FC2ブログ

コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

Trip Tips in ASO Big Sky

「いだてん」と「ねじまき鳥クロニクル」

bgbg20200111IMG_4278.jpg
寒いのが苦手で冬はロードでめったに走らないが「走らずにはいられない暖かさ」に誘われて菊池渓谷経由で冬のミルクロードを眺めてきた。途中にある雑木林の林道は、落葉して景色が開けていい眺めだし道の脇の草もないので走る視界も良い。それとアブやハチや、特に目の周りにまとわり付くハエもいないので深い山でも気持ちよく走ることができる。

ただ、ひとりだと、いつもひとりだけど、猟犬や多分いないと思うけど野犬と出くわさないかと心細いときがある。だから知らない林道は。ちょっと入っては引き返し、奥へはほとんど行くことがない。でも行かなかったことに後悔しなくて、それはいずれ読もうという本みたいなもので、その時が来たら行ってみようと楽しみをとっておくようなものだ。





bg20200110Image-1.jpg
昔よく走っていたコースだったので懐かしかった。
25キロずっと上ってミルクロードの北山展望所に到着。そこからかぶと岩展望所、ラピュタの前を通り二重の峠手前の四差路から旭志方面に下り、村の中を通って帰ってくる60キロだ。旭志を過ぎて菊池川沿いを山鹿方面まで足を伸ばすと100kmw超え沖縄の練習にもなる。




bg20200111koij785.jpg
元旦の地元紙熊日新聞に掲載された肥後銀行の新年の挨拶は雲海のラピュタの写真だった。
昨年、肥後銀行はサイクルツーリズムの取り組みの一環として、熊本県サイクリング協会主催の大会に40名、50名とか歩哨のボランティア等に参加された。そして2020年始まりの日に、サイクリストとして象徴的なラピュタの写真を採用された幹部の方の考えに、自転車乗りのひとりして「いつかはこの景色の前に立つ」という夢への第一歩、悠々として急げという言葉を感じた。





20100113koIMG_4329.jpg
昨年のNHK大河ドラマ「いだてん」が始まったときに、菊池渓谷の下流にある永山橋の集落が金栗四三の実家になったのはラピュタを見た時と同じくらいびっくり仰天、驚いた。ここは中学生の時に友人の家があり、眼鏡橋の下の刺すように冷たい川で、唇が紫色になるまで泳いだり、鱒や山女魚を突いたりして遊んだところだ。その川遊びの風景が現実に放送されて、金栗四三役の中村勘九郎や後に妻となった春野スヤ役の綾瀬はるか、それに四三の兄役の中村獅童が熊本弁を話しながらそこにいるものだから、一気に46年前にタイムスリップしてしまい毎回欠かさず友子さんと見ていた。





bg20200111IMG_1434.jpg
視聴率は良くなかったそうだが、その視聴者の対象は歴史上有名な武将の生まれて死ぬまで物語を期待する人や、「いだてん」の二人の主人公である金栗四三や田畑政治がいずれも敗者であったこともその要因だったのではと思う。でも初めて大河ドラマ全編を見て熱狂的したものの一人として出演したすべての俳優の演技にはワクワクされた。もちろん構成も良かったし、間近に迫った日本におけるオリンピックの歴史、世界観がある人たちにより戦後復興のエンジンとなったことも初めて知った。

それと音楽がよかった。担当したのは大友良英という人で独特の曲構成が更に番組を盛り上げたと思う。サウンドトラックのCDも発売されてちょっと欲しい気もする。三味線と太鼓の「富久マラソン」が印象的だったし、明治神宮外苑競技場で開催された学徒出陣で戦場に行った小松勝が、戦後満州から帰れなく、古今亭志し生役のビートたけしの落語「富久」を見て歓喜し、思わず走り出したところソ連兵に銃殺されたシーンの音楽は胸に響いた。のちに同じ会場で東京オリンピックが開催され戦争と平和の祭典の二つの行進の足音のようなズシリと重いドラムの音には涙した。





g20200111MG_4291.jpg
年末年始に村上春樹の長編小説「にじまき鳥クロニクル」を読んだ。久し振りに感動した本だった。その前に読んだ「騎士団長殺し」は友子さんにも勧め面白いと今は第2部を読んでいる。「ねじまき鳥クロニクル」を勧めるには一抹の不安があって、それは戦時中ノモンハンでの虐殺シーンが耐えられるか心配、でもこれが「いだてん」で小松勝があっけなく銃殺されるシーンと同じ戦争の実態じゃないかと思うので読んでもらおう。





bg20200111IMG_1435.jpg
2月に「ねじまき鳥クロニクル」が舞台化される。そして音楽が「いだてん」を担当した大友良英だからどんな音楽になるのか物凄く楽しみだ。ただ独特の複雑な内容を舞台化というがどうなるのだろう。演出・美術・振付がイスラエルのインバル・ピント、脚本・演出をアミール・クリガー、舞台というのがあまり見たことがないのでわからない。でも「ねじまき鳥クロニクルの舞台化」には興味をそそられるし、知らない林道みたいな、あとの楽しみにはしたくないな。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2020/01/13(月) 17:21:41|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

恭賀新年 2020年


あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

先月、ななつ星が豊肥線滝水から豊後萩付近で車輪が空転するトラブルにより立ち往生し、阿蘇駅で修理を終えた機関車が客車と連結する場面にたまたま遭遇しました。ここで見た無事故を追求する整備士の指先確認が素晴らしかったですね。サイクリングや旅行に出かけるときも、この指先確認でチェックする習慣を心掛けると、うっかりじゃ済まない忘れ物の防止になりますね。





ggbg20190930mride4insph.jpg
あらためて自己紹介をします。前職を昨年5月で退職し、以降縁あって道の駅阿蘇のサイクルアドバイザーになりました中尾公一(61歳)です。月に2回阿蘇サイクリングを開催してWEBで紹介したり、阿蘇サイクルツーリズムの取り組みなどを記事にして楽しみながら過ごしています。それと、自転車を始めた時から阿蘇がホームコースだったので、阿蘇のいいところを走りたい方と一緒に走ることは変わりなく趣味として続けています。





20200106kinangogo456.jpg
暮れに走った愛知のフナハシ君のように、1名から多いときは20名以上のときもありますが、自転車仲間として走りますのでお気遣いは無用、連絡してもらって予定が空いていれば大丈夫です。
理由は?  信頼できる友達ができることです。自転車を始めて12年になりますが、コツコツと続けて今や自転車仲間は全国にいます。一度も会ったこともない知らない人と、その人はブログやフェイスブックでわたしのことは知っているんですがね、メールのやり取りだけで待ち合わせ場所で会う緊張感、これも好きです。自転車乗りは一緒に走ればすぐに友達になれるところがいいですね。







20200108lllIMG_1109.jpg
自転車の魅力は、練習を重ねることで早く走れるようになったり、いつの間にか長い距離も走れるようになります。自信がついてくると、集団走行もできるようになってサイクルイベントやレースにも出たり、ステップアップしていく自分に、「やればできる!」という気分になれることも大きいです。家族でサイクリングもできますし、健康年齢(男性72歳、女性74歳)まで楽しめるスポーツでもあります。極めつけは心を開いて手を広げれば自転車仲間ができることでしょう。いろんな異業種の人と出会う価値は何事にも代えられません。そして相互交流につながり、先方を訪ねることも楽しみです。これらがわたしの自転車に乗って12年間の感想であり、自転車仲間は自分の財産、生涯の友人さえも何人もできましたから。




2020104ppIMG_4223.jpg
元旦の熊日新聞の一面は、熊本地震以降不通になっていたJR豊肥線の肥後大津から阿蘇駅間が、今年秋に復旧するという記事が大見出しで、阿蘇の方は通学の、生活の、仕事の、観光の目星がついたという何よりのお年玉だったと思います。しかしその反面、昨年12月25日には、すでに工事が進んでいた「阿蘇山ロープウェー」の工事を中止し、再建を断念するという襲撃を与えたニュースが発表されました。

再建後も火山活動の影響で安全な運営が困難と判断された現実は、阿蘇にこれから行こうという人にどう映るのか、もし小さな噴火でもあればどのように報道されるのでしょうか。それを考えると、道の駅阿蘇から発信する阿蘇サイクリングを案内する立場としては、今後は火口をロープウェーや車や歩いて見に行くのが阿蘇観光ではなく、火口から3kmと近いながらも避難する建物がある草千里や、パノラマライン・ミルクロードなど、「遠くから噴煙を上げる雄大な阿蘇を眺める」というイメージにシフトしていくべきと考えます。わたしも過去、阿蘇観光の末端に従事していましたので、噴火の度に観光客が遠のき、どのような声を上げても無策とならざる負えない状況はもうこりごりです。

もうひとつ「遠くから眺める阿蘇」にシフトする根拠があります。自転車情報サイト「Cyclist」にわたしのレポート「火口に近づける活火山を間近で見るサイクリング」が2019年8月4日紹介されました。それを見て8月9日投稿のフェイスブックに、自転車仲間でわたしの阿蘇サイクルツーリズム活動をサポートしてもらっている方の一人から意見をもらいました。それは熊本地震のあと阿蘇山地下のマグマが移動しているのが研究で明らかになり、噴火に対して予断を許さない状況であるということであり、「何キロ圏内の立ち入り規制」は人間が勝手に線を引いているだけで、その外側が絶対安全という「絶対」はあり得ないということでした。そのことから「いつ噴火してもおかしくない」とリスクを掲示し、自分の身は自分で守ることが大切とサイクリング参加者に確認するようになりました。書きたくはありませんが、噴火等により死者が出たときは誰も責任を取らず、「不運でした」となるのが通説のようです。






2020104ppIMG_4227.jpg
暮れに毎年頂戴する佐賀の自転車仲間より貴重な秋芽海苔が届きました。この有明海の幸は九州の誇るまぎれもない逸品ですが、肉や魚やフルーツなどに比べると、あまり目立たない地味な食材かも知れません。でも少し炙っておにぎりで食べると、その香りと味には目が覚めるような、まさに“感動”があります。




20200106kinanhu147.jpg


20200106kinan963.jpg
昨年、自転車仲間を通じてお茶の産地で有名な福岡県八女市星野村の老舗のお茶屋で、水出しの本玉露をペリエで割ってリーデルのグラスで飲む体験をしました。これはもはやお茶の域を超えた絶品に感動しましたが、それ以上に驚いたのは外国からお茶のバイヤーが買い付けに来ていたことです。お茶屋のご主人はペットボトルのお茶が普及した日本に高級茶葉の需要はないと数年前から市場を海外にシフトし、ニューヨークやパリの高級レストランの食事の飲み物として採用され始めているとのことでした。このように少し斜めから見て対象を外国の方にすると大化け(ゼロが1つ、いや2つ付いて売れる)するかも知れません。自主退職、火口見学、伝統の品、いずれもピンチの時こそチャンスですよ。





20200106kinanmkmk123.jpg
年末は阿蘇の友人たちと、それと大学のときから毎年集まる友人たちと延々音楽の話をする忘年会を楽しみました。正月はどこにも行かずゆったり家族と過ごしました。我が家の年始は笑いに包まれそれはにぎやかでした。娘の子は1歳4か月になりました。息子嫁にも子供ができて7月には2人目の孫が誕生します。自分の子供の成長は、あわただしい仕事で見届けていない分、孫の成長にはじっくりと接することができています。日に日に成長といいますが、昨日はできなかったことが、今日はできるようになるんですからそれは驚きです。
父は96歳、痴呆があり残念ながら介護施設での正月でした。母は93歳、同居しています。しかし、二人とも元気でびっくりするほど健康ですが脳は身体の健康に追い付けず老い続けています。健康とは身体と脳の両方のことであると親から最後の教育を受けていると思っています。






20200106kinangy852.jpg
今年も二つの立場として挑戦します。コルナゴ部長は道の駅阿蘇で阿蘇サイクルツーリズムの追求です。中尾公一さんはツール・ド・沖縄市民100km完走が今年も目標、ボランティア活動としてのサイクリングや、国内自転車旅、それに海外遠征にも行きたいと考えています。アウトプットのメインとなる阿蘇ライドはもうしばらく今のまま開催しようと思っています。でも何かいいスタイルというか、気兼ねなく参加できて一緒に走れるようなことがあればそうしたいとも考えています。今月は19日(日)と26日(日)に走ろうと思っていますので時間のある方はご一緒しましょう。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2020/01/08(水) 13:22:37|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

今年最後の草原ライドはE-bikeメーカーさんの取材

pasoIMG_20191224_143126.jpg
阿蘇シェアバイク導入実証事業で使用しているMTB E-bikeのパナソニックサイクルテック株式会社さん(以下パナソニックさん)が自社製品のプロモーションを制作するため阿蘇にお越しになり、現地ガイドが案内するという設定ということで道の駅阿蘇の下城さんと二人で参加した。
パナソニックさん側から来られた3名は大阪から商品企画やスポーツバイク推進が専門の方と、西日本プロモーションチームでカメラマンの方、それとびっくりしたのが同じく西日本プロモーションチームの福岡の方はRaphaや正屋さんのイベントで何度も一緒に走っており趣味の自転車を生かして転職されての再会だった。

取材は2日間行われ草原ライドの他に瀬の本を基点にしたE-bikeのバッテリーの許容範囲の60キロのコースを巡るというもので、リクエストされた中から選ばれたスポットを実走するには時間が足りなくMTB E-bikeを車載して取材して回った。

天気予報と降灰の風向きを見ながらまずは箱石峠の上にある町古閑牧野の草原ライドに行った。現地に着くと広大なフィールドに圧倒されている3人と走り始めた。すぐに自社製品「XM1」のポテンシャルと草原ライドとの相性の良さを、開発に関わった立場として熱く感じられていたようだった。また、100時間以上のフィールドテストをしている下城さんと私の体験談と一緒に走った初心者から上級者までの参加者の感想は、もしかしたら今後の商品開発に役に立つのかもしれないと思った。





pasoIMG_20191224_135242.jpg
草原ライドはゴルフ場のフェアウェイのような牧草を刈った草原(採草地)がフィールドで、小高くなったところや丘は草を刈る機械が使えないため、枯れた1m以上のカヤに覆われ立ち入ることはできない。しかし、そこには幅3~4mほどの輪地切りといって、野焼きの際に延焼を防ぐ防火帯として草を刈られたところが道のようになっており、起伏のある草原と組み合わせると複雑なコースとなるはずだ。パナソニックの方3名のうち2人はシクロクロスをされており面白いコースがいくつも作れると言われていた。





pasoIMG_4079.jpg
このように起伏のある広い草原と高低差のある輪地切りされたところが草原ライドのフィールドになり、ゴルフの際にカート道で次のホールに向かうように、農耕車両が通る舗装された牧野道で次の草原に向かうことになる。このような移動の際にも電動アシストのお陰で参加者は坂道でも遅れることなく一緒に走れるし、草原ライドの時も自分に適したところを楽しむことができる。




pasoIMG_4090.jpg
ここは急勾配で段差がある難所で「奥村坂」と呼ばれている。
名付けたのはトリムカンパニーの橋本君で最初に登ることができた人の名前だそうだ。まだこのような難所が専門の人から見ればいくつも町古閑牧野には秘めているようだ。





pasoIMG_4095.jpg
子供のように走り回って草原ライドの撮影は終了した。




pasoIMG_4073.jpg
立ち寄りスポットの最初は阿蘇神社と門前町へ。
阿蘇神社は19日に熊本地震で全壊した国重要文化財の楼門の復旧現場を報道陣に公開されたばかりで、高さ約9メートルの耐震補強用の鋼管柱(鉄骨材)4本が設置されるなど組み立てが本格化していた。





pasoIMG_4076.jpg
門前町では食べ歩きの取材となり、立ち寄った「お菓子工房たのや」では快く取材に応じていただき有り難かった。
散策しながら近くにある明治時代に建てられた洋裁学校跡地のカフェや雑貨屋をも訪ねていい映像が撮れたようだった。





pasoIMG_4104.jpg
最後は大観峰へ。





pasoIMG_4112.jpg
ダウン二枚重ね着しても凍るように寒いが景色は特別。
パナソニックさんも満足で初日取材終了。






pasoIMG_4158.jpg
2日目はトリムカンパニーの草原ライドで付加価値を高めるソフトグランピングでスタートした。これは草原を走るだけではなく親しむことで草原の価値を提案するプログラムだ。






pasoIMG_4149.jpg
今回は取材用に橋本君の前職だった「シェ・タニ」の黒糖のバームクーヘンを用意してあった。黒糖の香りが豊かで、甘さを控えグランピングに最適なコーヒータイムのシーンが撮れたようだった。





pasoIMG_4130.jpg
このあとパナソニックさんのリクエストで黒川温泉を訪ね、食のミシュランガイドと呼ばれている国際味覚審査機構(iTQi)において、2019年の優秀味覚賞認定を「果菓坂」というケーキで受賞された「パティストリー麓」さんにお邪魔した。お忙しいにも関わらず気持ちよく対応してもらい「塩麹シュークリーム」をいただいた。パリッと焼き上がった生地に軽い塩味のカスタードクリームがたっぷりで、甘いのが苦手のわたしでもとても美味しくて、次回からサイクリングでみなさんを案内する際には是非こちらを訪ねようと思った。





pasoIMG_4195.jpg
エル・パティオ牧場の取材ではこちらもお客さんが多いにも関わらず丁寧に応じていただいた。





pasoMVIMG_20191225_124515.jpg
慣れない馬との撮影にいろんな提案をしてもらったお陰でこんな写真も!





123pasoIMG_4196.jpg
こちらのレストランで初めて食事をした。ウェスタンということもあって、メニュはハンバーガー系かステーキ系でチリコンカンバーガーを食べたがとても美味しかった。飲み物はディスペンサーでお茶系、コーヒー系、スープ系まで揃い、水分と塩分補給がしたい自転車乗りには嬉しいサービスだった。草原の中の牧場だから自転車を停めるのも気を使わなくていいし、牧場のレストランということもあって比較的お客は限られているし、待ち時間やある程度の人数だったら制限もなくサイクリングの途中のランチにはおすすめだ。





pasoIMG_4202.jpg
エル・パティオ牧場の後は城山展望所に行った。
阿蘇谷を見下ろす展望所は、西から二重の展望所、かぶと岩展望所、北山展望所、スカイライン展望所、大観峰、そしてここ城山展望所があり、震災以降改築されて2階からはこのような景色が見られるようになっていた。風景を閉ざしていた樹木を伐採したら素晴らしい展望所になり、北山展望所もだがラピュタ風の景観が楽しめるようになっていた。





pasoIMG_20191224_151922.jpg
阿蘇神社と道の駅阿蘇の間になる自噴する湧水で有名な「役犬原ポケットパーク」。もちろん水は飲めるのでボトルの補給と暑い日は水をかぶることもできる。





pasoIMG_4102.jpg
最後に草千里まで行ったが雲で噴煙は見えず、猛烈な突風と火山灰直撃で早々に引き上げた。

12月25日の熊日新聞に中岳の噴火で被災した「阿蘇山ロープウェー」の再建を断念し建設工事を中止する記事が一面に掲載された。火山活動の影響で安全な運営が困難と判断されたという。火山噴火予知連絡会長の九州大大学院理学研究院の清水教授は「活動がかなり活溌化しており防災上注意が必要」とコメントされている。

阿蘇の人にとってはネガティブなニュースだが、これまで散々噴火活動の動向だけで阿蘇全体が危険なイメージのようにされていたので、阿蘇の観光はすぐ近くで見る火口見学だけではないと戦略上シフト変換するいい機会かもしれない。
実際、草千里やパノラマライン、ミルクロードの草原景観は九州随一の観光資源である。草原の先に噴煙を上げる阿蘇山の景色が加わるとよりいっそう見応えがあり、他の地域では絶対見ることができない風景になる。

草原をフィールドとする「草原ガイドツアー」は火口から8キロ離れた町古閑牧野と17キロ離れた下荻の草牧野なので噴火の影響はあまりない。2018年12月に「草原ライド」として商品化しサイクルツアー会社で販売を開始、告知はロードバイクのサイクルイベントに取り入れたり、サイクルブロガーを招いたモニターツアーの開催やサイクル専門誌やサイクルメディアに記事として紹介してもらった。12月には台湾・高雄のサイクルブロガーやユーチューバーを招いたファムトリップを行いインバウンドに向けに始動した。

そして今回はMTB E-Bikeを作り販売するパナソニックサイクテックさんが、「XM1」開発のエキスパートに草原ライドを試乗させ、阿蘇の魅力的なスポットを訪ねて自社製品をプロモーションするという、今までにはない切り口で阿蘇の魅力を紹介してもらえることになった。

噴火活動が激しい現在は「遠くから見る阿蘇」を、静まれば「近くから見る阿蘇」を、いずれもちょっと距離をおいた方がより阿蘇の雄大な自然に触れ合うことができるはずだ。時として猛々しい自然に敬意を払い、その分ちょっと離れてもっと楽しむ。無事に想い出を持ち帰ることが自転車乗りの心得である。今後とも阿蘇山を活かして阿蘇サイクルツーリズムに挑戦し続けてたい。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/12/30(月) 18:01:47|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

MTB E-Bikeによる阿蘇ファムトリップ

bbb1C8D9F195-1871-4BA5-BB00-0615B1F09DB0.jpg
日本一広大な草原農地である阿蘇の牧野において、トレッキングやマウンテンバイク(MTB)を楽しむ人たちに開放し、観光資源として有効活用しようと道の駅阿蘇(NPO法人阿蘇田園空間博物館)が取り組みを始め、「草原(牧野)ガイドツアー」として専門の講習を受けたガイド付きのトレッキング(草原トレイルウォーク)や自転車(草原MTBライド)による草原をフィールドにした阿蘇のアクティビティを2018年12月から商品化した。





bbb2_DSC0041.jpg
商品化の背景として、阿蘇の草原は千年以上前から人々が放牧や採草、野焼きを行いながら利用されることで守られてきたが、農業の変化とともに減少し続けていることだ。
阿蘇の草原景観は九州随一の観光資源であるとともに、九州の水がめであり6本の一級河川の源流域にあたり約500万人もの人々の暮らしと多くの産業活動を支えている。環境省発行「いざ草原へ」によると草原を守る取り組みは三つあり、第一に草原の利用を増やすため阿蘇に牛が増えること、次に草原に親しんでその価値を知ってもらうこと、最後に野焼き作業の人手不足を補うボランティア活動や草原を守る取り組みへ支援するための募金にある。草原ガイドツアーは阿蘇サイクルツーリズムとしての提案であり、阿蘇に来てもらい農産物を食べて、草原に親しみ阿蘇の人々と交流し、ツアー費用の一部は草原を管理する牧野組合に使用料として支払う草原を守るための取り組みである。





bbbIMG_1067.jpg
当初、MTB草原ライドは九州内のサイクルショップオーナーが牧野ガイド養成講座を受講されガイドとしてショップのメンバーと走りに来られた。観光用には阿蘇でサイクリングツアーを主催するトリムカンパニーと道の駅阿蘇によって阿蘇のサイクルアクティビティとして商品化し、モニターツアーを開催しSNSやサイクルメディアに紹介している。





bbbIMG_20191204_110009.jpg
今回はインバウンド向けの第一歩として、世界一の自転車産業を有しサイクリング愛好家が多い台湾第二の都市高雄から、有名なサイクルブロガーやMTBプロライダーに実体験を発信してもらうファムトリップとして阿蘇に招いた。高雄は熊本空港から直行便が週3便運航し2時間30分で行けるという交通の便の良さと、サイクルツーリズムの先進地でもあることから今回のプロモーションをきっかけに双方向の観光交流への展開を図っている。





bbb1123bbIMG_4001.jpg
ファムトリップは影響力のある外国人の目線で実体験したツアーやサービスをすぐに情報発信してもらい、意見交換することで適切な評価や対象とする人の視点を知ることができる。また、雑誌やメディアの広告と違い継続的な広告費を必要とせず、地方において海外まで情報が届きにくい特化した情報がインターネット上に残り続ける持続性も効果的である。




bbbIMG_20191204_115019.jpg
台湾側の参加者として今回の窓口であり通訳の高雄市駐在で熊本・高雄交流促進アドバイザーの朱(しゅう)さんと、ブロガーでサイクリストの黃(こう)さん、それに女性ブロガーでサイクリストのLaLaさん、ブロガーでMTB女子プロライダーのペニーさんにお越しいただいた。体験するプログラムは電動アシストマウンテンバイク(MTB E-Bike)による草原ライドと、ロードバイクでの阿蘇サイクリング、それにエル・パティオ牧場での乗馬、阿蘇中岳火口近くの原野を全地形対応型車両で走る阿蘇アドベンチャートラックである。




bbb123bbIMG_2448.jpg
阿蘇市では「阿蘇シェアバイク導入実証事業」という3つのタイプのE-bikeに無料で乗れるサービスが8月から始まり11月一杯で終了したが、牧野ガイドからの要請があれば12月中は貸出可となっており、将来有償の観光サービスにつながる検証を目的としている。今回のMTB E-Bikeによる草原ライドはこの事業のインバウンド向けの実証でもあり、活発な火山活動が続き不安定な阿蘇観光の戦略の見直しをも視野に、地理的にも火口から8キロ離れた冬季のみ利用できる町古閑牧野と、17キロ離れ年間通して利用できる下荻の草牧野をフィールドとしている。




bbb27EDCA01-629B-4818-A729-8FF0D58A8852.jpg
阿蘇側の受け入れ責任者として道の駅阿蘇マネージャーの下城さん、阿蘇市担当者武城さん、ライド担当道の駅阿蘇サイクルアドバイザーの私し中尾とトリムカンパニーさんで同行した。
来熊2日目に町古閑牧野でMTB E-Bikeによる草原ライドを体験してもらった。気温10度を切る阿蘇用にダウンジャケットとフリースをユニクロで購入され防寒対策をされていた。厳冬季用のグローブは持参されていなかったため道の駅の方で用意したが写真や動画の撮影をするために必要ないと言われた。確かに時間をかけ凝りに凝った撮影をされていた。その多くがスマホでペニーさんはGoProで動画撮影をされていた。撮られた写真を見せてもらうと「定番のいい写真」というよりも「独特の伝わる写真」という印象で三人それぞれがモデルになりカメラ目線でないものが多かった。




bbbIMG_20191204_115934.jpg
北外輪山のミルクロード付近の牧野は平坦な丘の上を牛の飼料として採草するが、地形の違う町古閑牧野は谷の底が採草地である。そこはなだらかな谷がいくつも連続するためMTBで走るには絶好の起伏のあるフィールドとなり、ゴルフ場のようにホールを代えながら楽しむことができる。MTBの最も楽しいのはダウンヒル、下りなので上ることが必然となってくる。この上りがMTB E-Bikeの利点でありアシストにより上りのキツさや苦労は皆無でスキー場のリフトのように谷を上ることができる。よって脚力がない初心者や女性の方でも上級者と同じコースを走れてサイクルスポーツを一緒に楽しめるユニバーサルな自転車である。
また、電動アシスト機能により自転車が重くなる分ダウンヒルは安定している。ブレーキも油圧式のディスクなので握力に関係なく軽く指で引くだけで確実に減速することができる。





bbbIMG_3938.jpg
トリムカンパニーの草原ライドには草原にテントを張り、そこをベースにライドしてコーヒーやランチが楽しめるプランも用意され、草原ライドをより長く別の視点から満喫することができる。ちょっと驚いたのがスノーピークに統一されたキャンプグッズに大いに感動されていたことでブランド品として台湾でもよく知られているようだった。




bbbIMG_3962.jpg
午前中のコーヒータイムは原則として草原は火気厳禁なので保温ポットのお湯のインスタントコーヒーだが、ケトルとシェラカップで雰囲気は十分、ゆったり寛げるローチェアの包み込まれる座り心地も相まってスノーピーク最大容量のランドステーションは撮影会場となった。(※阿蘇田園空間博物館で貸し出すボンベ式消火器を持ち込むことを条件に牧野ガイドのみ火気の使用ができる)




bbb181030p1935702324361_e49b59.jpg
ランチは阿蘇の草原と言えば放牧のあか牛ということで道の駅阿蘇でも一番人気の「二種類のあか牛丼」。部位の異なるあか牛が丼に埋め尽くされ、温泉玉子を割って食べるとみなさん満面の笑顔になられた。




bbbIMG_3869.jpg
午後のティータイムは道の駅阿蘇用に作られた阿蘇のパン工房豆の木の「木の実の阿蘇のパネトーネ」だ。イタリア・ミラノの伝統的なパンでドライフルーツやナッツ類を混ぜ込んで焼いてあり、本来形はドーム型だが食べにくいので横長にしたそうだ。国産小麦と阿部牧場の阿蘇ミルクを乳酸発酵させた天然酵母使用のこだわり逸品をフィールド・ブレッド・ナイフで切って取り分けるとテーブルや椅子を持ち出して外での撮影会となった。
これと同じことを何度か取材やツアーでやってきたがピクニック気分程度でこれほどの感動はなかった。奥深い阿蘇の草原の中で、自然とのつながりを優しくするソフトなグランピング風な体験は、価値を重視するインバウンドの方にとって草原ライドが単に走るだけではなく、よりインパクトあるアクティビティに価値を高めたようだった。





bbbIMG_20191204_140744.jpg
本来の草原ライドもそれぞれ大いに楽しまれたようだが、女性プロライダーのペニーさんの安定した走りは完璧で、丘のてっぺんから斜面を猛烈なスピードでスラロームしながらのダウンヒルや、マッドな上りのセクションをいとも簡単に駆け上がるテクニックはさすがプロの技、GoProの動画も迫力満点のことだろう。このようにMTBに慣れた人や激しく走りたい人は、よりアグレッシブに草原を駆け抜けスリル感溢れる走りができる。このように上級者と初級者が混在して楽しめるところがMTB E-Bikeツアーの利点である。




bbbnmIMG_20191204_121836.jpg
また、たとえ落車しても草原は柔らかいので公道のアスファルトとの危険度とは雲泥の差である。それに最大の危険な相手となる車両もなく参加者全員の安全性は高い。ライドのグランドルールの周知も簡単で、日本の交通法のコンプライアンスも必要なく、外国人を対象とするアクティビティとしてはとても適しておりターゲットする人も幅広くなる。




bbbIMG_3971.jpg
三日日はロードバイクで草千里や阿蘇火口近くまで走る予定だったが寒くてちょっとだけ走って米塚、草千里、阿蘇山西駅、大観峰、北山展望所での写真撮影のみになった。やはり冬の阿蘇の寒さは厳しくロードバイクの季節ではない。




bbbIMG_20191206_102619.jpg
最終日はエル・パティオ牧場で乗馬体験と阿蘇火口近くの原野を走るアドベンチャートラックの体験をした。初心者の乗馬はどちらかというと静かな癒やし系で馬とのふれあいには感動されていた。乗馬中は手綱と鞍を持つため写真撮影が厳禁で体験をリアルに伝えることができなかったことが少し残念だった。





bbbIMG_20191206_104948.jpg





bbbIMG_4010.jpg
阿蘇ネイチャーランドのアドベンチャートラックは、火口から2キロほど離れた山の斜面をロシア製全地形対応型車両で爆走するもので、縦横無尽の走行性と陥没箇所も急角度で走破するパワーに私たちも絶叫しっぱなしだった。





bbbmkIMG_4024.jpg
また、眺めの良いビューポイントでは運転する方が斜面を駆け上がり写真を撮ってくれるサービスはとても好感が持てたし、いい画像により告知もできたようだった。この二つの体験は小雨程度ならエントリー可能なので草原ライドと組み合わせると年間通して楽しむことができるようだ。





bbbC404DA87-C558-496D-8CD7-610943D8AEE9.jpg
草原ライドでもっと寒くなると草原に積雪しスノーライドが出来るようになる。阿蘇の草原が白銀の世界となったときMTB E-Bikeは旬を迎えるのではないだろうか。その時が来たら是非取材し写真や動画で伝え、冬の阿蘇のブランディングとしてインバウンド向けにポジションを確立できるのではないかと思う。




bbb5B69D32D-1F6C-45D1-A5D7-2EF4D8A90AA1.jpg
放牧や採草、野焼きを行いながら千年という歴史の中で育てられた阿蘇の草原は「草原ガイドツアー」により今後の観光資源の発掘を秘めたものである。ガイドを伴うことにより管理された利用となり草原を保全することが可能となる。ツアー料金の一部は草原の維持管理費に企てられ草原ガイドという仕事により雇用が発生するとともに環境保全意識の向上が民間にも広がり、しいては阿蘇観光環境の向上につなげていく。また、阿蘇山の噴火活動に影響されない「安全に離れてから阿蘇を楽しむ」という阿蘇観光の狼煙でもある。このように環境・社会・経済の三つの観点から持続可能にしていくサスティナビリティが草原ガイドツアーの取り組みの目指すところである。





bbbIMG_1064.jpg
台湾のみなさんと3日間交流し自転車に乗れる人なら誰でも駆け抜けることができるMTB E-Bikeによる草原ライドの手応えは十分感じた。是非阿蘇の地へ導入していただきたいものである。すでに4ヶ月あまり実証してきたので一過性の取り組みにはならないが大切なことは土地に根付かせていかなければならないことだ。

私は2016年に台湾花蓮市で開催された「MAXXIS太魯閣国際ヒルクライム」という国際的にも有名は大会に参加した。そこで感じたのはサイクル愛好家の年齢の幅の広さと女性の多さもだったが日本人ライダーに優しいことだった。大会のエイドポイントでの接待や一緒に走る選手からの声掛けも嬉しかったが、大会の前後に海岸線のサイクリングロードや街中を走っているときに、すれ違う人や食堂の人など出会った人が自転車乗りに優しくて、花蓮市の風景にとけこんだような気分になれたことだった。

以降、サイクルツーリズムの原点は、受け入れるその地の人がサイクリストを歓迎することだと思っている。そのことは私がいた二つの旅館においてスタッフによるサイクリストへのもてなしによって集客することができたことにも確証は持っている。今後はまずは台湾のみなさんと相互交流を深めながら道の駅阿蘇が草原のグランピングのような存在になり、少しでも多くの阿蘇市民を巻き込んで迎えることができればと思う。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/12/26(木) 11:08:28|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

阿蘇ライドバックステージメンバーの 忘年会

bbbDSC_3604.jpg
毎月開催する阿蘇ライドでガイドで走ってもらっている井上夫妻と道の駅阿蘇の下城さん、それに「ツール・ド・おきなわ」で一緒だったタジリ君の4人をゲストに、カルキさんに会場をセッティングしてもらい友子さんも同席してサプライズ忘年会を楽しんだ。





bbb0123DSC_3700.jpg
会場は当日は着くまで秘密にしようとカルキさんのアイデア。なので「サプライズ忘年会」。18時30分に坊中のカルキさん宅に集合し、てっきりいつものカルキバーかと思いきや、車に乗って真っ暗な道の移動が始まり、阿蘇神社近くの100年前の洋裁学校跡地にある「Tien Tien」に到着。車から降りるとランプの光に浮かび上がるノスタルジックな白壁の旧校舎、以前カルキさん企画でここで開催されたジプシースウィングジャズギターリストの手島大輔さんのライブを思い出した。 
http://kikuchinokoto.blog88.fc2.com/blog-entry-1355.html





bbbDSC_3620.jpg
通常、夜の営業をされておらず、カルキさん企画で貸し切りという贅沢




bbbDSC_3615.jpg
オーナーのマユミさんは、熊本震災後阿蘇に客足が途絶えたので、東京でカフェのプロデューサーをされた。その際、たまたま自転車仲間の東京の松澤さんが立ち寄り、料理のクオリティの高さが評判だったと聞いた。




bbbDSC_3616.jpg




bbbDSC_3624.jpg
まだまだたくさん上質な料理はあったが忘年会ということで盛り上がって以降の写真はなし。





bbbDSC_3639.jpg
道の駅阿蘇で販売中の阿蘇のパネトーネ柚子バージョン
新商品紹介のため下城さんが持ってこられたものでもっちりと柔らかく仕上がっていた。




bbbDSC_3644.jpg
オーナーのマユミさんに感謝、
阿蘇ライドバックステージメンバーの良き締めくくりとなった。





bbbDSC_3662.jpg
タジリ君はカルキバーを楽しみにしていたので二次会ではカルキさんにまたもやお世話になった。




bbbDSC_3683.jpg
阿蘇山の麓、西巌殿寺の境内横で、手島大輔の師匠であり、ジャンゴ・ラインハルトを崇拝するカルキさんのギター演奏が聞けるとは知り合って7年になるが、奇跡だと思う。




bbbDSC_3700.jpg




bbbg7_DSC0967.jpg2014年9月、ここで開催された手島大輔トリオのライブ





bbbg7_DSC0986.jpg
カルキさんプロデュースのジプシースウィングを「Tien Tien」でもう一度、
教室の窓の外からでもいいから、聞きたい。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/12/23(月) 12:27:16|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

10年後がゴール

gogoEF088E59-BDFE-469E-96C1-A989FE2A2A42.jpg
昨日の夕方はあんずの丘に上って、菊鹿ワインのブドウ畑、「シャルドネの丘」と勝手に呼んでるが、この丘を上る早朝の練習コースを50日振りに走ってきた。モガくところが二つあって、ストラバの「選抜ロード、ゴール前」になっているあんずの丘の上りとシャルドネの丘の上りだ。この丘を上ってブドウの成長を見るのが毎朝楽しみで、沖縄が終わったらこの畑で作られた「菊鹿シャドルネ」で乾杯して「お疲れさん」としている。

だから今はオフ期。11月の「ツール・ド・おきなわ」が終わったら毎年早朝の練習も終了で、来年は3月からゆっくりと始めようと思っている。当然鈍った身体ではじめる春はとてもキツくて、ペースを落としてでも年間通して練習すればいいとは分かっているけど、来年も再来年もずっと続けていくにはメリハリという刺激は大事だと思っている。

欧米では一定年数ごとに社員に長期休暇を与える制度「サバティカル」を導入する企業が増えていると聞く。同じ環境に長くいると思考がワンパターンになるため、本業以外の活動や非日常的な体験をすることで視野が広がり、創造力や感性が高まって、新しい発想が期待できるというものだ。サバティカルの語源は旧約聖書で7年ごとに休耕して大地を休ませ再び肥沃な土壌するという意味。わたしは時間がたっぷりあるので仕事の発想や創造力については別として、趣味の自転車も年に4ヶ月ほど「休憩していいよ」という期間は気分を変えることができて、また挑戦しようという気持ちが湧いてくる。それと仲間との遠征や家族旅行、一番大切な自転車仲間との出会いもフレッシュな気分になれることでずっと続いている。

今年5月の退職以降は自転車に関連することが仕事に加わって家族とささやかに暮らしている。ただし、今の趣味を全部満たす期間、言わば最終ゴールは予定では10年後と考えている。根拠は2018年の厚生労働省の健康年齢の資料だ。介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2016年は男性72.14歳、女性74.79歳と発表された。来年わたしは62歳になるので残りは10年なのである。95歳の父は一緒に住めない少し痴呆で施設へ、92歳の母はちょっとその傾向もあるがまだまだ同居は可能。いずれもたいへん元気だが身体の先に脳が弱っていくことを最後に親から習っている。人生何が大切かということを学んでいる。

さて、毎月2回主催する阿蘇ライドは今月はお休みとした。理由は阿蘇が寒いこと。山やミルクロードは当然ながら阿蘇平野も吹きさらしなので想像以上に寒過ぎる。でもこんなに暖冬になるとは思わなかったので、やろうかなと思ったが先月右手親指を痛め、そのままHeaven rideを走ったり、MTBで草原を走り回ったりと激しく遊んだ結果回復せず、しばらく安静ということで結果良しであった。今夜は阿蘇の自転車仲間とパーティをするのでそこで1月の予定を決めてみなさんとは来年お会いしたいと思っている。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/12/21(土) 08:34:41|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

「九州Heaven Ride」最終章

bb119121478047026_2643331742425384_1460618137127878656_o.jpgPhoto: @t_chanoko
2013年から始まり今回で最終章となり幕を閉じる「九州Heaven Ride」が12月1日に開催された。九州を中心に全国から集まった23チーム106人は、“過去最凶”となる未舗装路に悪戦苦闘しながら完走した達成感と、グラベルで落車した痛みやアザとともに記憶に残る“ラストライド”になったようだ。




bbb2hv001hv220191209hvh4.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
この大会はRaphaが主催する「Gentlemen’s Race」を参考にしたロードバイクイベントで、熊本県阿蘇郡南小国町で「Tea Room茶のこ」オーナーの松崎猛さんが主催し、運営はすべてボランティアで開催される招待制のイベントだ。同じサイクルウェアーを着る1チーム4~5人のメンバー(推奨男女混合)は、毎年変わるグラベル区間を含むコースをメンバーと協力しながらパンクや機材トラブルから回避し、サイクルコンピューター等の地図を見ながらルートを探し、チーム全員で規定時間内にチェックポイント走破してゴールを目指す九州には数少ないジェントルマンズレースである。




bb3hv003hv20191209hvh1.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
わたしのメンバーはロードレース元アジアチャンピオンでKinofitを主宰する木下智裕さんと、遠征でご一緒する東京の松澤一さん、それに道の駅阿蘇の下城さん、弱虫ペダル新聞の取材で知り合い以後もお世話になっているCyclist編集長澤野健太さんの5人で「チームコルナゴ部長」として参加した。大会にはゲストとして5回目出場となるマトリックスパワータグの狩野智也選手や、シマノドリンキングの白石真悟選手が参加され九州の有力アマチュアチームも多く参加されていた。大会前日の11月30日は午後6時30分よりウェルカムパーティが木魂館で開催された。ゲストライダーも参加し各チームの自己紹介や自転車仲間との交流で大いに盛り上がった。





bb4hv004hv4F7E908A-2CE1-4955-825C-E96AD98144B0.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
九州Heaven Ride最終章となる朝は山間部としては寒くもなく爽やかな天気に恵まれた 翌朝の朝食は6時30分から提供して頂き、温かいご飯とお味噌汁で元気にスタートラインに立つことができた。





bb5hv005hv20191209hvh8.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
女性だけのグループ「チームKamome Squad」と狩野智也選手 


bb6hv002hv77376913_2643341825757709_5489195919159066624_o.jpgPhoto:@t_chanoko
木魂館を出発する「チームコルナゴ部長」。左から松澤さん、わたくし中尾、木下さん、下城さん、澤野さん。
 午前8時より3分置きにスタートし、第1・第2のセルフチェックポイントは通過するものの、それ以外は自由にコースを選べるフリー区間となる。これは小国といえども比較的交通量が多い第1CPまで集団とならないよう分散して走行するという良く考えられたものだった。




hv008hv20191209hvh11.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
私たちは地元である下城さんを先頭に朝陽を浴びながら小国の町中を抜けて静かに山へ分け入った。第1CPから川沿いの林道に入ると黄色や赤色の落葉の絨毯に目を奪われた。静かな里山の道、木漏れ日のなか朝露に濡れた落ち葉をタイヤで踏む音が心地良よかった。初冬の美しさと気持ち良さに感嘆の声が曲がり角ごとに聞こえていた。静かな林道は車が通ることもなく話をしながらゆっくりサイクリングを楽しめる。




bb8hv010hv78660261_1051363675210596_1843620772006854656_n.jpgPhoto: Kenta SAWANO
いよいよグラベルに突入。最初は走りやすいシングルトラック、朝陽を浴びながら気持ちのいい山の道が続く。




bb920191215kouukouu.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
しかし、そうは甘くない。ずっと上りが続き出す。木下君が汗をかかないようメンバーに注意を促した。汗をかくとどんなにいい素材のジャージを着ていても汗冷えで体力を消耗する。特に長時間の山間部のライドでは、上りや下りごとに面倒でも頻繁にウェアーを脱いだり着たりする必要がある。




bb9hv012hv220191209hvh23.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
そこで手っ取り早い方法を木下君が教えてくれたのが、ジッパーを止めたまま下までおろして、長袖ジャージの腕だけ脱いで腰のところに縛って走ることだ。これだとすぐに着ることができるし、脱がないので荷物にもならない。厳しい坂が続くと木下君は見た目アンダーウェアーだけのようにして走っていた。





hv013hv22IMG_1281.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
ウィンドブレーカーは暑いが脱いでしまうと寒い場合は、襟の部分を内側に織り込むことで温度調整ができるなど欧州の厳しい自然のなかで走った経験を教えてくれた。




bb10hv014hv20191209hvh30.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
Heaven Rideといえばグラベル、今回は第1回からコースディレクターをされているクロスロードバイシクル宮本利徳さん渾身の九州Heaven Ride史上「最凶」のグラベルセクションと聞かされていた。距離は6.5km、走ることが困難な押し区間も数カ所もあり、視界を妨げないように草刈りをしたと聞いていたので相当荒れた山道と覚悟はしていた。





bb1120191215kokocolnago2.jpgPhoto: @t_chanoko
そのためいつも乗っているコルナゴ M10は控えて、あまり乗らなくなった2006年モデルのCLXで走った。しかし、古いフレームのため太めのタイヤは装着できず、いつも付けているコンチネンタルGP4000 23Cにチューブは新品のIRCに祈りを込めていつもの空気圧7barで挑んだ。





bb11hv017hv79257240_1051363718543925_3830261008622944256_n.jpgPhoto: Kenta SAWANO
木下君も普通装着しているタイヤで空気圧はパンクリスク解消のため通常6.5barを8barに上げたそうだがいずれも幸運にもパンクすることは一度もなかった。




59A03C3B-732A-4E69-91A5-EFF498C2E871.JPEG





bb12hv015hv20191209hvh12.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
荒れたグラベル区間に突入すると早々にパンク修理をするチームが続出していた。杉林では枝がディレィラーに挟まり深刻なダメージを受けた選手やチェーンが曲がった選手を見かけた。タイヤで踏んだ枝が浮いてチェーンやスポークに絡みスピードを出していると一瞬で壊れることがある。また、落車の危険が高いのは走行ルートを探しにくい薄暗い下りや落ち葉に埋もれた岩や石があるところだ。こんなところはゆっくり最も安全なルートを探しながらの走行になる。水溜りやぬかるみは逆に思い切って一気に通り抜けないと立ち往生し泥の洗礼を受けることになる。





bb14hv016hv20191209hvh39.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
ヘブンライダーは次々の展開する極悪ステージに笑顔で歓声をあげ突入していく。不快な顔する人やキレる人なんていやしない。すべてを受け入れて苦痛の先にユートピアがあるかのようにみんな楽しんでいる。これが選ばれし招待制のいいところではないだろうか。




bb12hv020hvIMG_1282.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
まず普通ならロードバイクでは絶対立ち入らないグラベルでは、大小の石がホイールやフレームに当たり悲しい音を響かせ、激しい凹凸区間ではチェーンが暴れフレームを叩く。あまりの激しさにパンクするのは時間の問題かと覚悟する。前日、ちょっと落車して右手親指を痛め、固定するため厚手で小さ目のグローブをしていたのでブレーキが思うようにできなくて、躊躇したところは無理せず自転車から降りて進んでいった。





bb14hv021hv20191209hvh35.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
6.5kmのグラベル区間をセクション分けすると、明るくて見やすい堅く締まった平坦な砂利道の☆1つから急勾配の荒れた上りや道が雨に流されて凹凸になった押し区間の☆5つまで地形を生かした難易度が次々に展開し、機材トラブルや落車にめげずチーム全員で助け合う姿が目に入った。私たちのチームは木下君や澤野さんの存在感からして参加者と話しながら走ることが大切であり、比較的バラけて走行しチェックポイントごとに集まるようにしていた。



bb15hv025hvIMG_1358.jpgPhoto: @t_chanoko




bb16hv028hvIMG_1286.jpgPhoto:@t_chanoko
長いグラベルの終わりを告げる植林を伐採した陽当りの良い荒れた上りガレ場になった。





bb17hv029hv73308916_1051379571875673_8560669217421000704_n.jpgPhoto:@t_chanoko
乗ったまま走破する人もいたがほとんど押して上っていた。ここまで立ちゴケは3回していたが身体も自転車も無事だった。




bb18hv027hv76922070_2643348069090418_5126178514432688128_o.jpgPhoto:@t_chanoko
昨年チームに参加させてもらった土橋さんがパンク修理をしていて尋ねると2回目だそうだった。




bb19hv031hvIMG_1360.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
釈迦岳真下の第CP到着。エイド食は参加者やHeaven Rideを応援する方が持ってこられた九州各地のお菓子などが並べられていた。どれも美味しくバラエティに富んだもので、逆に一般的なバナナがないところがHeaven Rideらしかった。





bb20hv032hv91098311-F7B8-4AF0-B04B-A22FE922A6C2.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
補給して走り出すと鯛生金山の第4CPまでの長い下りが辛かった。段差の度に痛めた右手親指に激痛が走り、強いブレーキができずリアブレーキに負担がかり何度か後輪をロックさせてしまった。古い78デュラということもあるが、MTBで知った油圧式ディスクブレーキの手軽さが身にしみた。




bb22hv033hv20191209hvh13.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
兵戸スーパー林道の長い上りではグラベルだけを視野に太いタイヤを履いた人は辛そうだった。これも松崎さんと宮本さんの周到な「罠」に違いない。道の駅上津江のCP5から迷走し南小国のグラベルはパスすることになった。すでにグラベルはお腹一杯でもあったしで苦渋の判断もなく迷走も味方となった。




bb23hv034hv77202466_1051379778542319_4832873814809378816_n.jpgPhoto:@t_chanoko
フォトスポットの「Tearoom Chanoko」で記念写真。それがチェックポイントにもなる。ここからは最短の国道を走ってゴールを目指した。そして木魂館に左折した瞬間、先頭を走る下城さんのバイクが大音響で「パーン!」、最後の最後にチームで初めてのパンクだった。段差も無いのに実に不思議だが威勢のいい終わり方だった。





bb2520191214heavenride-100.jpgPhoto: Tsumuri KAGURAZAKA
日が暮れかかる午後5時21分、木下君のウィリーとともに「チーム コルナゴ部長」はDNFだったが全員無事にゴールした。




bb26hv035hv5D05AB3B-D044-4C57-98E7-2FE360E92D60.jpgPhoto:Koichi Hirowatari
澤野さんが乗っていたグラベルロードを見て、頑丈なフレームやハンドル、それとグラベル専用のコンポが付いて輪行袋に入れて移動できる手軽さはとても魅力に思えた。戦後植林された杉や檜が伐採の時期となっているそうだ。木を切り出すためだけの林道の役目以外にも、走行許可を取った未舗装林道が今後サイクルスポーツの新たなフィールドとして活用される可能性を考えるとグラベルロードに熱い視線を送らずにはいられない。




bb28hv036hv220191210koko.jpgPhoto:Koichi Hirowatari 
今回走った近くには川沿いの山間部に小さな温泉宿が寄り添う黒川温泉がある。各旅館には露天風呂があり密集しているため露天風呂は里山にある樹々で風呂を取り囲むように覆われている。これが川の淵にいるようで自然の風景に閉ざされていることが温泉に集中できて長い時間入浴していても飽きることがない。逆に絶景の露天風呂の風景は意外と早く飽きて、温泉の質もあまり感じられないのではないだろうか。林道ライドも同じで風景が閉ざされている分、走行に集中することができて、楽しめる理由はここにもあるのではないかと思う。

「冬の小国の山にいったい何があるのですか?」という問いに、「究極の大人の遊び」という曇りのない答えがヘブンライダーから溢れている。「九州Heaven Ride」は一旦休止となったが、来年の冬には九州のどこかでまた集うことが出来ればと願う。松崎さん、宮本さん、運営されたスタッフの皆様、それにヘブンライダーみなさん、ありがとうございました。

Teamコルナゴ部長 中尾公一





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---




  1. 2019/12/15(日) 09:46:10|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ツール・ド・おきなわ2019 其の一

0okinawa002q20191128kIMG_3455.jpg
「ツール・ド・おきなわ」を終え20日経ったところでそろそろと思う。
この大会を目標に1年間自分なりに計画を立てて練習してきた。エントリーするのは市民レース100キロ、40歳以上のマスターズで目指すのは完走することだ。
レース以外にも沖縄遠征には目的があって、鬱蒼とした亜熱帯雨林と紺碧の海が広がる沖縄北部のやんばる地区でゆっくり過ごすことと、ゴール後は友子さんと娘と1歳3ヶ月の孫娘と合流して沖縄旅行を楽しむことだ。





okinawa012q20191128uIMG_3523.jpg
結果は大会3日前から沖縄入りし、レースの不安を抱えながらもヤンバルに溶け込むように過ごした。大会では刻々とスタートが近づく緊張感、走り出すと体力の消耗と回復のバランス、5箇所の足切り関門への焦りと完走が見えてきた期待感、そして最後の関門を拍手で迎えられ58号をブチ抜ける快感とともに完全燃焼してゴールすることができた。その後はふれあいパーティーも表彰式も出ず、急いで名護を経ち家族が待つ那覇で合流して初めての3世代沖縄旅をゆったりと孫中心に満喫することができた。
沖縄の後は自身のライドと星野村遠征、イワイスポーツさんの祝賀会、明日からは阿蘇の草原でe-bikeの取材、Heaven Rideウエルカムパーティ、そしてHeaven Ride本番となる。ということで今は来年に向けて練習なしの充電期間として過ごしている。





okinawa009q20191128kIMG_3266.jpg
では「ツール・ド・おきなわ2019」其の一
大会1ヶ月前に散髪にに土橋さんの店へ行った。昨年より完全週休2日制で年に一度欧州修行など営業日が少なくなっているにも関わらず土橋ワールドは安定の人気。3台の自転車と4台のイタリアバイクに囲まれて沖縄への第一歩である。




okinawa003q20191128jIMG_3803.jpg
数日前、イギリス本社のユーチューバーGCNの日本支部をされている土井雪広さんが自転車持って髪切りに土橋さんの店来られた。それもオーストラリアから。その後、すぐ近くの山下君のショップにも行かれたみたいだ。この時期になるとマトリックスの狩野智也さんも来られるしキノフィトの木下君は土橋さんの紹介で知り合うことになった。自転車乗りなら一度は来店して欲しい男性専科土橋理容店である。
https://www.youtube.com/channel/UC1t__nmwSVQcnoDq8WIoloA






okinawa010q20191128pIMG_3480.jpg
20日前にはイワイスポーツ店で沖縄決戦用に自転車を見てもらった。普段は下りはあまり飛ばさずゆっくり走るが沖縄の場合はそうは出来ない。よって信頼できる自転車の捺印となるべく点検と消耗パーツの交換をしてもらった。
荷物についは今回は民宿に3泊しレースのあと家族と合流してホテルに2泊するのでとにかく軽量化を図った。民宿には洗濯機と物干しがあるので洗濯ネットと洗剤を持参し毎日洗った。下着の予備が2セット、Tシャツ3枚に半ズボン(いずれも速乾性)、ジャージは2セットに機内用に長袖ジャージを1枚。シューズ は普通のスニーカーだと沖縄では暑い。ビーチサンダルだと指の付け根が痛くなるし4泊目はホテルなのでちょっとということで、テスラのトレイルシューズ と同じくテスラのショートソックスをチョイス、非常に快適だった。シューズ は軽量で折り畳めてコンパクトになり通気性も良く、かかとは1cmなので足袋のような感じ。6足組ソックスのサイズは22~26cmを選び伸縮性があるので家内や娘にもちょうどよかった。どちらも安価で輪行向きだ。




okinawa005q20191128kIMG_3408.jpg
那覇空港に着くとレンタカー会社のバスに乗ってフジレンタカーへ。ここはいつもお世話になっているバイシクルキッズの隣にあるので時間短縮が図れる。キッズ店では輪行のダメージがないかもう一度点検してもらいおすすめの補給食を買った。この大会参加のため全国からキッズメンバーが集結するので、次から次に懐かしい友人知人や新たな出会いがある。「ゆんたく」とはこいうものだなぁと思い沖縄北部、国頭村の民宿やんばるくいな荘を目指した。






0okinawa001q219128kIMG_1086.jpg
国頭村の「民宿やんばるくいな荘」に到着、車を降りると風が強い。
沖縄へ秋の到来を知らせる「ミーニシ」、新北風が吹いている。

1年振りにお母さんと再会する。あまり聞き取れない沖縄の方言が懐かしい。
7年前、初めてバイシクルキッズ大城店長他メンバーの方とここを利用した際に、みなさんが「お母さん」と呼ばれていることから以降そう呼んでいる。原田マハの小説「風のマジム」を読んだとき、主人公の祖母「おばあ」のキャラクターがお母さんそっくりに思えた。

昨年、三線を弾いてくれた娘さんとお会いしたら、「首里城の瓦の話をした福岡の人はいつ来るの?」と、たずねられた。
高巣さんのことだ。彼の会社はもともと神社や仏閣の瓦工事が専門で今でも熟練の職人さんが働いており、復興中の熊本城の瓦工事もされている。多分、火災で消失した首里城の瓦工事にも関与されたのだろう、そこで娘さんが首里城のことをもっと詳しく聞きたいと思われたようだ。残念ながら今回は家族のイベントと重なり来られないと言ったらとっても悲しい顔をされた。沖縄の人にとっては、とても大切なシンボルだった首里城が焼失した喪失感をはじめて目の前で見た時だった。





okinawa013q20191128oIMG_3435.jpg
宿に着いて国道58号を北上し辺戸岬まで走ってみた。
凄い北風でこのままレース当日まで続いたら210kmの選手が名護から北上する際に奥を通過するのは相当遅れるはず。ということは奥から210kmの選手が通過してスタートする私たち100kmの選手は、関門の時間は決まっているので厳しいレースになる。2015年、安部で足切りなった完走率24%のレースみたいになるのだろうか。





0okinawa012q20191128lMG_3424.jpg
宿に着くと「あんなミーニシのなか辺戸岬まで自転車走ってきたのか」と、びっくりされた。部屋でシャワーを浴びて早めの夕食をとった。今日から3日間、朝夕美味しい沖縄北部の料理が楽しみ、ご飯もカーボローディングとして目一杯食べられる。初日夜はステーキご飯。椀物はドュユ汁というヘチマの汁物でとっても元気になると言われた。身体に溜まった毒素を出すとか聞き取れない方言でけっこう詳しく効能を話された。「お代わりできるからたくさん食べなさい」とお母さんの言葉が優しかった。

手が空いてたのかミーニシ、北風の話をされた。
この時期なると石垣島からカンムリワシが北上しヤンバルにも飛んで来るそうだ。強いミーニシに疲れ翼を休めているとカラスが集まってきて集団でカンムリワシを襲うそうだ。お母さんが真似たカラスが呼び合う鳴き声が不気味だった。カラスが襲う戦法が巧妙で次々に飛びかかり、やがては強いカンムリワシも殺されるのを何度も見たそうだ。「可愛そうだよ」と、悲しい顔で何度も言われた。そんな厳しい自然の話を聞きながらセミの鳴き声から虫の鳴き声に代わりヤンバルの日は暮れた。
氷をもらって部屋で泡盛で飲むことにした。お母さんの話がいつまでも頭の片隅に残っていた。今日の北風ならカンムリワシも長くは飛べないだろう。強いミーニシに向かって自転車で辺戸岬まで走ったことにお母さんは目を丸くして驚かれた。カラスに襲われ海に落ちるカンムリワシのようにならないよう、元気が出る「ドュユ汁」をすすめてくれたのかと気付いた。宿に着いて2度目の悲しい話と最初の心温まる縄の体験だった。





FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/11/29(金) 08:17:59|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

第8回阿蘇満喫モニターツアー 阿蘇火口編

bq08q01487ebebec1e9d8e738999ead861825e86fb14d8a.jpg
朝8時、菊池渓谷経由で朝陽に輝く紅葉を見ながらミルクロードに出るとうっすらとした雲海の先に北東に流れる濃い噴煙が見えた。阿蘇五岳がお釈迦さん寝ている姿の「涅槃像」に喩えられるが、ヘソから出た煙が胸と顔を通っている。スカイライン展望所にクルマを止め外に出た。寒くない。風も強くない。火口近くに行けるはずだ。離れてからでは見ることができない「火山として眺める阿蘇」を見せてあげたいと思った。






bq01q01cf82794943f7c4892158697bf250f4f434768a0b.jpg
火口のあとはどこへ行こうか、幾つかルートは考えていたけど、大迫力の噴煙を間近で見たあとは何か走る気力が失せてしまうんだな。しばらく阿蘇大橋付近をゆっくり走って、それからもう一山登ろうか・・・そう考えながら大観峰までクルマを走らせ初冬の阿蘇五岳をもう一度ゆっくり眺めた。

11月8日熊日新聞の阿蘇中岳の火山活動の記事によると、京都大学火山研究センターの大倉宏敬教授や阿蘇火山博物館の池辺伸一郎館長の推測から、マグマの一部を灰として噴き上げる「灰噴火」が夏以降続き、今後本格的なマグマ噴火に移れば降灰量の増加や長期化する可能性があり、機械類への灰対策や風評被害への対応が必要であると書かれていた。
一方、前回マグマ噴火のあった2014~15年ごろの規制範囲は、現在と同じ火口周辺1キロであり、大倉教授は「本格的なマグマ噴火になったとしても当面は現状の規制範囲で対応可能」とも言われていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191108-00000003-kumanichi-l43

地下のことだから予測もつかないことがあるのは承知の上だが、もう暫くは火口まで一番近い阿蘇山西駅まで行くことができそうだ。でも火山活動次第では明日にもゲートが閉ざされることだってある。それに風向きは西方向からじゃないと降灰でとんでもないことになってしまうし、たとえ西風であっても天気と気温と風の強さなど、いくつもの自然条件をクリアしないと自転車で火口に近づくことはできやしない。





bq20q72649613_651027332094832_5549963719213056000_n.jpg
今回のモニターライドは県外の参加者ばかりだったので、火口に近づくリスクの了解を得て最短の規制範囲である阿蘇山西駅へ行くことにした。

自転車に乗って怪我するリスクが高いのは絶対的に下りだ。だからわたしは下りはあまり飛ばさない。コーナーもなるだけゆっくり曲がるようにしている。でも坂になったら頑張る。普段はそのように走るように決めている。しかし、レースは別、年間目標にしている「ツール・ド・沖縄市民100キロ」を完走するために下りは70キロ近いスピードになる。コーナーも攻める。だから「慎重に」ということを常に忘れず全神経を研ぎ澄まして走る。

命を託す自転車の点検も慎重だ。沖縄の1ヶ月前には自転車を買ったイワイスポーツで必ず点検してもらう。沖縄に着いたらバイスクルキッズで輪行での損傷などないかもう一度すべて点検してもらう。一度ディレイラーハンガーが曲がっていたのを見つけてもらったこともあった。そのようなすべての装備を知恵とプロの技術に置き換えることを怠らず所詮遊びであるレースに挑む。しかし、小石ひとつで、前を行く選手が落車したら、犬や猫が飛び出してきたら、そんな思いもよらぬことで大怪我するか運が悪けりゃ死ぬかも知れない。でも沖縄のレースには出たい。火口に近づくのはある意味レースに出るようなものかも知れない。





bq11q019f4b926069c2d4a40df1d8054789e0efb8390c40.jpg
毎回実施している清掃活動は坊中線大曲下の展望所で行った。ここはタバコの吸殻が多く牧野の中まで投げ入れられていた。ひどいよ、道端にも平気でレジ袋のゴミが捨てられている。公的に取り締まれないのか、罰金制も必要では、徹底した警告をしつこく行うべき。





bq20q20191118koiuhhh.jpg
気温は10度と暖かく汗をかいてウェアーが濡れると頂上や下りの寒さで苦しむことになるのでジャージのジッパーは全開で登った。





bq26q01cf7eec6a27d374f2646ee1e604a6787c6f5cc9ab.jpg
阿蘇中岳第一火口から約2.5キロの草千里展望所ではまだ迫力に欠ける。
火口からの距離http://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/sightseeing_map/





bq23q76784580_2528330633942929_5310292453763317760_n.jpg
草千里ヵ浜前、ここから先は人が少ない。





bq25q75481746_827254277704970_5505990723050143744_n.jpg
ヘリポート手前






bq04q20191118ooIMG_3628.jpg
火口より1キロの最も近寄れる阿蘇山西駅。阿蘇警察署阿蘇山上警備派出所の横がフォトポイント。
現在駅舎は防災機能を強化するため建て替え中で道向かいの仮事務所になっている。撤去された火口へ行くロープウェーは2両連結のゴンドラとなり20年度再開するという。国道57号、阿蘇大橋、JR豊肥線、そして阿蘇山ロープウェー、観光に必要なものはすべて20年度一斉に揃う。






bq06qjj019395d0b0de07a722ea7a48bdb186ab4f1816f7f9.jpg
一番迫力あるのは火口から2キロのヘリポートの駐車場
撮影のコツは柵から離れて撮ることと、ここで体験できる「阿蘇アドベンチャートラック」の方から教えてもらった。






q000qq13q010fb561db44fdae4ffc229ac9d6d746576645f1bb.jpg
阿蘇ネイチャーランドの体験アクティビティ「阿蘇アドベンチャートラック」は、ロシア製の全地形対応型車両TS4で阿蘇の原野を爆走する。




bq03q20191118okIMG_3647.jpg
と、そこに総北ジャージを着た春の装いの外国人サイクリスト。
写真撮ったらすぐさま西駅方面へ、あとで大観峰の登り口でも見かけた。






bq27q20191119koiIMG_3650.jpg
坊中線から赤水線で米塚の前を通り阿蘇大橋架け替え現場を見て、近くに最近できた「お弁当のわかば」か、「おふくろ亭」で食事しようと思っていたら定休日。149号で赤水線を過ぎて走っているといい匂いがしたのでUターンしたら新しい食堂が出来ていた。






bbbbq05q20191118kkIMG_3651.jpg
「サンサン」という店で焼き肉が専門らしいが980円のランチがいくつかあったのでしょうが焼き定食を食べた。店の人が「ボリュームはないよ」、と言われたように私たちには丁度いい量だった。食後に付いているコーヒが意外と美味しかった。あとでカウンターを見るとデロンギがあった。





bq22q75375539_2474486606201429_2450292539018706944_n.jpg
国道57号を渡って農免道路で長寿ヵ丘公苑へ





bq16q20191118lpnnn.jpg
前回来たときは感動し過ぎて解らなかったが新しい舗装になっていた。






bq17q20191118lpoibbb.jpg
2キロだけの懐かしの道






bq15q01a07af2aefa3321649fb09e2a93cbfcf5e393b65b.jpg
やはり長寿ヵ丘公苑までラピュタの道として期待して来ると消化不良だが、この先のツツジ公園まで行けるようになると「草原の国阿蘇」みないな感じの象徴になるような、そんな2度目に訪ねた長寿ヵ丘公苑の印象だった。





qb10ner0144b53d59fdba2c2ae34fef8b60059391e3a9598b.jpg
サポートカーなんかでデリバリーしてもらえれば、山の麓で風がなく、南向きの静かな暖かい芝生のスポットだから、弁当広げる場所にはおすすめ。






bq02q20191118koIMG_3670.jpg
ふたつ目の峠は小嵐山
この当たりに灰が舞っているかも思ったがもっと東側の産山村の上空から九重方面に流れていた。






q111qq12q017b0c8dac133d6847902711107f26f70e747fb7ec.jpg
最近、ライドする際は西方向からの風が多く、日ノ尾峠や箱石峠は降灰しているようで、今回のように坊中線で草千里や阿蘇山西駅は灰の影響を受けておらず、この日も全く噴火の影響なく走ることができた。ただ、噴火の様子を伝える報道の影響だろうか草千里や阿蘇山西駅の観光客は少なく、最後に行った大観峰では、ここ最近最多じゃないか思われるくらいのクルマと人で溢れ、モヤッとした勢いのない噴煙に驚く観光客の多さに驚いた。
今後も阿蘇を走るには、勢いの増した噴煙の影響を考える必要があるので、まずは当日の風向きと、噴煙を遠くから眺めるのか、それとも自身の判断で近くから眺めるのか、自然の流れに逆らわないことが阿蘇らしいライドになるだろう。






bq09q0199eb80b50cc3f72353c6dccb2b6a914008270f0d.jpg
大観峰を下ってゴールの道の駅阿蘇に着く2キロで口の中がジャリジャリしてきた。それに顔に触れるものも感じた。上を見上げるとさっきまで風に流されていた噴煙が消え青空が広がっていた。「風が止んだんだ・・・」、火口から吹き出した噴煙は風が無くなったのでそのまま麓に雨のように降っていた。最後の最後の降灰体験だったが、こんなこともあるのかとみんなで大笑いした。サイクリスト専用駐車場に行くと愛車は真っ白、阿蘇の自慢話がまたひとつ増えた。






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/11/25(月) 17:26:03|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

ラピュタの道復活の第一歩

q1q019b0184ea990271ac391eaed9473cf3f5ebd6c9a6.jpg
熊本地震以降、通行止めになっているラピュタの道(市道狩尾幹線 延長5.8km)の麓にある長寿ヶ丘公苑において、11月5日(火曜日)清掃ボランティアの依頼が長寿ヵ丘公苑管理組合から道の駅阿蘇にあった。長寿ヶ丘公苑は地元の方が芝生広場にあるトイレの清掃や道路の除草作業など維持管理されており、震災前は桜やツツジの季節になると地区の人々で賑わい、大切な憩の場となっていた。





q2qnennga13R0012044.jpg
ラピュタの道はもともと人や家畜が通るだけだった道を、昭和40年代に「原野を管理する道路」として現在の道幅に拡張され、放牧の牛や牧草を運ぶ農道として主に使われていた。よって一般車両の通行は想定されておらず、断崖絶壁を縫うように通り、舗装は荒れ、落石による小石が散らばり、陥没箇所も多くガードレールやカーブミラーは限定されていた。一帯の山は毎年行われる野焼きよって樹木が無く見晴らし良い独特な景観をもたらし、バイクや自転車乗りにとどまらず観光客にも特別な道となっていた。





q3q20191114sinmaeIMG_1346.jpg
しかし、熊本地震とその後の大雨で大きな被害を受け、道の復旧には100億を超える事業となり阿蘇市は断念せざるを得なかった。同路線沿いの長寿ヶ丘公苑付近で起きた大規模な山腹崩壊については熊本県が復旧し、県道149号から同公苑までの2kmの道は今年の春開通した。






q4qDSC_0342.jpg






q5qDSC_0334.jpg






q6qDSC_0341.jpg






q7qP1020589.jpg
地区の方の憩の場の再開と、自転車乗りのラピュタの道の一部開通は、目的は違っても管理する地元の方と一緒に作業して皆さんと触れ合うことはとても大切なことだ。以前より言ってきたが、サイクルツーリズムの第一歩はサイクルラックを設置するだけではなく、地域の人を巻き込んでいくことであり、自転車乗りが風景の一部になる地域作りを目指すことがサイクリストを歓迎する証だと思っている。
今回の清掃ボランティアの依頼はその第一歩であり、毎月2回開催するモニターライドとして参加することで募集を行った。しかし、3連休明けの平日ということもあってか参加者はなかったが、自転車乗りとしては私と下城さんと井上さんのいつもガイドする3人と、一般として道の駅阿蘇の理事長他スタッフで長寿ヵ丘公苑の清掃作業に参加した。






q8q0193f6cbb3daa57f51b48c6cceebd0b5e5d325a194.jpg
7時30分、道の駅阿蘇のサイクルラックに集合し9km先の長寿ヵ丘公苑へ自走した。
県道149号の長寿ヶ丘公苑の入口の看板から公苑までの2kmを上り始めた。懐かしのラピュタの道、3年8ヶ月振りだ。上の小屋カラオケ居酒屋の看板もある。最初の曲がり角で記憶が蘇った。そこから道を思い出しながら上った。同じ風景が続く杉林だが、カーブになると見覚えがある道の荒れや曲がった先の景色が懐かしい。なんかグッとくる。先が見たくて、先へ、先へ急いだ。





q9qIMG_3322.jpg
8時に長寿ヶ丘公苑に到着。
地元の方は作業準備に取り掛かれていた。道の駅のスタッフが持ってきてくれたスニーカーに履き替えジャージの上から作業服を着る。長寿ヵ丘公苑管理組合長さんの挨拶のあと道の駅阿蘇の理事長から地区の皆さんに紹介してもらった。わたしたちはツツジに覆い被さったかずら取りの作業をすることになった。清掃作業のあと管理組合の方から許可をいただき工事関係者以外立入禁止の長寿ヶ丘公苑の上の状況を歩いて見学することが出来た。今回は参加者がなかったこともあって作業後は下城さんと新たなルートの試走をした。なので以後は長寿ヵ丘公苑の上から見たラピュタの道の現状と、今後の展望ついての夢と希望をやや興奮気味に。





q10q01ed06105e5c3c573898afacbc07854bc65926bb64.jpg
長寿ヶ丘公苑からツツジ公園に行く階段を上ってラピュタの道に行った。道に出ると両脇は伸びきった雑草で道幅は半分ほどになっていた。見渡すと昔と変わらない山肌を露わにした風景が広がり懐かしい景色が蘇った。爆撃の後のような焦土になった野焼きの後、墨色の大地に可憐なキスミレの黄色い花、若草に覆われ道端に山野草咲く穏やかな春、峠の中腹で咲く1本桜の別世界、梅雨の晴れ間の草の匂い、爽やかな風に体毛のような草踊る夏、牧草を忙しく運ぶ農耕車両が往来する晴天の秋、どんよりとした曇り空と枯れ野のひっそりとした灰色の冬、そんな何度も走った峠道の記憶だった。





q11qIMG_3340.jpg





q12q01e52b0291f6b42b8d07596fbd4d89cdce10acd310.jpg





q13qIMG_3328.jpg
近くには巨大な落石が散々していた。舗装も落石により剥がれ、見上げると真っ青の空に浮かび上る白っぽい断崖が今にも崩れ落ちそうでゾッとした。そこはラピュタの象徴的な“あの突き出た半島”の西側だった。半島を回る道はかろうじて残り、ミルクロード側から見ると半島全体としては一番崩壊していないようだったが、下から見るとよく持ち堪えたと思えるほど崩れていた。





q14q013365c7447949b96c3ade2638924c40439910f5e9.jpg
道を下ると激しい崖崩れの工事現場があった。





q15q010dfec2896454d4d3ef623192ad0fc566ca705aa6.jpg





q16q012d93f5e2bd99a495e5a36a53a31872e205f0e670.jpg
県による知山工事だろうか、300近くの牧草を包むサイレージほどの大きさの土嚢で壁面が覆われていた。見上げると半島の南側、阿蘇山側の崖崩れの部分だった。





q17qIMG_3365.jpg





q18qIMG_3356.jpg
ここの工事は今にも落ちそうな崖の巨石にそれぞれ動きを調べるセンサーが設置され、見張り台から落石を監視しながら工事が進められていると区長さんからお聞きした。ラピュタの道を復旧する工事費100億はこの現場を見たら「確かに」と思えた。

昔のようにラピュタの道を「下から上って頂上へ行く」ということは、半島部分の激しい崩壊のために無理だろう。ミルクロード沿いに数十台の駐車スペースを確保できれば上から眺めることは可能だと思うが、体験型観光としては単なる展望所だけではなく途中まででも自転車や徒歩で上ることに価値があると思う。

今回、行ってみて感じたことは、長寿ヵ丘公苑まででも、自転車で行けばラピュタの片鱗に触れることが出来るということだった。そして、ここの少し上のツツジ公園まで行けるようになったら、阿蘇五岳の堂々のロケーションと熊本地震による凄まじい崖崩れの跡という、『絶景と壮絶』の両方が見られる「阿蘇の震災メモリアルスポット」になるのではないかと思った。

阿蘇は車が多い訳でもなく煽ったりするドライバーも聞いたことがない。言わば車と自転車が共存できる環境にあるため、あえて自転車専用道路やブルーラインなどのサイクルツーリズムを念頭にした整備事業は必要なく、それに代わるもののひとつとして、阿蘇らしいラピュタの道を路面はそのままでいいので途中まででも行けるようにすることではないかと思う。
いろんなところでサイクルスポーツに関する取り組みが行われているが、私たち阿蘇サイクリングを楽しむ者にとっては”ラピュタの道復活の道”こそが一番の願いである。すでにその第一歩として長寿ヵ丘公苑までは開通している。そこにはサイクルラックがすでに設置され地区のみなさんにもサイクリストが歓迎されている証があり一緒に作業をして温かい視線も感じた。荒々しい個性的なラピュタの道はあらゆる可能性を秘めているとツツジ公園に立ち感じた。






q19qIMG_8433.jpg
今後モニターライドをする際にこの2kmのコースを走って皆さんの感想を聞きたいと思っている。そして、地区の方に会ったら挨拶しながらラピュタの風景の一部になっていくことを目指したいものだ。
最後に2013年に撮影したツツジ公園の写真を紹介しよう。
いつの日かこの地が、このような景色の中で、地元の方と観光の方と、そして自転車の方みんなで楽しめる阿蘇の震災メモリアルスポットになればと思う。






q20q_DSC0187.jpg





q21q_DSC0197.jpg





q22q_DSC0192.jpg





q004q20191115_DSC0158.jpg
最初に見た工事現場を同じところから





q003q20191115IMG_1688.jpg





q001q20191115IMG_1449.jpg






FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/11/18(月) 07:45:15|
  2. ロードバイク
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

Author:コルナゴ部長
コルナゴ部長のブログへようこそ!


自己紹介
2019年6月1日より道の駅阿蘇サイクルアドバイザーに就任しました。
菊池温泉と2012年から阿蘇内牧温泉で旅館業の傍ら、2007年からロードバイクとブログを同時に始めて多くの自転車乗りの方と接することができました。この経験を生かし阿蘇で楽しむサイクルスポーツの魅力を発信しています。

最近の記事

ブログ内検索

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー

12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数: