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コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走る魅力を紹介します。

永遠の時を獲得する

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楽曲も、アルバムも
デヴィッド・ボウイそのものといえる傑作、
「”Heroes”」。
アルバムが発売されたのは1977年。
当時19歳だった私は北九州の友人の学生アパートで、
ジャケットに見入りながらレコードに針を落とした。

その頃は成田闘争の真っ只中で
同じアパートに住む活動家が、
毎日郵便受けにガリ版刷りの勧誘ビラを入れていた。
音が漏れないよう、そのビラで窓の隙間を押さえ、
フルボリュームで何度も聴いていた。






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アルバムジャケットの写真は、40年以上ボウイの写真を取り続けた福岡県直方出身の写真家、鋤田正義さんだった。「英語を聞くのは何とかだったが、しゃべることができず、ボウイとのコミニュケーションは写真を通してだった」と日経のコラムに書かれていた。

写真家 ロバート・キャパの「ちょっとピンぼけ」の訳者川添浩史さんのはあとがきにこう書かれている。
「ハンガリーのブタペスト生まれのロバート・キャパは、17歳のとき独裁者ホルティのユダヤ人追放によりベルリンへ逃れた。しかし、その後、ヒトラーのユダヤ人追放によってベルリンからフランスに命からがら逃れ出た。母国とその言葉をもたないユダヤ人のキャパは、世界の言葉として写真芸術に自らの生きる途を発見したのだろう」






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ボウイからマスター(巨匠)と呼ばれた男、
写真家鋤田正義さんに迫る初の
ドキュメンタリーが近々公開される。


「Behind the Mask 」が流れるPRビデオには、
世界的なアーティストがフラッシュバックし、
偉業を賛美する言葉が続く。

御年80歳の巨匠は
世界の言葉、
コミニュケーションとしての写真について
こう語る。

「ボウイとの関係がうまくいったのも、
英語が話せなかったからじゃないかと思う。
しゃべらなくても、写真が代わりに語ってくれる。
目の前に居る相手を尊重して、
瞬間を記録していく。そうやって撮影を続けてきた。」

「残り少ない時の中で
あとどのくらい『永遠の時』を獲得できるか・・・
高校時代、母にカメラを買って貰ってから
今も変わらない僕の思いです。」

伝説のバーマンの物語「シューマンズバーブック」
熊本での上映はなくて残念だが
こちらは6月に上映予定なので楽しみ
Denkikan、ありがとう。






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  1. 2018/04/19(木) 12:18:45|
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「波野が原の奇景」って何?

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2週間前、ミルクロード沿いの牧野で山火事があって、といっても木のない草原なので野焼きみたいなものだが、南風に煽られて内牧温泉から炎が見えるくらい勢いよく燃えていた。消防車や消防団の緊急車両が山に向かい、後からはヘリコプターも上空から水をまいていた。菊池の北側にある竜門ダムでヘリが湖から水を汲む消化活動の訓練をしているが、おそらくこの時もダムから水を汲んで来たのだろう。

3月の初めに阿蘇一帯で野焼きあった。
それから日数が経った今、黒光りした草原は薄い水墨画のようになって、キスレミ、ハルリンドウの群生が一斉に開花し、山野草好きの目を楽しませている。ところが山火事があったここだけはまだ黒光りし、焼け残った草原とその先の遠見ヶ鼻、徳富蘇峰によって命名された大観峰という阿蘇らしい景色になっていた。







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晩年の与謝野寛・晶子夫妻が創刊していた雑誌「冬柏」を見ていたら、昭和7年(1932)に夫妻が大分から阿蘇に豊肥線で来られた際にこのように書かれたものがあった。『霧が多く小雨が降っていたので久住山も波野が原の奇景も見られないのが遺憾でした。』 この「波野が原の奇景」とは何だろう。ご存知の方がいらしたら教えていただきたい。







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フランドーラ・ガニョーレ
ラガードー
バルニバービ
マロウアーダ
ブリストル
ディデュモス
リリパット
ラグナグ
ザモスキ
フウイヌム
リンダリーノ
ガッサンディ・・・・

などなど
とある峠(奇景)に個人的に名前を付けたいんだが
この本に登場するのはもうなさそう


なので正統に
キムロスパス、いや
キムロスベルグ
かな・・・




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  1. 2018/04/09(月) 18:26:15|
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今年も秘かな愉しみを

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深々と雪が降っていたかと思いきや
吹雪になって玄関の暖簾が激しくはためき
露天風呂から立ち昇る湯気は景色を閉ざす
さて、今夜は家に帰れるものやら
念のためパンと飲み物を買い揃え
宿で一晩過ごす準備は整った

今日は脳外科医さんの4年目の命日だ
亡くなられる1ヶ月前
病状が悪化したにも関わらず
「来ちゃいましたよ・・・」と暖簾をくぐられ
予約を見ると確かに奥様の名があった
頭が真っ白になるいきなりの出来事
声も出なかったことは今でも鮮明に覚えている
その夜、酒を酌み交わし言葉を選んで話した
余命のことを淡々と話されると思わず身体が震えた
そんな思い出の脳外科医さんとの最後の夜だった
今夜もし帰れなかったら
その時と同じワインと
彼の最後一杯となった山崎を飲もうと思っている

写真はロンドン留学中のYukoさんが撮られた一枚
新年を祝うセレモニーで
「London New Year's Eve Fireworks」
他にも何枚か賀状と一緒に頂いて
雪景色と一緒に眺めながら一杯といこうか
53歳の脳外科医さんと秘かな愉しみを
乾杯。






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  1. 2018/01/10(水) 17:02:46|
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我らのエネルギーチャージ

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今朝、菊池渓谷を過ぎると雪が舞っていた
深葉の集落まで来ると積雪しており
野鳥の森を過ぎたら銀世界になって
今年初めての雪道を走った





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ミルクロードでは凍結剤を撒いてあり
車の通るところだけは雪が解けていた
宿に着くと池が凍り、軒先にはつららが下がっていた
玄関の気温は終日2度を越えることはなかったが
香港やシンガポールからの旅行者は
寒さを楽しんでいるかのようだった

ヘブンライド以降自転車には乗っていない
走るという運動は体に良いはずだが
こう寒いと多分寿命にはよくないだろうし
凍える苦痛の先にある快楽までは欲しくはない

今年、一緒にジロに行ったサルトさんは温暖な淡路島へ
浮世雲さんは沖縄へ
それぞれ週末を利用して遠征している
そんな変化球的な楽しみ方こそ我らのエネルギーチャージである



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わたしはというと明日から釣りに行ってくる
凍えないし面倒なこともない殿様のような釣りだ
馴染みの民宿に泊まって冬の海は幸は旨いだろうし
島の人達に会うのも楽しみだ
来季も素晴らしいシーズンにするために
あれこれとエネルギーチャージしなくては





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  1. 2017/12/17(日) 18:13:55|
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東京へ行ったこと

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同い歳の従兄の御見舞のため東京に行ってきた
重たい病気と聞いていたが
ほぼ完治で拍子抜けするほど健康体になって
彼の趣味の写真旅で十数回遠征したドイツの話で盛り上がった

夜は矢野顕子さんのコンサートに行ってきた
東京は実に3年振り
この時までは地下鉄と目的地に行くのが複雑で面倒だったが
グーグルマップとSUICAのお陰で迷うことなくサクサク行けた
支払いも交通機関のすべてで財布は必要なかった
当たり前のことだろうが
車移動のみの辺境の阿蘇に居ては
目から鱗の新鮮な体験だった

同じように外国人も券売機の前に並んでおらず
駅から出て地図見ながらウロウロする人もいなくて
東京に来てやっと今の時代を感じられた








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神保町の古書店を巡って開高本の検索、ジョン・レノンの老舗眼鏡店も難無くたどり着き、従兄のドイツ話に触手が動いて、ドイツビールが飲めるビアレストランに直行、アイスバインを肴に大ジョッキのエルディンガーヴァイスや、ケストリッツァー、陶器のジョッキで飲むビットブルガーなど堪能、訪ねたかった神保町を満喫した。






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青の洞窟という渋谷のイルミネーションは、人の多さと、聞こえてくる言葉からして、今年社員旅行で行った夜景見物の香港のようだった。NHKホールはミカ・バンドの復活ライブ以来10年振りだったが、狭く感じて紅白歌合戦があるところにはみえないと友子さんが話していた。コンサートはドイツ・ハンブルクで作られた矢野顕子さんオリジナルのスタインウェイのピアノの弾き語りのだったので、たった半日の喧騒、喩えれば都会から輪行ではアクセス困難なはるか遠くの阿蘇を訪ね、自己の内面との対話に迫る自転車乗りの気分で心地よかった。

翌日は開店の時間にH&M渋谷に行ったら、ちょうど本社からの視察だろうか外国人スタッフが店の日本人スタッフを連れて店内チェックの最中でレイアウトや照明の変更があっていた。当然すべて英語だし客も外国人が多いからスタッフの英語力はそれなり必須の採用条件だろうし、ファッション雑誌そのままの外国人スタッフの服装や髪型、それに感性も本場ならではだろう。それらに負けない個性やセンスがなければここでは仕事ができないだろうと、世界中に展開する企業の迫力を私を接客した両手タトゥーの幼顔の店員に感じた。







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  1. 2017/12/13(水) 06:53:51|
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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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