抜く。

全力で最後の力を振り絞る。

自分のゴールである信号手前30mが見えてきた。

走る自分、それを見ている自分。画像の一部のよう・・・・

そのままプロツアーのように歓喜のゴール!

拍手は聞こえないが惰性で走っているとPさんがすぐ後ろにいた。

遊んでくれてたようだった。



























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15時18分コバンザメゴール

負かして愉しかった!

大人の運動会終了。



























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Mさんゴール!

このあと友人と下田温泉で乾杯とのこと、実に愉しそうで次回は後泊も念頭に考えておこう。




























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山鹿サイクリングクラブのタカさんゴール!

山鹿でロードバイクを通じて町興し夢見る方だ。

開会式のあとの説明会にも地元山鹿で24日開催の高校選抜ロードレースの案内をされていた。



























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16時20分

浮世雲さんゴール!






























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そしてこの人もゴール

昨日天草入りし8時まで夜釣りされていたそうな、

いい型のガラカブを釣っての大会エントリーとなったが

いつまでたってもゴールにこない

夜は菊池で浮世雲さんと乾杯する予定だが帰ってこない

早々に引き上げるのも心無いことなので

待つ。

日も暮れそうになり寒くなってきたのでダウンを着込み

待つ。





























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撤収が始まりかけた16時57分

ミスターカルキ、ゴール!

実はあまりにも天気が良く、寄り道が過ぎたことが判った最後のエイド。

そこから猛然とスパートしたものの病院の上り坂でなんとチェーン切れ

途方にくれ、リタイヤも考えていたところ、馴染みの自転車屋と遭遇し再スタートしたという。

とりあえず完走できておめでとう!

しかし、我々の天草サイクルマラソンはまだ完結はしておらず

フルスロットルで菊池を目指す。























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浮世雲さん完走の乾杯は、

菊池の居酒屋「夢路」

私の五つ星店























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それはだし巻を食べたら一目瞭然

最高の昆布やかつおなど、ダシに徹底的にこだわった店だ。



























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浮世雲さんもうま汁と完走の達成感で笑いの止まらぬ一夜となった。

























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走る前は奴寿司で正解

エネルギーを出し切ったあとは



























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やっぱり馬刺しだろう。

馬ホルモンに馬鍋で今日の長き一日はすべて完結した。

岐阜から乗り込んだ浮世雲さん

ロード初めて1年もたたず、始めてのサイクルイベントが天草だった。

不安だったろう

苦しかっただろう

熊本弁も聞き取れなかったに違いない

でももう終わった

今夜はゆっくり疲れを酒と馬で癒し

おやすみなさい。

明日にそなえて・・・・・・





明日は、


これぞ本番------


阿蘇だ!






Festina Lente - 悠々として急げ-










  1. 2013/03/06(水) 14:45:09|
  2. ロードバイク
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2013天草サイクルマラソン其の一 前夜祭

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天草サイクルマラソンのもうひとつの愉しみである奴寿司で地魚を堪能してきた。

今回は遠来より友人が参加する。すべてを任すというミッションに、前泊で天草の幸、本番のあとは菊池に宿を移し馬料理、3日目に阿蘇を走って完結という計画。

染み渡る我が五つ星店で友を料理する前にまずは彼の紹介。
趣味がグライダーで空を飛ぶ友は前職よりのお付き合い。宿を阿蘇に移した私を尋ねて昨年5月岐阜よりツーリングバイクの陸路によりはるばる来られた。最終日の早朝、愛車でラピュタを上り、峠の落書きされた石の上にヘルメットを置き記念撮影すると、その一枚がまるで過去の自分の墓のように見えたという。瞬間愛車BMWへの愛が終わった。家に帰った翌日、近くの自転車店で展示してあったロードバイクに心を打たれ即購入。以後オルベア熱のウィルスに感染してしまったようだ。

そして今回が初めてのサイクルイベントとなった次第。
前置きが長くなったがそんな理由で天草は始まった。奴寿司はカウンター越しのご主人との会話が一番なのだが予約した際にはすでに先客があり、なるだけ近くとこの席をとってもらった。




























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来店したのが18時。まだカウンター客がいない間、一年振りにご主人の話を聴く。張りのある声。ユーモアを交えた料理の説明。以前とまったく変わらない。魚を「寝かす」のが奴寿司の特徴「熟成」が旨みをひきだし、それぞれに絶妙に絡み合う荒塩や柚子こしょう・酢・レモン・梅肉などが味を引き立たせる。

今回は私と家内に浮世雲さんにへボーネンさんの四人。ご主人は覚えていてくれて、というか「記憶に残る人たち」だったのかも知れないが「飲まれるでしょうからお刺身用意しましょうか」と

笑顔で元気良く、

「はい!」




























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一品目の付きだしの「鯛のはらこ」で奴寿司の記憶が蘇ると

クエの刺身。

口に入れると一工夫のポン酢が爽やかさを感じる間もなく

淡白の次に上品な旨みがプルプルと弾け

クエ独特が旨みが溢れ

「凄いな」と口を揃える以外ない。



























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これには驚いたな。

さば。

今日一番のネタだそうで、じっくり寝かされた痕跡は見て判る。

添えてあるのはソテーしたガーリック

パンチ力なんてもんじゃない。

創造の矢に貫かれた早くも撃沈の3品目。



























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さて、これもただのブリの刺身ではない。

寝かされた、熟成した・・・

さて、どのくらい?






25日間!

これには佐渡の島酒に合わす。

レモンと荒塩でいただく

どのような味であったか?

教えない。




























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寿司へ

冷酒も四号瓶二本空く。



























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熟成と炙り

次から次に食べては注文する四人は、過去のこととか、明日のこととか、

どだい天草へ何しに来たなど一切話すことはない。

ただ美味しいこととその理由を知りたく

ご主人に訊くたびに感嘆の声にまた一杯。



























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恐るべし、奴寿司。



























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熱燗でいただいたのは

太刀魚と鯛のはらみ

寝かした太刀魚はふわふわぴゅるぴゅるで

ねったりまったりと極上の刺身となり、

炙りの香りがとどめを突く。

鯛のはらみは寝かして繊維に沿って切ってあり

ご主人曰く

「奥歯で噛んで」と謎めいた食べ方を伝授。

そのように四人とも子供のようにいわれるままゴリゴリと歯ごたえある身を噛むと

これまた不思議な美味しさが口中に広がり、

ほのかなあの鯛の風味が鼻腔を届いてくる。




























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カウンターのお客さんも笑い声が絶えない

そのうち明日の大会にご一緒の方々だと判り

宴会合体で盛り上がった。



























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ドクターチームの方々で、うちお一人は大阪からの遠征。

こちらも私たちと同じように




奴寿司 > 天草サイクルマラソン




いやはや賑やかな前夜祭となった。













Festina Lente - 悠々として急げ-


  1. 2013/03/05(火) 15:06:00|
  2. ロードバイク
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3月9日は阿蘇の火文字焼き

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阿蘇山に浮かび上がる二つの巨大な「火」の文字、

内牧方面から見ると、奥の往生岳の「火」(縦横350メートル)と

手前のニベ山の「火」(同90メートル)の二つの「火」が縦に重なり「炎」の文字が現れる。

























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「ホホーッ」と見入っていると、

そこに打ち上げ花火という阿蘇らしいダイナミックな火まつりが始まる。



『阿蘇の大火文字焼きと打ち上げ花火』

日程:3月9日(土)18時30分から
場所:阿蘇市内牧温泉街
☆火まつり詳細は⇒(こちらより)
























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位置はこんな感じ



























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昨年はこの火まつりの準備に参加したが、

足場の悪い山肌を燃料の入った一斗缶をリレーで運ばなくてはならない




























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今年の準備は4日、

若手に任せた。

天草の翌日はこの辺りを走っているだろうから。



























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BOB DYLAN 「TELL TALE SIGNS]

好みはあるだろうけど私はディランのベストCDだと胸に刻んでいる。

胸に刻むアーティストは、ストーンズやロキシー、ザ・バンドにピンクフロイド、クラプトンにジェフベック、

日本だったらミカバンドと細野晴臣、私にとってはそんなところだ。

自転車に乗るときは、いつもテーマソングを決めうんうん唸りながら走っている。

最近はこのCDばかりで天草はもちろんこれだ。

不要な楽器を省いたディランの声は宗教的でさえある。

しかし、いつも録音が平面的に感じていた。

その点このCDは音に艶があり立体的な迫りくる音質が素晴らしい。

年を重ねると声が出なくなったり、演奏力が落ちたりと往年の頃と比較すると魅力を失うものなのだが

ディランは年をとるごとに強烈なイメージが神がかり的に沸き立つ珍しいアーティストだと思う。

一見荒々しさが消えたかと感じるが、実は悟りに封じた澄んだ目のディランが横で歌っているように感じる。

熟成を経た重厚な葡萄酒が合いそうな歌がある。







Festina Lente - 悠々として急げ-






  1. 2013/03/01(金) 19:14:24|
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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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