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コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

Trip Tips in ASO Big Sky

ツール・ド・おきなわ2019 其の一

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「ツール・ド・おきなわ」を終え20日経ったところでそろそろと思う。
この大会を目標に1年間自分なりに計画を立てて練習してきた。エントリーするのは市民レース100キロ、40歳以上のマスターズで目指すのは完走することだ。
レース以外にも沖縄遠征には目的があって、鬱蒼とした亜熱帯雨林と紺碧の海が広がる沖縄北部のやんばる地区でゆっくり過ごすことと、ゴール後は友子さんと娘と1歳3ヶ月の孫娘と合流して沖縄旅行を楽しむことだ。





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結果は大会3日前から沖縄入りし、レースの不安を抱えながらもヤンバルに溶け込むように過ごした。大会では刻々とスタートが近づく緊張感、走り出すと体力の消耗と回復のバランス、5箇所の足切り関門への焦りと完走が見えてきた期待感、そして最後の関門を拍手で迎えられ58号をブチ抜ける快感とともに完全燃焼してゴールすることができた。その後はふれあいパーティーも表彰式も出ず、急いで名護を経ち家族が待つ那覇で合流して初めての3世代沖縄旅をゆったりと孫中心に満喫することができた。
沖縄の後は自身のライドと星野村遠征、イワイスポーツさんの祝賀会、明日からは阿蘇の草原でe-bikeの取材、Heaven Rideウエルカムパーティ、そしてHeaven Ride本番となる。ということで今は来年に向けて練習なしの充電期間として過ごしている。





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では「ツール・ド・おきなわ2019」其の一
大会1ヶ月前に散髪にに土橋さんの店へ行った。昨年より完全週休2日制で年に一度欧州修行など営業日が少なくなっているにも関わらず土橋ワールドは安定の人気。3台の自転車と4台のイタリアバイクに囲まれて沖縄への第一歩である。




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数日前、イギリス本社のユーチューバーGCNの日本支部をされている土井雪広さんが自転車持って髪切りに土橋さんの店来られた。それもオーストラリアから。その後、すぐ近くの山下君のショップにも行かれたみたいだ。この時期になるとマトリックスの狩野智也さんも来られるしキノフィトの木下君は土橋さんの紹介で知り合うことになった。自転車乗りなら一度は来店して欲しい男性専科土橋理容店である。
https://www.youtube.com/channel/UC1t__nmwSVQcnoDq8WIoloA






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20日前にはイワイスポーツ店で沖縄決戦用に自転車を見てもらった。普段は下りはあまり飛ばさずゆっくり走るが沖縄の場合はそうは出来ない。よって信頼できる自転車の捺印となるべく点検と消耗パーツの交換をしてもらった。
荷物についは今回は民宿に3泊しレースのあと家族と合流してホテルに2泊するのでとにかく軽量化を図った。民宿には洗濯機と物干しがあるので洗濯ネットと洗剤を持参し毎日洗った。下着の予備が2セット、Tシャツ3枚に半ズボン(いずれも速乾性)、ジャージは2セットに機内用に長袖ジャージを1枚。シューズ は普通のスニーカーだと沖縄では暑い。ビーチサンダルだと指の付け根が痛くなるし4泊目はホテルなのでちょっとということで、テスラのトレイルシューズ と同じくテスラのショートソックスをチョイス、非常に快適だった。シューズ は軽量で折り畳めてコンパクトになり通気性も良く、かかとは1cmなので足袋のような感じ。6足組ソックスのサイズは22~26cmを選び伸縮性があるので家内や娘にもちょうどよかった。どちらも安価で輪行向きだ。




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那覇空港に着くとレンタカー会社のバスに乗ってフジレンタカーへ。ここはいつもお世話になっているバイシクルキッズの隣にあるので時間短縮が図れる。キッズ店では輪行のダメージがないかもう一度点検してもらいおすすめの補給食を買った。この大会参加のため全国からキッズメンバーが集結するので、次から次に懐かしい友人知人や新たな出会いがある。「ゆんたく」とはこいうものだなぁと思い沖縄北部、国頭村の民宿やんばるくいな荘を目指した。






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国頭村の「民宿やんばるくいな荘」に到着、車を降りると風が強い。
沖縄へ秋の到来を知らせる「ミーニシ」、新北風が吹いている。

1年振りにお母さんと再会する。あまり聞き取れない沖縄の方言が懐かしい。
7年前、初めてバイシクルキッズ大城店長他メンバーの方とここを利用した際に、みなさんが「お母さん」と呼ばれていることから以降そう呼んでいる。原田マハの小説「風のマジム」を読んだとき、主人公の祖母「おばあ」のキャラクターがお母さんそっくりに思えた。

昨年、三線を弾いてくれた娘さんとお会いしたら、「首里城の瓦の話をした福岡の人はいつ来るの?」と、たずねられた。
高巣さんのことだ。彼の会社はもともと神社や仏閣の瓦工事が専門で今でも熟練の職人さんが働いており、復興中の熊本城の瓦工事もされている。多分、火災で消失した首里城の瓦工事にも関与されたのだろう、そこで娘さんが首里城のことをもっと詳しく聞きたいと思われたようだ。残念ながら今回は家族のイベントと重なり来られないと言ったらとっても悲しい顔をされた。沖縄の人にとっては、とても大切なシンボルだった首里城が焼失した喪失感をはじめて目の前で見た時だった。





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宿に着いて国道58号を北上し辺戸岬まで走ってみた。
凄い北風でこのままレース当日まで続いたら210kmの選手が名護から北上する際に奥を通過するのは相当遅れるはず。ということは奥から210kmの選手が通過してスタートする私たち100kmの選手は、関門の時間は決まっているので厳しいレースになる。2015年、安部で足切りなった完走率24%のレースみたいになるのだろうか。





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宿に着くと「あんなミーニシのなか辺戸岬まで自転車走ってきたのか」と、びっくりされた。部屋でシャワーを浴びて早めの夕食をとった。今日から3日間、朝夕美味しい沖縄北部の料理が楽しみ、ご飯もカーボローディングとして目一杯食べられる。初日夜はステーキご飯。椀物はドュユ汁というヘチマの汁物でとっても元気になると言われた。身体に溜まった毒素を出すとか聞き取れない方言でけっこう詳しく効能を話された。「お代わりできるからたくさん食べなさい」とお母さんの言葉が優しかった。

手が空いてたのかミーニシ、北風の話をされた。
この時期なると石垣島からカンムリワシが北上しヤンバルにも飛んで来るそうだ。強いミーニシに疲れ翼を休めているとカラスが集まってきて集団でカンムリワシを襲うそうだ。お母さんが真似たカラスが呼び合う鳴き声が不気味だった。カラスが襲う戦法が巧妙で次々に飛びかかり、やがては強いカンムリワシも殺されるのを何度も見たそうだ。「可愛そうだよ」と、悲しい顔で何度も言われた。そんな厳しい自然の話を聞きながらセミの鳴き声から虫の鳴き声に代わりヤンバルの日は暮れた。
氷をもらって部屋で泡盛で飲むことにした。お母さんの話がいつまでも頭の片隅に残っていた。今日の北風ならカンムリワシも長くは飛べないだろう。強いミーニシに向かって自転車で辺戸岬まで走ったことにお母さんは目を丸くして驚かれた。カラスに襲われ海に落ちるカンムリワシのようにならないよう、元気が出る「ドュユ汁」をすすめてくれたのかと気付いた。宿に着いて2度目の悲しい話と最初の心温まる縄の体験だった。





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  1. 2019/11/29(金) 08:17:59|
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第8回阿蘇満喫モニターツアー 阿蘇火口編

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朝8時、菊池渓谷経由で朝陽に輝く紅葉を見ながらミルクロードに出るとうっすらとした雲海の先に北東に流れる濃い噴煙が見えた。阿蘇五岳がお釈迦さん寝ている姿の「涅槃像」に喩えられるが、ヘソから出た煙が胸と顔を通っている。スカイライン展望所にクルマを止め外に出た。寒くない。風も強くない。火口近くに行けるはずだ。離れてからでは見ることができない「火山として眺める阿蘇」を見せてあげたいと思った。






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火口のあとはどこへ行こうか、幾つかルートは考えていたけど、大迫力の噴煙を間近で見たあとは何か走る気力が失せてしまうんだな。しばらく阿蘇大橋付近をゆっくり走って、それからもう一山登ろうか・・・そう考えながら大観峰までクルマを走らせ初冬の阿蘇五岳をもう一度ゆっくり眺めた。

11月8日熊日新聞の阿蘇中岳の火山活動の記事によると、京都大学火山研究センターの大倉宏敬教授や阿蘇火山博物館の池辺伸一郎館長の推測から、マグマの一部を灰として噴き上げる「灰噴火」が夏以降続き、今後本格的なマグマ噴火に移れば降灰量の増加や長期化する可能性があり、機械類への灰対策や風評被害への対応が必要であると書かれていた。
一方、前回マグマ噴火のあった2014~15年ごろの規制範囲は、現在と同じ火口周辺1キロであり、大倉教授は「本格的なマグマ噴火になったとしても当面は現状の規制範囲で対応可能」とも言われていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191108-00000003-kumanichi-l43

地下のことだから予測もつかないことがあるのは承知の上だが、もう暫くは火口まで一番近い阿蘇山西駅まで行くことができそうだ。でも火山活動次第では明日にもゲートが閉ざされることだってある。それに風向きは西方向からじゃないと降灰でとんでもないことになってしまうし、たとえ西風であっても天気と気温と風の強さなど、いくつもの自然条件をクリアしないと自転車で火口に近づくことはできやしない。





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今回のモニターライドは県外の参加者ばかりだったので、火口に近づくリスクの了解を得て最短の規制範囲である阿蘇山西駅へ行くことにした。

自転車に乗って怪我するリスクが高いのは絶対的に下りだ。だからわたしは下りはあまり飛ばさない。コーナーもなるだけゆっくり曲がるようにしている。でも坂になったら頑張る。普段はそのように走るように決めている。しかし、レースは別、年間目標にしている「ツール・ド・沖縄市民100キロ」を完走するために下りは70キロ近いスピードになる。コーナーも攻める。だから「慎重に」ということを常に忘れず全神経を研ぎ澄まして走る。

命を託す自転車の点検も慎重だ。沖縄の1ヶ月前には自転車を買ったイワイスポーツで必ず点検してもらう。沖縄に着いたらバイスクルキッズで輪行での損傷などないかもう一度すべて点検してもらう。一度ディレイラーハンガーが曲がっていたのを見つけてもらったこともあった。そのようなすべての装備を知恵とプロの技術に置き換えることを怠らず所詮遊びであるレースに挑む。しかし、小石ひとつで、前を行く選手が落車したら、犬や猫が飛び出してきたら、そんな思いもよらぬことで大怪我するか運が悪けりゃ死ぬかも知れない。でも沖縄のレースには出たい。火口に近づくのはある意味レースに出るようなものかも知れない。





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毎回実施している清掃活動は坊中線大曲下の展望所で行った。ここはタバコの吸殻が多く牧野の中まで投げ入れられていた。ひどいよ、道端にも平気でレジ袋のゴミが捨てられている。公的に取り締まれないのか、罰金制も必要では、徹底した警告をしつこく行うべき。





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気温は10度と暖かく汗をかいてウェアーが濡れると頂上や下りの寒さで苦しむことになるのでジャージのジッパーは全開で登った。





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阿蘇中岳第一火口から約2.5キロの草千里展望所ではまだ迫力に欠ける。
火口からの距離http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/sightseeing_map/





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草千里ヵ浜前、ここから先は人が少ない。





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ヘリポート手前






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火口より1キロの最も近寄れる阿蘇山西駅。阿蘇警察署阿蘇山上警備派出所の横がフォトポイント。
現在駅舎は防災機能を強化するため建て替え中で道向かいの仮事務所になっている。撤去された火口へ行くロープウェーは2両連結のゴンドラとなり20年度再開するという。国道57号、阿蘇大橋、JR豊肥線、そして阿蘇山ロープウェー、観光に必要なものはすべて20年度一斉に揃う。






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一番迫力あるのは火口から2キロのヘリポートの駐車場
撮影のコツは柵から離れて撮ることと、ここで体験できる「阿蘇アドベンチャートラック」の方から教えてもらった。






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阿蘇ネイチャーランドの体験アクティビティ「阿蘇アドベンチャートラック」は、ロシア製の全地形対応型車両TS4で阿蘇の原野を爆走する。




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と、そこに総北ジャージを着た春の装いの外国人サイクリスト。
写真撮ったらすぐさま西駅方面へ、あとで大観峰の登り口でも見かけた。






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坊中線から赤水線で米塚の前を通り阿蘇大橋架け替え現場を見て、近くに最近できた「お弁当のわかば」か、「おふくろ亭」で食事しようと思っていたら定休日。149号で赤水線を過ぎて走っているといい匂いがしたのでUターンしたら新しい食堂が出来ていた。






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「サンサン」という店で焼き肉が専門らしいが980円のランチがいくつかあったのでしょうが焼き定食を食べた。店の人が「ボリュームはないよ」、と言われたように私たちには丁度いい量だった。食後に付いているコーヒが意外と美味しかった。あとでカウンターを見るとデロンギがあった。





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国道57号を渡って農免道路で長寿ヵ丘公苑へ





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前回来たときは感動し過ぎて解らなかったが新しい舗装になっていた。






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2キロだけの懐かしの道






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やはり長寿ヵ丘公苑までラピュタの道として期待して来ると消化不良だが、この先のツツジ公園まで行けるようになると「草原の国阿蘇」みないな感じの象徴になるような、そんな2度目に訪ねた長寿ヵ丘公苑の印象だった。





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サポートカーなんかでデリバリーしてもらえれば、山の麓で風がなく、南向きの静かな暖かい芝生のスポットだから、弁当広げる場所にはおすすめ。






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ふたつ目の峠は小嵐山
この当たりに灰が舞っているかも思ったがもっと東側の産山村の上空から九重方面に流れていた。






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最近、ライドする際は西方向からの風が多く、日ノ尾峠や箱石峠は降灰しているようで、今回のように坊中線で草千里や阿蘇山西駅は灰の影響を受けておらず、この日も全く噴火の影響なく走ることができた。ただ、噴火の様子を伝える報道の影響だろうか草千里や阿蘇山西駅の観光客は少なく、最後に行った大観峰では、ここ最近最多じゃないか思われるくらいのクルマと人で溢れ、モヤッとした勢いのない噴煙に驚く観光客の多さに驚いた。
今後も阿蘇を走るには、勢いの増した噴煙の影響を考える必要があるので、まずは当日の風向きと、噴煙を遠くから眺めるのか、それとも自身の判断で近くから眺めるのか、自然の流れに逆らわないことが阿蘇らしいライドになるだろう。






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大観峰を下ってゴールの道の駅阿蘇に着く2キロで口の中がジャリジャリしてきた。それに顔に触れるものも感じた。上を見上げるとさっきまで風に流されていた噴煙が消え青空が広がっていた。「風が止んだんだ・・・」、火口から吹き出した噴煙は風が無くなったのでそのまま麓に雨のように降っていた。最後の最後の降灰体験だったが、こんなこともあるのかとみんなで大笑いした。サイクリスト専用駐車場に行くと愛車は真っ白、阿蘇の自慢話がまたひとつ増えた。






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  1. 2019/11/25(月) 17:26:03|
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ラピュタの道復活の第一歩

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熊本地震以降、通行止めになっているラピュタの道(市道狩尾幹線 延長5.8km)の麓にある長寿ヶ丘公苑において、11月5日(火曜日)清掃ボランティアの依頼が長寿ヵ丘公苑管理組合から道の駅阿蘇にあった。長寿ヶ丘公苑は地元の方が芝生広場にあるトイレの清掃や道路の除草作業など維持管理されており、震災前は桜やツツジの季節になると地区の人々で賑わい、大切な憩の場となっていた。





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ラピュタの道はもともと人や家畜が通るだけだった道を、昭和40年代に「原野を管理する道路」として現在の道幅に拡張され、放牧の牛や牧草を運ぶ農道として主に使われていた。よって一般車両の通行は想定されておらず、断崖絶壁を縫うように通り、舗装は荒れ、落石による小石が散らばり、陥没箇所も多くガードレールやカーブミラーは限定されていた。一帯の山は毎年行われる野焼きよって樹木が無く見晴らし良い独特な景観をもたらし、バイクや自転車乗りにとどまらず観光客にも特別な道となっていた。





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しかし、熊本地震とその後の大雨で大きな被害を受け、道の復旧には100億を超える事業となり阿蘇市は断念せざるを得なかった。同路線沿いの長寿ヶ丘公苑付近で起きた大規模な山腹崩壊については熊本県が復旧し、県道149号から同公苑までの2kmの道は今年の春開通した。






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地区の方の憩の場の再開と、自転車乗りのラピュタの道の一部開通は、目的は違っても管理する地元の方と一緒に作業して皆さんと触れ合うことはとても大切なことだ。以前より言ってきたが、サイクルツーリズムの第一歩はサイクルラックを設置するだけではなく、地域の人を巻き込んでいくことであり、自転車乗りが風景の一部になる地域作りを目指すことがサイクリストを歓迎する証だと思っている。
今回の清掃ボランティアの依頼はその第一歩であり、毎月2回開催するモニターライドとして参加することで募集を行った。しかし、3連休明けの平日ということもあってか参加者はなかったが、自転車乗りとしては私と下城さんと井上さんのいつもガイドする3人と、一般として道の駅阿蘇の理事長他スタッフで長寿ヵ丘公苑の清掃作業に参加した。






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7時30分、道の駅阿蘇のサイクルラックに集合し9km先の長寿ヵ丘公苑へ自走した。
県道149号の長寿ヶ丘公苑の入口の看板から公苑までの2kmを上り始めた。懐かしのラピュタの道、3年8ヶ月振りだ。上の小屋カラオケ居酒屋の看板もある。最初の曲がり角で記憶が蘇った。そこから道を思い出しながら上った。同じ風景が続く杉林だが、カーブになると見覚えがある道の荒れや曲がった先の景色が懐かしい。なんかグッとくる。先が見たくて、先へ、先へ急いだ。





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8時に長寿ヶ丘公苑に到着。
地元の方は作業準備に取り掛かれていた。道の駅のスタッフが持ってきてくれたスニーカーに履き替えジャージの上から作業服を着る。長寿ヵ丘公苑管理組合長さんの挨拶のあと道の駅阿蘇の理事長から地区の皆さんに紹介してもらった。わたしたちはツツジに覆い被さったかずら取りの作業をすることになった。清掃作業のあと管理組合の方から許可をいただき工事関係者以外立入禁止の長寿ヶ丘公苑の上の状況を歩いて見学することが出来た。今回は参加者がなかったこともあって作業後は下城さんと新たなルートの試走をした。なので以後は長寿ヵ丘公苑の上から見たラピュタの道の現状と、今後の展望ついての夢と希望をやや興奮気味に。





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長寿ヶ丘公苑からツツジ公園に行く階段を上ってラピュタの道に行った。道に出ると両脇は伸びきった雑草で道幅は半分ほどになっていた。見渡すと昔と変わらない山肌を露わにした風景が広がり懐かしい景色が蘇った。爆撃の後のような焦土になった野焼きの後、墨色の大地に可憐なキスミレの黄色い花、若草に覆われ道端に山野草咲く穏やかな春、峠の中腹で咲く1本桜の別世界、梅雨の晴れ間の草の匂い、爽やかな風に体毛のような草踊る夏、牧草を忙しく運ぶ農耕車両が往来する晴天の秋、どんよりとした曇り空と枯れ野のひっそりとした灰色の冬、そんな何度も走った峠道の記憶だった。





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近くには巨大な落石が散々していた。舗装も落石により剥がれ、見上げると真っ青の空に浮かび上る白っぽい断崖が今にも崩れ落ちそうでゾッとした。そこはラピュタの象徴的な“あの突き出た半島”の西側だった。半島を回る道はかろうじて残り、ミルクロード側から見ると半島全体としては一番崩壊していないようだったが、下から見るとよく持ち堪えたと思えるほど崩れていた。





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道を下ると激しい崖崩れの工事現場があった。





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県による知山工事だろうか、300近くの牧草を包むサイレージほどの大きさの土嚢で壁面が覆われていた。見上げると半島の南側、阿蘇山側の崖崩れの部分だった。





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ここの工事は今にも落ちそうな崖の巨石にそれぞれ動きを調べるセンサーが設置され、見張り台から落石を監視しながら工事が進められていると区長さんからお聞きした。ラピュタの道を復旧する工事費100億はこの現場を見たら「確かに」と思えた。

昔のようにラピュタの道を「下から上って頂上へ行く」ということは、半島部分の激しい崩壊のために無理だろう。ミルクロード沿いに数十台の駐車スペースを確保できれば上から眺めることは可能だと思うが、体験型観光としては単なる展望所だけではなく途中まででも自転車や徒歩で上ることに価値があると思う。

今回、行ってみて感じたことは、長寿ヵ丘公苑まででも、自転車で行けばラピュタの片鱗に触れることが出来るということだった。そして、ここの少し上のツツジ公園まで行けるようになったら、阿蘇五岳の堂々のロケーションと熊本地震による凄まじい崖崩れの跡という、『絶景と壮絶』の両方が見られる「阿蘇の震災メモリアルスポット」になるのではないかと思った。

阿蘇は車が多い訳でもなく煽ったりするドライバーも聞いたことがない。言わば車と自転車が共存できる環境にあるため、あえて自転車専用道路やブルーラインなどのサイクルツーリズムを念頭にした整備事業は必要なく、それに代わるもののひとつとして、阿蘇らしいラピュタの道を路面はそのままでいいので途中まででも行けるようにすることではないかと思う。
いろんなところでサイクルスポーツに関する取り組みが行われているが、私たち阿蘇サイクリングを楽しむ者にとっては”ラピュタの道復活の道”こそが一番の願いである。すでにその第一歩として長寿ヵ丘公苑までは開通している。そこにはサイクルラックがすでに設置され地区のみなさんにもサイクリストが歓迎されている証があり一緒に作業をして温かい視線も感じた。荒々しい個性的なラピュタの道はあらゆる可能性を秘めているとツツジ公園に立ち感じた。






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今後モニターライドをする際にこの2kmのコースを走って皆さんの感想を聞きたいと思っている。そして、地区の方に会ったら挨拶しながらラピュタの風景の一部になっていくことを目指したいものだ。
最後に2013年に撮影したツツジ公園の写真を紹介しよう。
いつの日かこの地が、このような景色の中で、地元の方と観光の方と、そして自転車の方みんなで楽しめる阿蘇の震災メモリアルスポットになればと思う。






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最初に見た工事現場を同じところから





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  1. 2019/11/18(月) 07:45:15|
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Velobiciの新作Velvet

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英国製のサイクルウェアvelobiciの新作Velvet(ヴェルヴェット)シリーズが届いた。サーマルロングスリーブ、サーマルビブショーツ、サーマルベースレイヤー、ジップサーマルレッグウォーマーのセットだ。いずれもストレッチ性のあるvelobiciの高級素材で、防寒性でありながら汗冷え解消の速乾性を兼ね、ソフトなシルクのような着心地と鎧のような耐久性、抗菌防臭性に優れる“Made in England”の精神を体現できるクラシカルかつシンプルなデザインとなっている。

サイクルスポーツは長時間陽に照らされ続けるが、いずれも紫外線UVA/UVBカット機能を持ち、全身を防護して安心して楽しむことが出来る。個人的に極めて優秀だと思うことが、内側のタグや洗濯表示など余計なものは完全に排除されていること。特にビブは縫わずに生地を圧着させ、パッドには最新の抗菌布で覆われ、着心地を最優先に走ることに集中できそうだ。お値段はそれなりだが、生涯もののライディングジャージと考えれば、体の健康と魂の健康という広義のサイクルライフの1ピースになるのかもしれない。

Roadside station 道の駅 ASO;Cycle Trip Advisor
Trip Tips in ASO Big Sky (Blog)
velobici Ambassador
Koichi Nakao



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  1. 2019/11/01(金) 09:37:43|
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大観峰の日の出、火山として眺める阿蘇山、そして復興の力

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10月2回目のモニターライドは、前回と同じく大観峰で日の出を見て、ミルクロードを駆け抜ける朝5時からの早朝ライド50キロと、朝食のあとは西風で降灰がなさそうだったので参加者の了解を得て阿蘇山火口近くまで行き、帰りは熊本地震で崩落し、2020年度完成の阿蘇大橋架替工事の現場を見に行った。

大観峰で繰り広げられる日の出の光景は、外輪山と眼下に広がる阿蘇平野、そして正面に立ち並ぶ阿蘇五岳を背景に、地形的な現象による雲海や朝霧が加わり、幻想的かつ豪華絢爛な美しさになる。真逆に、噴煙を吐き続ける阿蘇火口に近づくと、火山としての眺めがそこにあり、爆発の連続が噴煙であり、迫ってきそうな恐怖に思わず後退りしてしまう。地震によって地面が暴れ、崩壊した山、道、そして橋を、再建する人の力。いずれも目の前で見ると圧倒される今の阿蘇がそこにある。






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朝5時、道の駅阿蘇のサイクルラック前に集まったのは、福岡のイワナガ君と北海道から久留米に赴任中のイシマル君、それにわたしの隣町のシミズ君の3名。案内するのはわたしと井上夫妻、大観峰で合流する下城さんの6名のライドとなった。コース案内のあと街灯の無い真っ暗な国道212号を、VOLT400と800を最後尾から照らし大観峰を目指してスタートした。

気温は13度、ウェアーは厚手の半袖とビブにサーマルウォーマーを合わせ、やや厚手のウィンドブレーカー、大観峰での日の出鑑賞用にボトルゲージにダウンジャケットを入れ防寒対策をした。内牧まで緩やかな下りが続き、はな阿蘇美を過ぎると上りが始まる。身体が温まるとウィンドブレーカーのジッパーを開け、中腹からはジャージのジッパーも全開にした。汗をかくと外輪山で凍りつくあの寒さの苦痛は絶対避けたい。





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5時50分に予定より早く大観峰に着いた。
やはり人が多い。車とバイクでゴチャゴチャしているが静かだ。迷惑にならないようすぐにライトを消す。




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まだ真っ暗だが目が慣れてくると眼下に街の灯りが見えてくる。前回ほどではないが冷たい風が吹いている。





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気温は8度、ボトルゲージに入れていたダウンをすぐに羽織る。






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東の空が明るくなってきた。阿蘇山には薄らと雲海も。





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黒い東の空が紺色になった。オレンジの光が射すと山が輪郭を現わし、瞬きするたびに雲は曙色に染まる。幻想的な日の出が目の前で始まりだした。





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阿蘇山と阿蘇平野にも色が射した。





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白い噴煙は東に流れている。





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外輪山も姿を現し日の出セットが出揃ったが雲が多く雲海薄い。東にある城山展望所付近には濃い雲海が出ていそうだ。移動も考えたが、留まった。





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クライマックスに近づくと雲に覆われてきた。輝きが増すはずの日の出がここでフェードアウト、陽は消えた。





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大観峰の日の出は終わり移動開始。二重の峠まで早朝のミルクロードを駆け抜けよう。防寒さえしていれば明るくなる風景に浮かび上がる阿蘇山を見て走るのは実に気持ちがいい。

ここでお知らせだが、大観峰の隣にある扇谷展望所跡は麓の地区名で立入禁止の看板が数日前から設置されている。北山展望所は営業時間外立入禁止と確認した。よって北外輪山から終日展望できるスポットは東側から城山展望所、小嵐山、大観峰、スカイライン展望所、かぶと岩展望所(トイレ・自販機あり)、そして二重の峠展望所になる。

北山展望所の交差点を左折し、かぶと岩展望所でトイレ休憩する。走る前に装備を点検し長いダウンヒルに備える。大きなアンテナがある鞍岳無線中継所を過ぎると視界がいいダウンヒルが始まる。ススキの先の雄大な景色を見ながら豪快な下りが続く。急カーブになったら同じような下りのカーブが連続するので減速しなければ危険だ。





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県道23号との交差点を左折すると二重の峠となりこれを下って阿蘇平野に降りる。
この道は熊本震災で国道57号が崩壊した後の国道の迂回路となって交通量が多く、大型貨物車両も頻繁に通るため日中の上りはやめたがいい。3.2キロの急な坂を、道路幅いっぱいで上る大型車両は、対向車も多く自転車を追い越すことはできず、渋滞の原因となる。





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二重の峠を下り二重峠トンネル工事の現場に行ってみた。
震災で通れなくなった国道57号の新たなルートとして、大津から新たな道を作り、二重の峠を貫通する工事が震災の翌年の2017年6月から北側ルートの工事と合わせて24時間体制で行われ2020年度に完成する。阿蘇大橋の架け替え工事と合わせて阿蘇における大規模な震災復興工事である。





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国道57号には陸橋で繋がるようだ。
ジオ・ライドの見学箇所の阿蘇西小学校前の農道の陥没は、何事もなかったかのように舗装され、なだらかな道になっていた。ただ、側溝はそこだけ急勾配になったままで断層による陥没を残していた。小学校は新しく新築されていた。農免道路の凸凹や砂利のグラベルもなく、簡易の鉄塔も、露出された水道管も跡形もなく震災の痕跡は消えていた。そのようなことを説明しながら走り、道の駅阿蘇のサイクル専用駐車場に着くと防寒具を車に入れ身軽になって朝食を食べにあそら食堂に行った。





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6時から食べられる朝定食は4つあり、いつもは和食か米粉パンのトーストだがチキンスパイスカレーを食べてみた。さらっとしていてもたれず、50キロ走ってきた空腹感を満たせ、今から50キロ走るにもちょうど良かった。

風向きは西、予定通り坊中線で阿蘇火口へ向かった。杉林を抜けると車が通るたびに降った灰が舞い上がるかと多少覚悟はしていたが、バスや工事用のトラックが通ると少し口の中がジャリッとするだけで目や喉に影響は全くなかった。





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放牧の牛に草原の草だけでは摂れない塩分などを飼料に混ぜて食べさせてきた農家の方がいた。「ドーイ、ドォーイ」と叫ぶと、どこからともなく牛が現れて、喜びの雄叫びあげるかのように「ブォーッ」と吠えながら集まってきた。下城さんが親しく話され道の駅阿蘇近くの焼肉の「小次郎渕」のご主人だった。ここで放牧し育てた牛を店で使っているとのことだった。参加された方から牛を間近に見ながら放牧についていろんな質問をされた。強い阿蘇の方言で面白可笑しく答えられたが、このような地元の方との会話こそが無防備だからこそ近寄れるサイクリングのいい点ではないだろうか。

あまり長く止まると冷えるのでお礼を言って早々に出発する。赤水線の分岐を過ぎると勾配がキツくなりカーブが連続する。ここから平均斜度7%を2.6キロ上ると草千里展望所、そして5.5キロ先が目指す阿蘇山に再接近する阿蘇山西駅となる。





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阿蘇山西駅到着。
遠くからだと噴煙は煙突の煙のように吹き出すように見えるが、近くからだと火口の中で爆発が起こり、噴煙が空に勢いよく立ち昇り、それが連続して起こっているのがよく判る。そして、こちらにも爆風や噴煙が来そうな気がして後退りしそうだった。これこそが火山として眺める阿蘇であり、単なる山の景色ではないことが参加された方もあらためて解ったことだろう。





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坊中線を下り、赤水線、栃木線、149号で阿蘇大橋の崩壊現場を久し振りに訪ねた。
震災で325号への道が閉ざされた中、河陽地区を抜けると阿蘇大橋に行くことができた。その角にあるのがもともとはスナックで震災以降は「猪の復興カレー」を提供している食堂「まどか」さんだ。地震による数メートルの陥没に見ることによって、何万年という時間軸の火山活動で形成された1000m規模の地殻のギャップのカルデラ大地を知ってもらおうという「ジオ・ライド」を考え、震災後、阿蘇でサイクリングができるタイミングに合わせてお客さんを案内してきた。
その際に食事と震災の語り部であるご主人の話を聞きに何度かお邪魔したがこの日も元気に営業されていた。河陽地区は断層の真下だったためか、コンクリートで強化されたまどかさんの店以外家屋はすべて爆撃の後のように崩壊していた。今は更地も多いが新築の家が所々建っていた。まどかさんの隣にはグループの自転車乗りにうれしい弁当屋が営業されていた。その先には定食や赤牛丼の「おふくろ亭」ものれんを出されていた。次回は是非この地区で昼食を食べるライドをしよう。

阿蘇大橋崩壊現場は山の中腹まで工事用の道が行き交っていた。この山が崩れ真下の国道57号とJR豊肥本線が阿蘇大橋とともに消滅した。ここがどのように工事されるのか想像できないが、現在、肥後大津駅から阿蘇駅まで不通のままのJR豊肥本線は2020年度には開通されるようだ。





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すぐ近くから阿蘇大橋の架け替え工事現場が見えた。しばらく見ない間に着々と橋が架かりつつあった。この工事の完成も2020年度、国道57号の開通、豊肥線の開通、全部2020年度、それまでに何をしたら良いのだろうか。阿蘇が生まれ変わるまでに、発想を変えて、新たな取り組みに備えなくてはならないことだけは、ハッキリとしている。

阿蘇に5時集合という参加するには壁の高いライドではあったがそれに見合う圧倒的な感動は参加者を見ていて感じた。前回の早朝ライドは2名、今回は3名で普通の時間に開催すれば1回で募集定員の20名は集まる。「2回でたった5名」と否定するか、それとも「5名も」と未来を感じるか、わたしは後者で今後参加された5名の方に詳しく改善策を聞き、3回目、4回目を開催し、多くのみなさんに三つの阿蘇を見て欲しいと思っている。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---


  1. 2019/10/31(木) 17:43:25|
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自己紹介
2019年6月1日より道の駅阿蘇サイクルアドバイザーに就任しました。
菊池温泉と2012年から阿蘇内牧温泉で旅館業の傍ら、2007年からロードバイクとブログを同時に始めて多くの自転車乗りの方と接することができました。この経験を生かし阿蘇で楽しむサイクルスポーツの魅力を発信しています。

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