今年最初の阿蘇満喫ライドを令和6年1月7日に開催した。
2016年の熊本地震で倒壊した阿蘇神社の楼門が昨年暮れに復旧したので、年の初めのライドの最初は安全祈願に訪ねようと思っていた。その流れであと2か所の神社に行こうと「阿蘇三社巡りライド」という内容にした。二社はサイクリングコースを取れる位置にある南阿蘇村中松の阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)と阿蘇市赤水の赤水蛇石神社を選んだ。サイクリストは快適な走行のために自転車やウェア類のアップデートもあるので、二社とも白蛇が祀られており金運のご利益も授かろうと思ったのがその理由だ。
阿蘇神社の楼門は1850年に建てられ、5階建ビルに相当する18mもあり細やかな造りと共に、どこから見ても人々を感嘆させるものがある。阿蘇神社の創立は、紀元前282年と伝えられ約2300年もの歴史があり、楼門は全国に約500社ある阿蘇神社の総本社を一層と際立たせ凛とした空気感を醸し出している。
正月三ヶ日を過ぎた日曜だが楼門の先の拝殿には参拝者の長蛇の列が続いていた。私たちも行列に並び静かに拝礼し柏手を打った。
阿蘇神社の次は車の少ない坂梨方面を経由して箱石峠を上る予定だったが、参加者に東京と千葉の方がいらしたのでツールド九州のコースを通って箱石峠に向かった。2人とも福岡から参加された方の友人になり3人で南阿蘇に宿を取られており、スケジュールが合ったので急きょ来られたようだ。それと先日参加したサイクリングと鉄道旅が楽しめる「おれんじシーサイドライド」で一緒に走ったお2人も初参加されていた。
「九州はこんなに寒いのか」と思われたに違いないが、この日の阿蘇の最高気温は5度の予報だった。これはJR内牧駅近くにある標高487mにあるアメダス阿蘇乙姫観測所を想定したもの。したがってこの日行く箱石峠の上にある町古閑牧野展望所は標高888m、100mで大まか0.6度下がるので2.6度。加えて風速1~10m/sくらいまでがほぼ「体感気温が1度下がる領域」なので阿蘇を走る際に注意が必要だ。
特に首回り、指先、足先が冷えるのでここはしっかりした防寒が必要。そうなると写真を撮ろうにも厳冬期用グローブを外すのが面倒になり極端に少なくなる。よって今回も集合写真のみになった。
標高888mの町古閑牧野展望所に到着。
風速は立つのがやっとの強風。太って見えるのはウィンドブレーカーが風で膨らんでいるから。体感温度はもちろん氷点下。冷凍庫みたいなので長居はできないが、それでもひとりなら嫌だが、みんなと一緒だとこんな寒さも笑いになる。
ここから高森までの265号のダウンヒルが厳しい。ジッパーは首まで締めてありったけのものを身に着けてスタートする。途中、下りなのに押し戻されるような強烈な向かい風で横風にも煽られたのでゆっくり下りた。ツールド九州のコースとなる農免道路から粉雪が散らつき始め寒さで手が痺れてきた。
昼食は予定していたところを変更して囲炉裏で暖を取れる高森田楽村に行った。以前台湾のグループを雨の日に案内して、上色見熊野座神社近くの高森田楽保存会に行った際に、囲炉裏の炭火で体の芯から暖かくなった。それを思い出したので急きょ一番近い田楽屋を選んだ。
私たちは単品の高菜ご飯や団子汁、地鶏定食を注文し、東京や千葉の方は田楽定食にされていたようだ。窓の外を眺めると吹雪いてきてここに来て良かった思う反面、田楽料理屋は人数が多い飛び込みでも対応できて便利ではあるが時間がそれなりに掛かる。
食事が終わって案内する私たちも初めての南阿蘇村中松の阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)を訪ねた。場所は325号沿いの一心行公園の降り道にあり、何度か通ったが気付かなかった。広めの駐車場は満車で多くの参拝者が来られていた。大きな石があってそれに両手を当ててパワーを授かるような人もいた。白蛇がいるところは行列で見るのは諦めた。道沿いには「宝くじ当選」の幟が並んでいた。
白蛇神社を出てから325号、149号を通り赤水蛇石神社の手前にあり、サイクリングの途中によく休憩で立ち寄るテークアウト専門店「イタリアッソ」に行ってみた。ご主人は仕込みをされていたが、この日は定休日だったので挨拶だけで終わった。私の家で年始用の料理をこの店に頼んだのでついでに紹介しよう。
昨年、クリスマスと年始用にとても好評だったので今年も1月2日の年始用でお願いした。大人8名と子供3名でサンドとオードブルが各2つで18000円はお得で元旦の和食から一変して大人も子供も美味しいと口を揃えていた。
年始オードブルはこれが2つ
サンドはこちらと
こちら
既製品は一切なし、揚げ物も美味しくて、子供も大喜びで残すような料理はないところがイタリアッソのいいところだ。道の駅阿蘇にも単品で出されているので一度是非試されたらどうだろう。
最後に阿蘇市赤水の赤水蛇石神社を訪ねた。
参拝者はチラホラという感じでこちらの白蛇は見ることができた。普通、今の時期の蛇は冬眠だと思うが、こちらは21度のエアコンの部屋で元気そうにしていた。
赤水蛇石神社から57号を渡り、7.6kmの農免道路の追い風直線の道(⑫の赤い区間)をいつものように全開で走り道の駅阿蘇へゴールした。
スタート10時31分、ゴール16時、タイム5時間31分、実走3時間13分、距離66km、獲得標高967m、平均気温5℃、最高11℃、最低0℃。
「この時期阿蘇を走るなんて」と、思うのが普通かも知れない。でも終わってみると、みなさん笑顔で明らかに「走って良かった」という満足感の表情だった。一人で走ろうという気にはなれないが、みんなと一緒だったらこうなるものだ。何事もやってみないと分からない。耐えられないようだったら引き返せばいい。次回も寒そうだが楽しんでくる。終わったら罪深いジャンクフードで乾杯だ。
ここでお知らせだが道の駅阿蘇より、毎月2回開催の阿蘇満喫ライドに加えて、オフロード専門で募集するモニターライドを計画している。参加者は自分の自転車、もしくは道の駅阿蘇のE-MTB(有償)をレンタルする形で、グラベルロードまたはマウンテンバイクを推奨し、慣れている人はロードでも可だが、故障等は自己責任で修復できる人に限るという感じでまずは毎月1回実施の予定だ。
コースは阿蘇に碁盤の目のような直線の田んぼのあぜ道を繋いで、豊後街道の古道や石畳、林道、そしてガイド同行中のみ立ち入れる牧野を案内するので牧野保全料のみ有償になる。
案内するのは阿蘇満喫ライドと異なり、他のガイドもメインガイドとして得意分野を活かし登場してもらう。早速、コースの調査を行い、4月より「阿蘇グラベルモニターライド」として開催する予定だ。
ロードバイクでは躊躇するようなフィールドも、MTBやクラベルバイクがあれば非日常体験ができる。
ニッポンのじてんしゃ旅 Vol07 「阿蘇サイクリングガイド」(八重洲出版)に阿蘇グラベルライドについて紹介されている。
世界最大級のカルデラを楽しみ尽くすために、今年の春から阿蘇満喫ライドはオンロードとグラベルの2本立てになる。阿蘇のグラベルついて私たちは点としての経験はあるが、線でつないで走るのは初めてなので試走してコースを検討している。「阿蘇グラベルモニターライド」開催に合わせて、距離や難易度別のコースを地図化して公に走れるようにもする予定だ。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2024/01/23(火) 14:59:27 |
ロードバイク
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グラベルバイクに買い替えることにしたので今持っているメリダを処分します。
雪山をMTBで走ったら一発で気に入り、スノーライドの目的で内牧温泉のナオズベースさんから2018年に購入しました。それから今まで、ロードバイクがほとんどだったので、冬季の牧野を少し走った以外は林間コースが数回、泥だらけになったことは一度もありません。保管は自宅の倉庫にビニール掛けていましたのでかなり綺麗だと思います。
私の身長が167cm、ともて乗りやすく、MTBエントリーユーザーでも楽しめると思います。それに幅広タイヤと綺麗な色というルックスなので街乗りでもいい感じだと思います。自転車はミルクロード沿いにあるGINRINさんに置いていますのでお気軽に見に来てください。
MERIDA BIG TRAIL 600
フロントシングルのSHIMANO SLX ドライブトレイン
ドロッパーシートポスト
タイヤ2.8インチ
販売価格 120,000円
詳しくはこちらを参考にしてください。 ギンリンさんのHPはこちら 購入した時のブログはこちら FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2024/01/17(水) 18:24:51 |
ロードバイク
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6年連続日本一価格で落札された河内漁協のブランド海苔「塩屋一番特等」が、過去最高値となる板海苔一枚1000円を発売した。となると行かないわけにいかない。ということで昨年「
みかん山と有明海RIDE 」でお世話になった河内港の前にある有明のり研究所を再訪問した。
12月30日熊日新聞より
それがこれだ。
製造した海苔ソムリエYUMIKOさんこと、有明のり研究所代表の嶋田由美子の代々続く海苔生産者に生まれ加工から販売まで一貫して取り組む熱意を感じる商品は「史上最高」の肩書となった。
分厚く、香り、甘味、後味が素晴らしい。
食べ比べもたっぷりさせていただいた。
親戚の土産と自宅用を買って、嬉しい年の初めの買い物となった。
店の前の嶋田さんの船では若い人たちが忙しく仕事をされていた。
帰りに金峰山の麓にある横道ラーメンで初外食。
嶋田さんから「みかん山と有明海RIDE」で参加された方が2組来店されたとお聞きした。話を聞くとあの方とあの方で、福岡のあの方はお客さんまで連れて来られ、みかん狩りもされてたいへん満足されたという。
あと、海苔を追求する嶋田に友人が八女のお茶体験の取り組みが勉強になると誘われたそうだ。
そう、星野村の木屋芳友園さんだ。木屋さんのティステングルームに併設されたカフェのような茶房星水庵で、一晩冷やして抽出した玉露をペリエで割って、リーデルのシャンパングラスで頂く奇跡の一杯から始まり、朝露のような玉露の一滴を肥前吉田焼の224の茶器で堪能するジョエル=ロブションが生前最後に認めた食材「八女伝統本玉露」の体験だ。
お茶に海苔、木屋さんと嶋田さんの日本の伝統食材に秘めた美味しさを追求する姿は同じように映る。木屋さんは品評会で優勝が定位置になったのにロマネコンティのようにならないのはなぜか、頂点を目指そうとジョエル・ロブションの店でメニュ化を提案、フランス料理とのペアリングに採用され海外進出が始まった。海苔もきっと誇りを取り戻せると思う。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2024/01/06(土) 13:45:26 |
こだわりの逸品
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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
わたくし事と1月の阿蘇満喫ライドのご案内です。
2024年も「ツール・ド・おきなわ」市民100km完走を目指します。
この大会の100kmのカテゴリーは私の体力にちょうど良く、レースでありながら危険度が少なく、1泊2日で参加することも可能です。このことから2013年、55歳の時から市民100kmを完走することを年間目標に連続9回(コロナ禍で2回中止)参加しています。
その理由は、「沖縄完走」という年間目標を持つと自転車の楽しいところがよく見えてくるからです。それは自転車に乗るメリハリであり、走りたくないときは無理に走らないとか、走らないことの焦りもなくなりました。11月の大会のあとは3月までゆっくりして、4月からゆるーく乗り始めて、9月から頑張るというパターンが定番になっています。ちなみにローラーは楽しくないので一切やりません。自転車に乗ると日常生活でのストレスの軽減や、健康管理にも繋がりますし、仕事以外の友人が出来ることも魅力です。
2019年から毎月2回開催している阿蘇サイクリングの魅力を伝える阿蘇満喫ライドは、大まか中級者の方を対象に冬季以外は80~100キロと私がお勧めしたい沖縄完走も目指せるライドだと思って開催しています。
沖縄は11月なのに30度近くなり、1年間の集大成のレースのあとは半袖にレーパンでゆったり走る2回目の真夏のサイクリングも魅力です。
2023ツール・ド・おきなわレポート 2024(令和6)年 最初の阿蘇満喫ライド「阿蘇三社巡りライド」の案内です。
熊本地震で被災した楼門が7年8カ月ぶりに復旧した阿蘇神社を最初に訪ねます。次に箱石峠越えて南阿蘇村中松の阿蘇白水龍神權現(白蛇神社)、三つ目に阿蘇市赤水の赤水蛇石神社の三社です。サイクリストとして健康祈願と交通安全、そして白蛇神社、蛇石神社とも白蛇が祀られていますので金運のご利益も授かりたいと思います。
コースは
こちら 走行距離 65km
獲得標高 950m
日 時 :令和6年1月7日(日)
集合場所:道の駅阿蘇情報・トイレ棟前サドルラック
集合時間:10時
終了時間:15時30分予定
2回目は「湯けむりの道ライド」です。阿蘇・小国の涌蓋山の麓、岳の湯温泉一帯は、いたるところで音を立てて地下から蒸気が噴き出し近くを通ると熱さを感じるほどです。そこには湯けむりで見え隠れする真っ白な集落がありその中を走るライドになります。
コースは
こちら 走行距離 80km
獲得標高 1795m
日 時:令和6年1月14日(日)
集合場所:道の駅阿蘇情報・トイレ棟前サドルラック
集合時間:10時
終了時間:16時00分予定
エントリーは
こちら ※募集は各20名、2つのコースとも迂回路・ショートカットはありません。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2024/01/01(月) 11:06:21 |
ロードバイク
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「特別貸切列車で行く!延岡サイクリングツアー」に参加してきた。
1泊2日のこのツアーは、大分駅から特別貸切列車(キハ200系)に自転車は輪行袋でなくそのままで乗車して、秘境駅に停車したりしながら延岡駅までの往復の鉄道旅が楽しめる。延岡駅に着くとNPO法人ひむか感動体験ワールド所属の名物ガイドで、道の駅阿蘇の牧野ガイドの講習会でもお世話になっているミッチーこと三井寿展さん案内によるサポートカー付きサイクリングと延岡のグルメを堪能するツアーだ。
2週間前に開催された八代海沿線のサイクリングと鉄道旅が楽しめる「おれんじシーサイドライド」に続く自転車+鉄道のハイブリッドイベントになるが、本来は「特別貸切列車で行く!延岡三蔵巡りとグルメ堪能ツアー」として50名限定で募集されたものを5名のみサイクルトレインの実証を兼ねて募集したサイクリングツアーになる。主催は一般社団法人延岡観光協会、協力は宮崎県観光協会と、延岡市と佐伯市が「食」と「連携」をキーワードとして新たな経済・文化圏の形成を目指す東九州バスク化構想延岡推進協議会となる。
宿泊費、食事4回(朝食1回・昼食2回、夕食1回)、JR往復運賃(大分~延岡)、保険料、サポートカー付き2日間のサイクリングツアーを合わせて10,000円という破格値。しかし、暮れの2日間ということもあってか4名の参加者だったがメンバーは気心知れた自転車仲間だった。大分駅構内に受付があり延岡三蔵巡りとグルメ堪能ツアー参加のみなさんは年配の方が多く、私たちは一番最後から「輪行袋に入れてください」と言われはしないかと思いながら自転車の押し歩きで改札口に向かった。
すでに新鮮な体験、ワクワク感が半端ない。
エレベーターは狭かったのでエスカレーターで2階へ上がる。自転車抱えてだが何の問題もない。
貸切列車は2両編成で鉄道旅は団体客に混じってということになる。受付をされていた延岡観光協会のお2人が団体ツアーをお世話する添乗員を兼ねられる。最後に乗車した私たちの席は列車後方の席を確保してもらっていた。
自転車3台は車両の後ろに重ねて、1台は通路に置くよう指示された。
さて、これから鉄道旅が始まる。大分駅7時43分発、延岡駅10時23分着、それぞれ用意した朝食を食べながらやや年季の入ったキハ200系はゆっくりホームを出ていった。
列車の通過待ちで8分間停車する佐伯駅に着くと、ホームには自転車仲間の佐伯の浜田さんと川部さんの姿が・・・
お土産を持って来られていた!
このサプライズにはびっくりした。
車内で写真を撮ろうとなり、
運転士さんもと言ったら後ろでしっかりポーズを決めてくれた。
JRの方の接客は通常と違い貸切列車の場合の大らかで驚いた。
朝が早かったのでウトウトしていたら、貸切列車ならでの魅力と言われる秘境駅の宗太郎駅(そうたろうえき)に停車した。ここは大分と宮崎の県境にあり山間部深くに位置し、小さな集落の最上部にあることから、鉄道ファンの間では有名な秘境駅の一つに数えられているらしい。特に延岡方面へ向かう下り列車は、朝6時54分発の1本のみなので“始発が終電” になってしまうと年配の方が自慢げに説明された。
みなさんは降りたらすぐに我先にという感じで駅名標や3本だけ表示された時刻表のところに行って写真を撮られていた。私たちは自転車を降ろして雰囲気の良さそうなところで写真を撮った。屋根が張り出した小さな待合所には、「あわてるな、列車はそのうちやってくる」などユニークなメッセージが書かれた石が並んでいた。長年にわたりたくさんの書き込みがある駅舎ノートもあって、年配の女性は何やら書かれて、それを写真に撮られていた。山深いひっそりとした無人駅が4分間の停車中だけ賑やかなになった。ここで参加された方は鉄道ファンが多いことを知った。
10時23分、延岡駅に到着。
自転車の押し歩きで改札を出た。目の前には2日間ガイドをしてもらう三井さんとサポートカー担当の金子さんが笑顔で迎えてくれた。短い挨拶のあと歓迎セレモニーが行われる場所へ話をしながら案内してもらった。
延岡駅は東西に長くなって、スターバックス、蔦屋書店、コンビニ、待合室、キッズスペースなど複合施設のようになっていた。また、イベントなのかテントブースがあり食材や雑貨など販売する人たちで活気があった。駅の南側で歓迎セレモニーがあるとのことで一旦2階に上がり長い通路押し歩きしていると太鼓の演奏が聞こえてきた。
延岡市長さんの挨拶のあと「延岡三蔵巡りとグルメ堪能ツアー」のみなさんは2台のバスで2日間の延岡観光へ、私たちは地元紙の取材のあと快晴無風で暖かい絶好の延岡サイクリングをスタートした。
最初に向かったのは昼食場所の元祖チキン南蛮の店「直ちゃん」。
チキン南蛮は延岡が発祥の地、延岡の洋食店にいた2名の料理人によって生まれたといわれている。そのひとりが直ちゃんの創業者であることから「元祖」となっている。よって超人気店で長い行列となるところ、サポートカーの金子さんが早々に並んでいただき2番目に入店することができた。
このようにサイクルツアーの内容は、延岡は料理の美味しい店が多く、三井さんが事前に提案されていた人気店と蔵元を訪ねながらの楽しいポタリングになる。
湯気を立ててチキン南蛮定食が運ばれてきた。この店はソースらしきものがないが器の下には汁のようなものが見える。それに揚げたチキンはパン粉のような衣がある。チキン南蛮を生んだもう一人の料理人の元祖の店「おぐら」ではタルタルソースが掛けられているそうだ。
爽やかな淡いタレが美味しい。普通の南蛮酢というより柑橘系の香りも感じられる。それと衣がタレをくぐらせたからか糸状みたいでパン粉らしくない。そこで思い浮かんだのが、チキンに薄い湯葉を巻いて揚げたという食感だった。南蛮酢の旨味がしみ込んでやや大盛りのご飯がすすむ。テーブルにはマスタードと柚子胡椒の小袋があったので最後はそれぞれ試してみたが確かに合う。2つある元祖チキン南蛮の店の「直ちゃん」は肉と衣とタレが混然一体となって絶妙な美味しさだった。
ランチの後は旭化成の巨大な工場群の横を通りながら三井さんの説明を聞いた。途中、食事したばかりだが味噌ラーメンが絶品の「麺やふじ福」、地鶏が美味しい「矢野若とり専門店」も次回の参考に案内してもらった。お結びと米粉シフォンケーキの「梛(なぎ)」でシフォンケーキを買ってサポートカーで預かってもらい、河川敷のコースや路地裏の道を走りながら佐藤焼酎製造場へ見学に行った。
「輝く焼酎」を追い求めて地元の農作物と、大崩山や行縢山(むかばきやま)を上流に持つ祝子川(ほうりがわ)の深層水にこだわった佐藤焼酎製造場は明治38年(1905年)創業。この日は休日だが三井さんのリクエストで担当の方がいらして説明をお聞きした。
淡麗かつ旨口という高品質な本格焼酎を追求して生まれたのが、輝く水面の光の繚乱がコンセプトの銀の水。こちらが気になったが、サイクリング中なので試飲ができないのが残念だった。
佐藤焼酎製造場に併設されたバルコニーから祝子川とその先が行縢山。ここから山を越えて延岡城・内藤記念博物館へ行った。
延岡の歴史や文化に関する資料が展示されている延岡城・内藤記念博物館は令和4年9月に開館した博物館。建っているのは、歴代城主の居館が置かれた延岡城・西之丸跡地で延岡に城があったとは今回初めて知った。入館無料で延岡を石器時代から居心地良くに学ぶことができてここはお勧めのところだ。
続いて訪ねたのが千徳酒造、サポートカーがあるのでこちらでも買うことができた。
これはさすがに眺めるだけ、
これは珍しいと今夜の試飲用に三井さんが買われて、社長さんみずから瓶詰めしてもらったのは、ブドウを部分乾燥させた稀少なイタリア赤ワイン、アマローネの樽に、3年間瓶で冷蔵貯蔵させた純米原酒をアマローネの樽で熟成させた18度の日本酒、「純米熟成酒2019アマローネ2022。お値段1.8ℓは12000円、三井さんが購入された300mℓでも2150円となかなか高価な酒だ。瓶詰めされていると、甘いフルーツの香りがふわっと漂ってきた。
最後はシルバーのトレーラーが店舗のサンモンカフェのカフェメニュで一息入れて、
宿泊地のエンシティホテル延岡にゴール、部屋は全員シングルで快適だった。
団体の方もこのホテルでバスツアーでも千徳酒造と延岡城・内藤記念館は行かれ、夕食は東九州バスク化構想延岡推進協議会加盟の6店舗に分散されるそうだ。
今回の三井さん厳選の店は勇魚(いせな)。過去3回延岡ナイトに案内してもらっているがここが一番取りにくい完全予約制の店だそうだ。なかでもカウンター席は顧客のみになっている。こういうと気難しいご主人かと思いきや、単に恥ずかしくて緊張するからということだった。
この日蔵元巡りで仕入れた酒や頂いた酒を試飲程度持ち込ませていただき残りはご主人にと三井さんが話されていた。
SNSに出るのは苦手とおっしゃったが、この品だけはいいと言われたので紹介しよう。
料理はおまかせの和食のコースになり、最後に出された「だし巻卵と釜揚げシラスご飯」。
だし巻卵と釜揚げシラスをご飯に混ぜて出される。
味付けはシラスの塩気とだし巻の旨味だけだが、だし巻卵の優雅で懐かしいを伴う美味しさと、上等な釜揚げシラスの柔らかな磯の香りが口いっぱいに広がり、思わずハフハフとかき込んで食べたくなる極上の逸品だった。
締めの締めは、生卵をいれてゴマ油を一振りの雑炊風に味変。照りが出た卵の色彩の美しさと、上等な胡麻の香りには仰天、釜揚げシラスとご飯はだし巻卵の旨味で膨らみ混然一体と花開いたようだった。おそらく卵もこだわりのものだったのだろう。
卵の持つ底力を知った。勇魚の余韻がいい感じで続いた。
ほろ酔いの私たちは店を出ると延岡ナイト必須のHidejiビールに立ち寄り宿に帰った。
翌朝も天気良し。
朝飯はじゃらんや楽天の評価の高さの通り満足できるものだった。
2日目は9時にホテルをチェックアウトしてサイクリングをスタートした。帰りの貸切列車の時刻が延岡駅14時14分なのでサイクリングは午前中までで、昼食後は駅までゆっくり走ってというのが2日目の予定だ。
まずは行縢山(むかばきやま)の麓にあるひでじビール醸造所まで少し上りコースを楽しんだ。行縢山がだんだんと近くに見えてくると岩肌が剥き出しの山容は独特だ。西側にある標高829.9mの雄岳と東側にある標高809mの雌岳からなり、その間には水の多い時には滝も流れると三井さんが走りながら説明してくれた。
ひでじビール醸造所到着、すでに一緒のツアーの団体さんが来られてレジの前は長い長い行列ができていた。
道の駅阿蘇の「ASO CYCLE BEER」もここで造られている。
右から2番目ひでじビール社長。工場に併設してキャンプ場とMTBコースを作りたいと三井さんに相談されていた。来春は「ひでじビール&BBQ付きMTBライド」が実現するかも知れない。
ここでもたくさん買った。
山を下って次に向かったのは、こちらも人気店のそば乃井さんでランチ。
三井さんをサポートしている台湾の自転車メーカーのメリダから、プロロードチーム仕様と同じCF5カーボンフレーム、SCULTURA 9000ミッチースペシャルモデルが前後輪付いた完成車のまま巨大な箱で届いたそうだ。この日はイブだったので、最高のクリスマスプレゼントになったと感激されていた。
こちらは30分ほど待っての入店だった。
下りで冷えた身体に出汁の効いた蕎麦は最高に美味しかった。
旭化成の工場の煙突が見えると街中が近い。
最後にパワースポットでもある春日神社に参り、老舗和菓子屋おがわ饅頭でまたもや買い物をして延岡駅にゴールした。
延岡駅では少し慣れた押し歩きで改札口を通った。
行きと同じ席が用意されていたので今度は先頭車両の一番前だった。
列車が動き出すとホームの先に三井さんと金子さん、それに延岡観光協会の岩本さんが手を振っている姿が見えた。「三井さんだ!」と知らせると、3人も窓際にいった。見送りする姿がだんだんと近づき、真正面になり通り過ぎていく。
私たちも手を振った。
列車の別れは寂しく、もの悲しい。だから記憶に残る。
16時49分大分駅到着、構内移動も慣れたものだ。
リュックは土産でパンパンに膨れた。
今回、特別に利用させてもらったサイクルトレインは、袋等に入れて運ぶ輪行と異なり、自転車を分解せずにそのまま鉄道車両に乗せることができるサービスであり、沿線住民の足として日常的に使用されている路線もあるが、基本的には観光やサイクリング目的での利用を促進するためのものである。九州では、西鉄天神大牟田線、松浦鉄道、熊本電鉄、肥薩おれんじ鉄道が条件を満たせばサイクルトレインとして利用することができる。
自転車を袋に入れて運ぶ輪行の場合、分解や袋への収納、組み立て、それに肩に担いでの移動は初心者や女性の方のハードルになる。今回のように自転車をそのまま列車に乗せて、改札を出たらすぐにサイクリングがスタートするサイクルトレインの手軽さは、先日利用した肥薩おれんじ鉄道で身に沁みたが、自転車の歴史が古い欧米では輪行やサイクルトレインという言葉もなくごく普通のことである。
三井さんによると、大分から日向までをサイクリングで盛り上げようと日豊海岸サイクルツーリズム推進協議会が設立されたそうで、大分、臼杵、津久見、佐伯、延岡、門川、日向の各市町長や関係者が集まった会合で三井さんとスパークル大分の黒枝監督がアドバイザーとして招かれたそうだ。日南海岸サイクルツーリズム協会がすでに設立されているので、日豊本線を利用することにより大分県と宮崎県を結ぶ縦長の地域が一体になればと思う。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/30(土) 11:44:07 |
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阿蘇満喫ライド&Sparkle Oita Racing Teamトークショーを開催した。
今年最後の阿蘇満喫ライドを10時から2時間、13時からは座学編としてSparkle Oita Racing Teamの選手の皆さんを迎えてトークショーを開催した。トークショーは募集してすぐ定員の30名に達したが、当日は10名のキャンセルが出てそのほとんどインフルエンザ感染だった。厚生労働省が12月15日に発表した「インフルエンザの発生状況」によると、一医療機関当たりの患者が「33.72」と今シーズン初めて「警報レベル」の30を超え、この10年でもっとも早い「警報レベル」となっているらしく、今後は自主的なマスクの着用が必要になってくるかも知れない。
この日、阿蘇山は見る見るうちに雪景となった。
こんな季節に自転車なんて・・・と思われる方もいるかも知れないが、凍結がなければ厳冬期仕様のジャージ類で寒さをしのげるし、山岳コースを外し走行時間の調整で問題はない。自転車に乗るのが習慣になっていると運動不足の方が身体によくない。逆に真夏の猛暑は危険なので朝夕に限られてくる。
阿蘇満喫ライドも6名のキャンセルとなったが、終日気温1度のなか10時集合で12時までの2時間、ミルクロードや峠は凍結が想像できるので平坦なコースを走った。特に寒がりの私と井上君はダウンを着たが、ゆっくりとしたサイクリングの場合はスタートした直後から暖かくこの季節には必須のアイテムになっている。
2時間なので外輪山の麓の風が当たらないコースを30~35kmくらいの距離を予定していたが、途中から風が強くなったのでショートカットして26km走ってゴールしたが、それなりに走った感にはなれた。冬場のロードバイクは休憩を取り入れて、暖まりながら平坦な道をこれぐらいのペースか、もしくは12月3日に開催したときのように、山に行くなら昼食やトイレ以外停まらないで走り続けるかになるだろう。
最初に阿蘇神社に行った。鳥居の前にある見事なレトロ感を醸し出す「たしろや」が客で賑わっていた。戸口の上に書かれた店名は解読不能で暖簾も風雨で引き裂かれている。しかし、大量買いする顧客は絶えず、私たちもほかほかの回転饅頭に誘われるかのように並んだ。
わたしは甘いのが苦手なので残念ながら美味しそうに食べている姫野さんを想像してだが、昭和レトロなペラペラの茶袋をまとった焼き立てほやほやの丸々とした饅頭。手に取ると熱くて右手と左手で交互に持ちながらひと口ガブリ、熱々の餡子が口に入ると、今度はハフハフしながら食べていく。皮の香ばしさとホクホクした生地と餡が混然一体となると、甘味とうま味の相乗が絶妙、たしろの回転饅頭は冬こそ旬なのである。(By姫野さん)
12月7日に熊本地震による全崩壊から7年8カ月ぶりに往時の姿を完全に取り戻した阿蘇神社楼門を訪ねた。勇壮にどっしり構えた楼門があると神社全体が引き締まって見えてくる。建立されたのは江戸末期の1849年、ここの住所は阿蘇市一の宮町宮地、「肥後の一の宮」であり「宮の地」なのである。
よく晴れた阿蘇神社から坂梨方面の新しく出来た道で国造神社方面に向かった。
途中から真っ暗になり、強風が吹き、嵐の様になった。そして横殴りの霰(あられ)が猛烈に吹き付けダウンパーカ―がバツバツと音を立てた。御覧の通り私たちの身体で露出しているのは顔、そこにほとんど氷粒が容赦なく叩きつけるものだから痛くて、痛くて、でも悲鳴を上げながらもそれが面白く、笑いながら片手で顔を覆いながら走った。自転車に乗っていると圧倒されるような自然との体験が稀にあるがこれもそのひとつ、愉快になれた。
まるで夕立が通り過ぎるかのようにあっという間に氷粒の嵐が去った。
そして穏やかな冬空になった。
道の駅阿蘇方面に西へ進むとギア4枚は違う強烈な向かい風になった。付近に詳しいミユキさんに先頭を代わり、風を避ける道を選んでもらった。
迷路のような路地裏の道を走っていると見覚えがある井手があって、明治時代の木造校舎をリノベーションした女学校跡近くだったのでトイレ休憩も兼ねて立ち寄ることにした。ここには雑貨屋やカフェなど洗練された4軒の店が古い校舎の雰囲気を活かして営業されている。
シフォンケーキが人気の「komeko」。
明治風の摺りガラスや、ステンドガラスがいい感じの小さなアンティークの装いの店。店内はほとんどが工房なので席はテーブル1卓、外にストーブで暖を取るテラス席が1卓だけなのでほとんどテイクアウトされる方が多い。人気は米粉100%の蒸シフォンケーキで参加された数名はさっそく買われていた。
道の駅阿蘇にゴールすると午後からのトークショーまで小一時間あるので、食事希望の8名の方を阿蘇駅前の57号線沿いにある喫茶レストラン「イースト」へ案内した。昭和感のある店内は席数が多く、値段も手ごろで食事も美味しい。12時から15時までのランチ680円は値段もまさに昭和価格の店だ。
ちなみに今日も案内で参加してくれた井上君とミユキさんのおすすめは「石焼たかな飯チキン南蛮」、先日のみかん山と有明海RIDEを開催されたフランス菓子先生の清田あづささんは「ハンバーグセット」だそうでソースが絶妙とのことだった。わたしはランチセットの「焼きカレー」を定番にしている。
トークショーの会場は道の駅阿蘇の館内の食事をするスペースで行った。ここは扉がないので買い物客も興味津々に眺められていた。
開催時間の13時を少し過ぎて阿蘇満喫ライド座学編「Sparkle Oita Racing Teamトークショー」が始まった。「少し過ぎて」というのは、ジャージ姿の黒枝士揮さんと住𠮷宏太さん、西原裕太郎さんは大分からの自走だった。
標高が高く、吹き曝しの道の駅すごう付近では極寒に耐えながらのライドだったそうだが、最後まで走り、阿蘇駅近くの温泉に入り、至極の時を過ごして会場入りされた。道の駅波野や滝室坂は気温マイナス3度で今年一番の寒さで、温泉に入った後はあか牛弁当で心も体もぽかぽかの中、眠気も襲ってきた3人だった。
自走組の選手の他に黒枝咲哉さん、沢田桂太郎さん、竹村拓さんの6名と黒枝美樹監督が参加された。参加者が席に着くとスパークル恒例ともいえる選手自ら淹れるオリジナルコーヒーと、クラブハウス内のCOLORS BIKE&CAFÉのクッキーのサービス、お土産として缶バッジ、コギダス協議会からはツールド九州記念タオルが配られた。
最初にツール・ド・九州のショート動画からスタートした。
VIDEO 動画の後は選手からの挨拶と現在オフなので、今何をしているかなど和気あいあいとした雰囲気で始まった。その後は今年1年間のレースを振り返り、「ここだけの話」などレースの裏側をそれぞれ語ってもらった。そして、今年の集大成であり、チーム発足から待ち望んでいた「ツール・ド・九州」にかける黒枝監督と選手たちの思いと、小倉・福岡・熊本・大分のレース解説を「その時の行動と感情」を交えて話してもらった。
次に質問コーナーを設けた。
☆選手のみなさんの来年の髪の毛の色はどうしますか?
★沢田さんは黒、竹村さんは現在罰ゲーム金色にされているが来年もそのまま金色、他の選手もそのままということだった。
☆ツール・ド・九州の周回コース「ケニーロード」と、山口の「カルストベルグ」の激坂周回コースはどちらがキツイですか?
★選手全員、口を揃えて平坦区間が短いケニーロードがキツイと言う答えだった。
☆私から今年は雨のレースが多かったですが雨の日に練習しますか?
★トレーニングメニュを決めているので風雨に関係なくトレーニングはされているそうだ。
それとトークショーが始まる雨に黒枝士揮さんからツール・ド・九州阿蘇ステージの雨対策について話されたことだが、沢田さんや西原さんなど筋肉量の多い大柄な人は別だが、黒枝士揮さんの提案で本人を含めた小柄な選手は、銀色のエマージェンシーシートを切り裂いて、腕や脚や腹部へ巻き付け防寒に備えたとのことだった。効果は抜群で安くて出来ておすすめだと言われた。
もうひとつ私から質問は最後に紹介しよう。
トークショーの最後は「ツール・ド・九州」動画のロングバージョンが流された。
これが感動もので涙腺が緩んだ私は思わずウルっとなった。
VIDEO この後、スパークルグッズ抽選会のじゃんけん大会で盛り上がった。
目玉商品が黒枝士揮さん着用のツール・ド・九州を走るためだけに作られたジャージだった。スパークルファンの女性の方が勝ち取られた。
サプライズとして、道の駅阿蘇へ黒枝咲哉さん着用ジャージが贈られた。
ツール・ド・九州2023だけに作られたジャージは道の駅阿蘇の店内に飾られるそうだ。
2023年最後の開催となった「阿蘇満喫ライド&座学編Sparkle Oita Racing Teamトークショー」は感動と学びを参加者と選手が共有して無事終了した。
質問コーナーの最後に私が尋ねた質問は、
「プロ選手として困難な出来事や、ストレスのかかる状況に遭遇したとき、壁を乗り越えることや、気持ちの切り替え方についてどのようにされているのでしょうか?
西原裕太郎選手
そこを乗り越えた先を想像して今を頑張る。
困難な壁を越えた先をイメージして壁を越えようとする。
竹村 拓選手
先ず外に出たくない自分に小さな目標を立て外に出る。出てしまえば勝ち。
住𠮷宏太選手
自転車が趣味なので嫌だと思う事が無い。気分が乗らないときはカフェに行くとか、仲間を連れて走る。
黒枝咲哉選手
苦しんでいる自分を客観的に眺めながら、苦しんでいる自分を楽しみながら乗り越える。
黒枝士揮選手
あまりそのような気持ちにならない。いつも自分のスタイルで自転車に乗れている。
沢田桂太郎選手
困難から一旦逃げる。自分に甘いのかもしれないがその事から一旦逃げて考える。
そして、出来るか出来ないかを考えて再度チャレンジする。
選手の話は私の記憶が曖昧だったので、参加された川部友子さんと姫野益郎さんに開催日の3日後にお聞きした。よって記憶を辿りながら3人が思い出したことになる。紹介は返答順。
質問は事前に黒枝監督に伝えていた。それはレースを目指す人や練習に本格的に取り組みたい人のために参考になるような内容だった。しかし、当日参加者にレース志向の方は見掛けなかったので雨の日のレースについてだけ質問し、年齢や職業に関係なく、誰でも遭遇する困難な出来事や、ストレスのかかる状況において、その壁を乗り越えることや、気持ちの切り替えについて、プロロードレーサーというフィジカルとメンタルが追い詰められる各選手の考え方が参考になればと思った。この場面ではしっかり答える選手に、会場の雰囲気が変わり、みなさん真剣に耳を傾けておられた。
阿蘇満喫ライドは、阿蘇のサイクリングの魅力を紹介するとともにサイクルスポーツの学びと練習の場である。その座学編の今回のトークショーは、楽しい中にも学びの場があればと黒枝監督とともに企画した。来年の私たちの目標は第2回開催のツール・ド・九州のバックアップであり、スパークルのみなさんは結果を残すことを目標にされるだろう。「九州をひとつに」をテーマに掲げて活動するSparkle Oita Racing Teamと共に2024年も阿蘇サイクリングの魅力を発信していきたい。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/28(木) 18:04:53 |
ロードバイク
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自転車仲間の投稿で「オレンジシーサイドライド」の公式写真がアップされたのを知った。
無料ダウンロード出来て容量もあるのでトリミングしても画像はある程度鮮明なのが嬉しい。
自転車+鉄道のハイブリッドイベントだけでなく、
走行タイム、着順、完走証、それに写真サービスと、
終わってからも満足度が持続して、
参加者が求めることをよく考えたサイクルイベントだと思う。
https://www.aso-denku.jp/rec.../2023/12/orenge-seaside-ride/
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/25(月) 19:15:28 |
ロードバイク
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サイクリングと鉄道旅が楽しめる「おれんじシーサイドライド」に参加してきた。
この季節でも温暖で一度走ってみたかった八代海沿いのサイクリングと、ゴールした後の帰りは輪行袋不要で自転車ごと乗車する肥薩おれんじ鉄道の貸切サイクルトレイン旅がこのライドの魅力だ。これはもしかしたら、日本で初めての鉄道を利用したワンウェイライドになるかも知れない。一緒に参加したのは阿蘇満喫ライドを案内するいつもの4人で、私と下城さんは招待選手としてロングのAコースを視察、井上君とみゆきさんはマーシャルライダーとしてショートのCコースの選手をサポートされた。
貸切のサイクルトレインは効率よく往復で利用するため、八代から水俣までのAコース77kmと、水俣から八代までのBコース77km、それに八代から御立岬公園までのCコース29kmがあり、ゴールしたらAコースが水俣駅、Bコースが八代駅、Cコースが肥後田浦駅から貸切のサイクルトレインに乗って各スタート地点に到着後解散という流れになる。AとBコースは2時間差で2便サイクルトレインを用意され、募集は各80名、Cコースが40名で合計200名のイベントになる。
このライドの主催は熊本県南部広域本部(八代地域振興局)、協力は熊本県自転車競技連盟、熊本県サイクリング協会、肥薩おれんじ鉄道、そして企画運営がLocal Gainである。熊本県自転車競技連盟とLocal Gainといえば、ランとサイクルを兼ねた阿蘇パノラマヒルクライムの主催者と企画運営者であり、ラン関係が専門だったLocal Gainにとっては今回が最初のサイクルに特化したイベントになった。いい経験を積んで今後の熊本のサイクルイベント開催に期待したいものだ。
八代をスタートするAコースの開会式は、球磨川河川スポーツ公園で行われ、八代市長ほか超党派で構成されている自転車活用推進議員連盟幹事長の衆議院議員金子恭之さんがジャージ姿で挨拶に来られていた。金子さんはジャイアントに乗る自転車乗りで、次の会合のため少しだけだったが一緒にスタートされた。
九州3県の公道を使ったラインレース、ツール・ド・九州の来年の開催においても引き続きご尽力いただきたいものだ。
当日受付で渡されたゼッケンの裏には、中央に10cmくらいの両面テープのようなものが貼られて、それを剥いでジャージに付けるものと思っていたところ、自転車の大会では珍しい使い捨ての計測用のものだった。スタートとゴールのエアバルーンの下のマットに受信機があり、自転車のスピードではなく、歩く程度にゆっくりと通過すると計測できるものだった。
2016年に太魯閣のヒルクライムレースに行った際、フロントフォークに結束バンドで計測チップを装着してゴール後返却するものではなく、ヘルメットに貼るゼッケンのシールと、ハンドルに取り付けるゼッケンの2つが使い捨てのセンサーで驚いたが、今回のような順位を競う大会でなくてもリザルトが残るので大会への価値が高まると思う。それとLocal Gainデザインのゼッケンがいい感じなのでまだ捨てないで残している。
スタートして車の少ない海岸線の細い道が続いた。
一般的なサイクルイベントでは参加人数の関係だと思うが、このような自転車乗りが好みそうな道はなかなか採用されないが、オレンジシーサイドライドではサイクリスト目線の気持ちのいい道がコースに設定されていた。コースを引いた方は何度も走ったことがある方に違いないと思った。
八代海の穏やかな青い海と対岸の天草の島々を眺めながら、
往路は爽やかな海風を切ってサドルの上から、
復路はこの線路を走るサイクルトレインの車窓から・・・
こんな贅沢なサイクリングイベントを考えた人は凄いと思う。
コースは海岸線の道なのでフラットかと想像していたが、ガーミンに取り込む際に山はないのに獲得標高が1166mもあって不思議に思っていたところ、海抜ゼロから100m上るアップダウンの箇所が結構あって走り応え的にもいいコースになっていた。
かなり坂を上って御立岬公園に10時過ぎに着いた。
ここが最初のエイドだと思っていたところ・・・
昼食会場だった。
用意されていたのは、熱々の味噌汁にはご当地の柚子胡椒付き、不知火海(八代海)が獲れた太刀魚は漬け丼に、それに名産品のスイートスプリングとプチトマト。会場では湯気が立ち昇りいい匂いが漂っていた。朝が早かったので一気に食事モードのスイッチが入った。
太刀魚は船上活き〆のあと、タレで付けて瞬間冷凍したものをラッピングされたもので、会場ではひとりひとりにご飯の量を聞いて、その上に封を切った太刀魚を盛り付けて提供された。太刀魚のコリコリとした食感と甘味を感じる美味しさ、熱々のご飯に冷たく豊潤な甘じょっぱい味の染みた太刀魚の組み合わせは最高に美味しかった。
ここが全コースの昼食場所を兼ねていた。私たちは先頭グループの次に来たのでCコース含めて後から来る人たちは昼近くの時間になるのだろう。サイクルトレインの往復利用のため、水俣スタートのBコースは私たち八代スタートのAコースより30分早くスタートしているので、その当たりのバランスも考えられているのだろう。
昼食会場を10時30分頃スタートした。
静かな漁港の前の道には、ときおり年配の方が手を振って応援してくれた。一気に通るにはもったいないと思えるほど風情に満ちた雰囲気の道が続いた。しかし、14時10分発の最初の便に間に合わないと次は16時21分になるので淡々と走って必ずもう一度訪ねようと思った。
ここが57km地点で残り20km、まだ12時なので急がなくても最初の便には余裕で間に合うので写真を撮りながら足の揃った方々と一緒に走った。
61km地点の津奈木町エイドに12時15分に到着。
コースから少し入り組んだところにあったので解り難く、迷走している人がかなりいたのでここは次回の課題だろう。
スィートスプリング、ジンジャースープ、干しエビ、ドリンク類が用意されていた。スィートスプリングはほろ甘くてジューシー、ジンジャースープはカラダに沁みる美味しさ、エイドの女性スタッフは優しく声を掛けて何より元気が出るエイドだった。
3kmほど走ると上りになった。それからは何度もアップダウンが続いた。終わりに近いが上りは踏み込んで、下りは安全にゆっくりと走った。こういうのがあるとゴールした後の達成感に浸れる。
最後の峠を越えると紺碧の海だった。
大崎鼻公園というところらしい。正面に獅子島、右が御所浦島、左の先が長島、獅子島の先は天草下島の真ん中あたりか、今日一番の絶景ポイントだった。
エコパーク水俣にゴール、13時10分だった。
MCの方もおられて結構早くグループで着いたので称賛と労いの言葉が嬉しかった。会場はちょっとした祭り広場みたいな賑やかな雰囲気にとても満足できた。
会場にはこの日3回目の熊本県南地域をアピールするスィートスプリングとプチトマト、温かいおしるこ、しらす、それにジビエも有名なのか鹿とイノシシの炭火焼きという豪華な料理が振舞われ美味しく頂いた。
地元の子供さんや学生さんの今風な太鼓演奏も披露された。
ショーが終わったところで1.5km先の水俣駅に向かった。
13時45分水俣駅到着、生まれて初めての駅はとても新しかった。八代駅発のBコース第1便は12時58分発なので45分くらい前に到着しその車両に乗車する。Aコース第1便の発車は14時10分。
車両は沿線の芦北町が舞台の肥薩おれんじ鉄道をモデルにした列車や駅が登場するTVアニメ「放課後ていぼう日誌」のラッピング列車になっている。
ホームには改札口ではなくゼッケンをチェックして建物横の夜間通路から入るよう案内された。自転車を押しながら歩くホームはすでに非日常的体験に満ちていた。
みなさん写真をバシャバシャ撮られていたが撮りたくもなる。
どうですか、これ?
素晴らしいでしょう!
自転車を置くスペースも固定する器具のないので自転車は手で支えることになる。よって入口の4人くらい座れるベンチシートは2名2台、車椅子スペースに1名1台、4人用のボックスシートは1名になる。1車両の収容は20名、車両は2両編成、なので1便40名で2便あるので収容は80名。往復運転する八代駅からも同じ収容なのでABコース募集は各70名ということになる。
貸切でない通常運転の乗車人数は、ボックス席は不可でベンチシートと車椅子スペースになるので、車両によって異なるらしいが1車両3~4名、2両編成なので6~7名の予約制。
詳しくはこちらを
https://www.hs-orange.com/page75.html
定刻の14時10分発車
https://youtube.com/shorts/9MNIg7FV4B0?si=960zZ-OQvZvomvqQ
ワクワク感が半端ない。
子供みたいにはしゃぎたくなる。
沿線の街並み、海岸線の風景、
落ちそうなくらい海が近い。
電車広告がこれだよ。
そんなに揺れないので手で支える必要はなかった。
ビンディングシューズなので床からの振動が直接足に伝わって少しこそばゆい。
15時04分八代駅到着、56分の列車旅は貴重な体験だった。
駅舎には15時19分発水俣行きのBコース第2便の参加者が待機されていた。
八代駅で流れ解散。しばしBコースの自転車仲間と楽しいライド話に花咲いた。車を駐車しているスタート地点の球磨川河川敷スポーツ公園まで1.6km自走して「おれんじシーサイドライド」は無事終了した。
受付で頂いたもの。これにスィートスプリング1個が付いていた。走ってきた地域の観光パンフレットなどは、SNSや自転車仲間にライドの楽しさや価値を伝える資料に役立ち、集客や再訪に繋がっていくと思う。大変な手間とボランティアの皆さんの参加で成り立つこのようなイベントの目的は、地域にお金を落とすために開催されるのだから。
企画運営のLocal Gainはいい仕事したと思う。統一されたデザインは素敵だし、計測ゼッケンのお陰でリザルトまで出ていい記念になった。事前の案内やブリーフィングの際にレースではないことをくり返し説明されていた。安全に走って順位やタイムが出ることは来年開催のリピーターになるに違いない。
リザルトの☆をクリックすると完走証が出てくる。
幟やゼッケン、エアバルーンには「SINCE 2023」と書かれている。「ツール・ド・九州2023」と同じように「おれんじシーサイドライド」も今年が第1回大会で以後継続を目指す大会であるという意味だろう。
今回のエントリーフィは8000円だった。警備員・エイド・保険料など運営費用と、肥薩おれんじ鉄道2両2往復の貸切料金を含めてなので、かなり手頃なサイクルイベントではないかと感じた。
交通整理や警備は万全であったが、コースを案内する歩哨スタッフが少なく多少道に迷う箇所があった。なので次回大会には、サイクルコンピュタ―やスマホにコースを落とし込んでいれば何の問題もないので、個人は必須、グループは責任者を決めて走るようにしたらいいと思った。更にサポートライダーとして参加する人は、グループを引いて走り道案内を兼ねると趣味とボランティアのすべて解決するのではないだろうか。
スタートからゴールまで続いていた八代海は、旧暦の8月1日の深夜に九州に伝わる怪火「不知火(しらぬい)」が海上に現れることから不知火海とも呼ばれている。私がイメージしていた不知火海は、波穏かで美しく、球磨川を筆頭に多くの河川が栄養を運ぶ豊饒な海だった。当日はまさに期待通りで、白い帆を膨らませたうたせ船も見ることができた。想像以上だったのは海沿いに続く山の斜面を、黄色く染めたみかんやスィートスプリングだった。それはこのライドの名の通り おれんじシーサイドライド だった。
あまりにサイクリング濃度の高いコースだったし、井上君とみゆきさんはマーシャルライダーでフルコースを走っていないので来月にでももう一回走ろうと思っている。その際には水俣駅から輪行になるかも知れないので輪行袋持参のライドになる。また、阿蘇ライドと組み合わせると滞在型のインバンド用としても魅力がありそうなので、そのような視点での試走も兼ねたいと思っている。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/22(金) 16:45:47 |
ロードバイク
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沖縄遠征があったので先月アップ出来なかったことと、12月3日に2008年まで開催されていた「チャレンジASO」の一部コースを走った阿蘇満喫ライドを紹介しよう。写真は「ヒゴタイ公園(阿蘇郡産山村)」より閉鎖されている冬季に、自転車による活用について道の駅阿蘇に相談があって試走に行った際の一枚。階段区間はいくつかあったものの、手応え十分のコースになれそうと同行したMTBに経験豊富な方が話されていた。
スピードが出るロードバイクは、阿蘇の冬の凍てつく日には辛いが、草原や野山を駆け回るMTBは冬こそ旬の季節となる。阿蘇市周辺でMTBのイベントが開催出来るフィールドがないことから、グラベルイベントを含めて今後の検討が楽しみだ。詳しくは日付順にレポートする。
11月4日に1回目の阿蘇満喫ライドを3名の参加者を迎えて開催した。
コースは阿蘇谷からツールド九州阿蘇ステージのコースをなぞったものでケニーロードの周回を楽しみにしていた。
ところが28号を上ったカフェや雑貨屋の先で通行止めになっていた。レース開催後からまたケニーロードの水害復旧工事が再開し年内には終わるそうだが、厳冬季は地蔵峠付近が凍結するため通行止めが解除されるのは3月くらいになってからのようだ。
気を取り直して、あそ望の郷くぎののそば道場で昼食してから、先日開催した「みかん山と有明海RIDE」の際にサポートカーを担当してもらった「カフェくえびこ」さんでお茶休憩で立ち寄り居心地のいいソファだったのでつい長居してしまった。
帰りに南阿蘇鉄道のトロッコ列車に遭遇、手を振ると運転士が汽笛を鳴らし、乗客も手を振って応えてくれるのは毎度の愉しみだ。
12月10日に八代、水俣、芦北地域で開催されるサイクリングイベント「おれんじシーサイドライド」に参加するが、あまり走る機会がない県地域を行きは自転車で、帰りは肥薩おれんじ鉄道に輪行袋不要で自転車ごと鉄道旅も楽しめる贅沢なイベントだ。肥薩おれんじ鉄道には一度乗って見たいとは思っていたのでとても楽しみにしている。南阿蘇鉄道も路線周辺はとても走りやすいし、自転車乗りで乗車したことがない人がほとんどだと思うので是非企画して欲しいものだ。
16時ゴール予定の5分前に到着、ツールド九州阿蘇ステージ試走もこれで今年は終了、来年春にケニーロードを走る頃には第2回大会のコースが発表されているかも知れない。情報が入ったらいち早くみなさんを案内したいと思っている。
11月5日は自転車仲間が福岡県サイクリング協会理事に就任して最初に手掛けたイベントとなる久留米市サイクルイベント実行委員会主催のライドに下城さんとゲストライダーとして参加してきた。
筑後川の河川敷コースや、久留米市城島三潴・大川にかけての一帯の酒蔵巡り、鉄道跡を利用した自転車専用道路という久留米市西部地区の魅力を初めてお会いする久留米のみなさんと走ってきた。いつも車の少ないところを走っているが20名程度のサイクリングであれば、グループ分けした前と後ろで声を掛け合いながら走ると交通に支障もなかった。
また、地元の人でも知らないスポットだったり、車では立ち寄れない自転車だからこそ立ち寄っての街歩きも楽しいものだった。いつもは開催する側なので参加者側としての良き学びにもなった。
ツール・ド・おきなわに行く空港の搭乗口で昨年市民レース100kmマスターズに優勝したGINRINのサコマさんに似た人がいた。なぜ似た人かというと、その人は小さな子供さんが確か4人と奥さんと一緒だったからだ。レース後に家族と合流なら解るが、1年間練習して挑むレース前日なので集中したいはず、だから人違いだと思った。ところがその方が近寄って話し掛けられると、かなり全身絞り込まれたサコマさんだった。
レースのことを尋ねると、「市民140kmにクラス替えしましたが人一倍練習できたので勝ちます」と言われた。その言葉の裏には、「家族の協力により練習できた」、だからお礼を兼ねて家族旅行ということと、家族と一緒に過ごして練習に行く日常とレースも同じということだろう。「雨予報ですが嫌ですよね」と尋ねると、「雨の日も練習しているので問題ないです」と・・・
この人マジで勝つとその時思った。目標を見据えた練習の結果は、宣言通り、見事に140kmマスターズで優勝された。
ツールドおきなわ旅の最終日は、宮古島から熊本までの乗り継ぎの間に、チームオーナーのバイスクルキッズ店長の大城さん(左)たちが迎えに来てくれた。そこには3月に定年退職記念に阿蘇を走りに来られた佐久本さん(右)と、同じく10月に来られた新垣さんが阿蘇を案内したお礼にと、沖縄そばの有名店でランチをセッティングしてお土産まで頂いた。お二人とも大城さんの店のお客さんで、阿蘇に来られる際に脚力や走りたいコースなど事前情報を大城さんから教えてもらい希望に沿えるようなコースを案内していた。このような助け合いの相互交流こそ自転車の一番の魅力だ。
11月18日の2回目の阿蘇満喫ライドは積雪のため中止した。翌日は延岡の三井寿展さんによる牧野ガイド講習会に参加した。場所は昨年4月から新たな指定管理者が運営されている「うぶやま牧場(阿蘇郡産山村)」で、自転車による活用について道の駅阿蘇に相談があっていたので、MTBの選手でありMTBイベントのコース設定もされている三井寿展さんにコースレイアウト等の検討も兼ねていた。
MTBのフィールドとして想定されていたのは、従来の敷地以外にも牧野もあり今回そちらの視察はしなかったが、かなり積極的に自転車の受け入れを考えられているようだった。特にガラス張りの広い建物は全天候型であり、小規模から最大200名のBBQ等の飲食も可能とのことだったのでイベントの際の多目的な利用ができる施設だった。
講習会の後は全員でヒゴタイ公園に行った。
「ヒゴタイ公園(阿蘇郡産山村)」は標高850~900メートルにあり、もともと牛の放牧地だったところで、くじゅう連山と阿蘇五岳が一望できる眺めが素晴らしく、30ヘクタールの敷地には片道3kmのトレランコースがあり、そこをMTBによる牧野ガイド事業のフィールドに活用できないかということだった。
ヒゴタイ公園周辺は、瀬の本高原やグライダー滑空場行く阿蘇満喫ライドの際によく走っていたが中に入るのは初めてだった。舗装された道を下るとトレランコースの案内看板を見つけた。
コースは小川が流れる周囲を走る林間コースでMTBに詳しい方の感想として、そのまま使っても結構良くて5箇所くらいの階段区間を除けは難しすぎることもないということだった。よって道の駅阿蘇より使用に関する条件を詰めていきたいということだった。
トレランコースは遊歩道を兼ねているようだった。
落ち葉を踏みながら走ると実に気持ちがいい。
清流の音が聞こえる小川沿いのコースはとても爽やか
ヒゴタイ公園の入口近くに季節の花の区画があり、春はりんどう、夏は写真のように5cmほどの青い球形の花が咲くヒゴタイ、秋はコスモス、下に降りるとヤマメ釣り、テント村、ロッジ村、図書館、河川プールがある。まだ一度も開園期間に行ったことがないので来春には訪ねてみたいところだ。
スピードが出るロードバイクは、阿蘇の冬の凍てつく日には辛いが、草原や野山を駆け回るMTBは冬こそ旬の季節になる。冬季オフ期になるうぶやま牧場や、冬季閉館するヒゴタイ公園は、その期間MTBに乗り換えて走る絶好のフィールドになり、年間通して阿蘇でサイクルスポーツが楽しめることになる。そうなると牧野ガイドも冬季活動するチャンスにもなるだろう。そのようなことからも道の駅阿蘇には今後大いに期待したい。
11月25日は今回3回目となるスパークルおおいたの選手とライドやトーク、それに美味しいランチが楽しめる「阿蘇くじゅうサイクルフェス’23」に延岡の三井さんとガイドとして参加した。
スパークルの選手が引率して、秋の阿蘇くじゅうエリアを満喫できるサイクリングは体力に応じて3つのコースが用意されている。
私は牧野の道を通って黒川温泉コース20kmを担当した。
黒川温泉では洋菓子専門店パティスリー麓に立ち寄り、
塩麹シュークリームで補給
ふもと旅館の足湯で一息ついて、緩やかな上りの旧道で瀬の本へゴールした。
ゴールしたあとは、瀬の本レストハウスの芝生広場で選手たちがバリスタとなりオリジナル焙煎コーヒーのあと、ランチはこのイベントで定番になった竹田市のレストラン「オステリア・ エ ・バール ・リカド」のシェフが出向いてその場で炊き上げるパエリアなど美味しい料理が並ぶ。
竹田の野菜たっぷりのキッシュ
こちらがメインとなる日本一の生産量を誇る竹田市のサフランと、竹田市長湯温泉の世界屈指の炭酸泉で炊き上げた魚介たっぷりのパエリアだ。海老のソースとトマトのソースの出汁がたっぷりご飯に沁み込み、シンプルな味のなかに旨味がたっぷりと詰まっている。
https://youtube.com/shorts/MxGc5g9Qp4c?si=OPVc8bfRB7QueUzr
取り皿のアルミの小鍋もお洒落で使いやすい。
ランチの後は選手たちとE-MTBの試乗や、焚き火しながらアウトドア気分でまったりと過ごした。
サイクルロードレースのシーズンが終わると、多くのファンサービスイベントをスパークルおおいたサイクリングチームは2021年チーム発足以来継続して開催されている。「九州をひとつに」をテーマに掲げスポーツによる地域活性化を目指すスパークルに県境はない。今後とも微力ながら応援を続けたい。
11月27日は観光案内関連の方と立命館アジア太平洋大学(APU)の学生さんを牧野ライドに案内した。3名の学生さんのうち男性は日本の方だが、女性は日本語が堪能な韓国と台湾の方だった。
時間の関係で牧野ライドは道の駅阿蘇から自走で行ける本塚へ行った。ここは2~3時間で阿蘇らしい牧野と、E-MTBの快適な乗り心地と急勾配でも上れる体験が出来るところだ。
本塚のあとは旧道で牛や馬の放牧を近くで見ることができる坊中線へ行った。みなさん大喜びで美しい毛並みと草を食む迫力に感動されていたようだった。このコースは短時間で牧野と阿蘇らしい体験を凝縮して出来ておすすめだ。
12月3日に阿蘇満喫ライドを開催しいつものメンバーで案内した。
参加された9名には延岡、長崎、1か月前に高知から熊本市内に転勤された方もお越しになっていた。当日、都合によりキャンセルされたものの、ひとりで鹿児島からエントリーされた女性もいらして今後とも期待に沿えるよう心した。
最近、阿蘇は凍てつく寒さの日もあって、どのコースを走るか結構悩んだ挙句、どこを走っても阿蘇は寒いという当然の結論にたどり着いた。よって対策は、スタート時間を1時間遅くして10時、ゴールは30分早くして15時30分、そして止まると身体が冷えるので、トイレと昼食以外止まらないで走り続けることにした。なので今回写真が少ない。
コースは熊本県サイクリング協会が主催されていた「チャレンジASO」に私が自転車を始めた翌年の2008年(実はこの年の第15回大会を最後に開催されていない)に参加したコースを一部取り入れた。「一部」というのは二重の峠からミルクロードを時計回りに走るもので、このライドを始めて3年半になるがいつも半時計回りで一度も取ったことがないコースになる。
道の駅阿蘇から212号で①から②の一直線の農免道路(チャレンジASOは阿蘇神社スタートなので110号)でウォーミングアップしたら、③から続く青色が上りで二重の峠からミルクロードの④まで上りが続く。その距離7.6kmで平均勾配6.2%、ヘアピンカーブでは最大15%の上りになる。これを約300名の参加者が走ったのがチャレンジASOだ。
二重の峠はこの下をトンネルで通る国道57号北側復旧ルートが開通したので車が少なくとても走りやすい。この先の車帰4差路を右折するとミルクロードの上りが始まり、180度ヘアピンカーブが連続するので道路の傾斜で勾配が厳しくなる。今回は上りだが、時計回りの下りの場合は要注意の区間になる。
上りが終ってかぶと岩展望所(30km)でトイレ休憩したら、ミルクロードの起点となる57号の合流地点まで一気に26km走ると、山庵のうどんか、ドライブイン峠のチャンポンで温まることができる。
峠は満席、山庵は空いていたので一安心
ここの人気は駄桶うどんだが、私にはボリューム有り過ぎて完食したら走れそうにない。
なので肉うどん、この店は何回も来ているがいつもコレ。
昼食後は町古閑牧野道に入り、アップダウンで息が切れるが5.5km走ると町古閑牧野展望所になる。
この日1枚だけの集合写真、初めて来られた方は感動されて一安心だった。
私が参加した2008年チャレンジASOのコースは、二重の峠からミルクロードを走り212号で小国、442号で南小国、黒川温泉、瀬の本からやまなみハイウェイを下って阿蘇神社にゴールする予定だったが、城山展望所からの下りで以前落車事故があったという説明を記憶しており、ルートが当日変更され国造神社の道で阿蘇谷に降りゴールした。
第9回の2002年と2005年チャレンジASOでは、阿蘇神社をスタートしてやまなみハイウェイで瀬の本に行く上記と逆の時計回りコースだったとネットで確認したが、2008年がなぜ反時計回りになったのかは謎だ。かって3月の天草下島一周サイクリングに始まり、5月のチャレンジASO、そして7月の真夏の炎天下に120km、獲得標高2700mの阿蘇望があった。現在はいずれも開催されていないが、熊本県サイクリング協会のみなさんや、先輩サイクリストの方々の熱意のこもった熊本の名コースを阿蘇満喫ライドで紹介していきたいと思っている。最後に2008年のチャレンジASOの動画があったので紹介しよう。
VIDEO FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/16(土) 09:38:43 |
ロードバイク
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金峰山の麓に広がる段々畑の鈴なりのみかんと、干満差日本一の有明海を眺めながら河内町を走る「みかん山と有明海Ride」を案内してきた。一緒に主催したのは牧野ガイドメンバーで河内町が地元の清田あづささん。清田さんは町興し仲間のみかんや有明海苔の生産者と協力して、河内の魅力を体験してもらうために開催された。
また、その背景には積雪や道路の凍結によりオフシーズンとなる阿蘇観光の冬対策もあり、四季を通じて牧野ガイドが活動できるようエリアを拡大する取り組みの一環でもある。
集合場所は金峰森の駅みちくさ館。この施設は日頃よりサイクリスト受け入れに積極的で、今回も趣旨を理解していただき受付のテーブルや駐車場も確保していただいた。参加者は20名募集のところ家族が増えて22名、案内するガイドは清田さんと私と、初心者の方も多く隊列が長くなるため一般参加だが道の駅阿蘇の下城さんにも手伝ってもらった。着替えや途中で買った物を運ぶサポートカーには、清田さんの本業であるフランス菓子教室の生徒さんの南阿蘇のカフェ「くえびこ」の原田夫妻に帯同していただいた。
スタート10時でゴールは15時、走行距離は20キロ弱なので、ゴールしてから17時のみちくさ館閉館まで芳野方面や金峰山に上るなど、もっと走りたい人向けにブリーフィングで説明。
101号をスタートするといつもは静かなところだが、みかん狩りのマイカーも多く、優峰園フルートランドには、下見に来た時は貸し切りバスの小学生だったが、この日はバス3台の外国人観光客がみかん狩りに来ていた。
横道ラーメンから曲がって1号線に入ると緩やかな上りになって、右を見上げるとみかんの段々畑が青空まで続き、左は眼下に広がるみかん畑を見下ろすことができる。その絶景に後ろからは参加者の歓声が聞こえて、清田さんの想いがこだましているようだった。
原口青果みかん選果場横で全員揃うのを待って、この日最も気持ちの良い有明海へ突き進むダウンヒルが始まる。
眺めのいいところで一旦集合、一気に下るともったいない。
少し下ったところがみかんの段々畑と有明海を眺めるフォトスポット。
脇の道も気持ちがいい。
ポカポカ陽気で一気に有明海へ。
河内漁港に着くと昼食場所の「寿しきよ」さんへ。
2階の広い会場に席が設けられ調理長さんより料理の説明があった。
今回選んだのはボリュームたっぷりの看板メニュの海鮮丼。厳選した美味しい素材は有明海にこだわらず近海の天草や長崎の旬の魚が盛り込んであった。
今回みなさんに是非とも知ってほしい海苔の話は、今年オープンした有明のり研究所の代表で、代々続く海苔生産者に生まれ、加工から販売まで一貫して取り組む海苔ソムリエYUMIKOさんこと嶋田由美子が担当。有明海養殖海苔の講話を食事しながら耳を傾けてもらった。
海苔養殖の厳しさを知る経験から、有明海の豊かな自然環境と海苔作りの伝統を守り繋ぐため、地元産の海苔の美味しさを発信し、オリジナルブランド商品を手掛けられている。そして、とことん価値を高めた結果、6年連続日本一価格で落札された河内漁協のブランド海苔「塩屋一番特等」が生まれた。
4種類用意された板海苔の試食は、商品ごとに海鮮丼のご飯に巻いて食べたり、そのまま海苔の味や風味、香りを試したりとまさにテイスティングだった。有明海養殖海苔の美味しさや豊富な栄養があるという食育となったようだ。健康にいい日本の伝統食海苔のある生活が習慣になればと思う。
1か月前に嶋田さんを訪ねた際に、嶋田さんや清田さんの息子さんたち若い人が総出で種付けを行った海苔網を海に入れる作業をされていた。
海苔の養殖について大まか以下のような工程となる。
1.水槽で牡蠣殻に海苔の種を植え付け育てる
2.秋になり海苔が胞子を出すようになると、網に胞子をつける「種付け」を行う
3.種付けを行った海苔網を海中に張り育てる
4.冬に育った海苔を摘み取り、洗浄して加工する
有明海は九州最大の川である筑後川をはじめ、本明川、鹿島川、塩田川、六角川、嘉瀬川、矢部川、諏訪川、菊池川、白川、緑川など大小100を超える河川が豊富な養分を運び、その干潟は大潮の干潮時で約188km2に達し日本全体の干潟の約4割に相当する。日光と海の栄養で育った海苔の摘み取りは年に2回あるそうだ。
嶋田さんの案内ですぐ近くに海苔網が干されているところに行った。
こちらも家族総出での作業。
「これが海苔か、こうやって作るのか」と全員が初めての体験
「食べてもいいよ」と言われてみんなで味見をしてみた。
形状は「桃屋のごはんですよ」、磯の香りがしてまさに海苔だった。
嶋田さん有明のり研究所へ有明海産若摘みの旨味、香り、歯切れ、口どけ、色艶を吟味された海苔の買い物に行った。
一度食べると必ずリピーターになると思う。生産者直売なのでお値段も優しい。
嶋田さんの加工所の前で集合写真。
ここが嶋田さんが一番好きなところで、夕刻に海を眺めると夕陽の道ができるとのこと、
Photo by yumiko shimada
これが夕陽の道、あまりにも素晴らしいのでここにカフェを作ると言われていた。
続いてこちらも清田さんお友達のウシジマ青果さんへ
ウェルカムボードが嬉しい
ここでは2班に分かれて選果場のラインの見学と
みかんの糖度当て体験。
現在ウシジマさんで取り扱っているみかんの糖度は11度から14度らしく、味見をしてセンサーで測って当たればレモンの商品がもらえる。私は12.2度と書いたが12.7度ではずれ、次の女性の方は当たって何と14.5度もあった。それにしてもこんなに甘いみかんがあるとは驚きだ。
※ このような受け入れは会社として日頃されてはいない。
最後にウシジマ青果さんのみかん畑で収穫体験をさせていただいた。
ここから4km緩やかな上りを走って金峰森の駅みちくさ館にゴールした。
お土産もたくさん頂いた。
金峰山付近のサイクリングは、熊本市内の方だったら経験あるかも知れないが、有明海に続くダウンヒルの道は知らない方が多かったようだ。県外の方にとっては熊本にみかん山の段々畑を眺めながらサイクリングできるコースは意外だったろう。
また、昭和レトロな広い会場でゆっくり食べる寿司屋の海鮮丼は好評のようだったし、有明海養殖海苔の話と体験は良き食育になったのでないかとみなさんの笑顔で感じた。それに河内みかんの美味しさも熊本のブランドとして記憶に残ったのではないだろうか。
Photo by yumiko shimada
今回のライド開催については最初に少し説明したが私たち阿蘇の牧野ガイドの冬対策にある。今後、新規にガイドになられる方のために、寒くて自転車乗りが途絶えるシーズンは暖かい地域で活動できるようにする試みだ。金峰山・河内エリアは温暖な海からの風と、15時以降は急激に温度が下がる阿蘇と違い、日没まで照らし続ける西日により夕方まで暖かく冬でもサイクリングが出来ない寒さはではない。
また、周辺には夏目漱石の小説「草枕」に登場する「峠の茶屋」や、宮本武蔵が「五輪の書」を書いたといわれる「霊巌洞」、東側の麓には宮本武蔵ゆかりの美術品を収蔵する島田美術館や加藤清正の菩提寺本妙寺など熊本の文化財が点在し、漱石・武蔵・清正の存在を示す案内看板も随所にあり、熊本の歴史を語る上では特別なところになっている。このことは歴史好きな外国の方にも興味を示される可能性もあり、その際には上り坂でも問題ないE-MTBを使った周遊もニーズがあるかも知れない。いずれにしてもいろんなメニュを用意しておくのは無駄ではなく新たな挑戦になるのではないかと思っている。
FLUCTUAT NEC MERGITUR
--- 漂えど沈まず ---
2023/12/08(金) 09:08:45 |
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