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コルナゴ部長の阿蘇天空の旅

阿蘇くじゅう国立公園に位置する阿蘇内牧温泉からロードバイクで走る魅力を紹介します。

枯野の草原を走ってきた

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サイクルスポーツ誌の牧野ライドの取材と、道の駅阿蘇(ASO田園空間博物館)が主催する牧野ライドの動画撮影を兼ねて、阿蘇市一の宮坂梨地区内阿蘇北外輪山の東部滝室坂と、箱石峠の間に位置する町古閑牧野を走ってきた。





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枯野の草原を走る牧野ライドは、専門の講習を受講したガイドのもと、トレッキングや自転車により参加できるアクティビティだ。今回はMTBツアーを主催し、牧野ライドも商品化しているトリムカンパニーの橋本君のツアーに参加する形での取材となった。橋本君の牧野ライドには、単に延々と広い牧野を走るだけではなく、このようなテントを張って、そこをベースに走ったり、休憩したり、予備の荷物を置いたりできるツアーもあってピクニック気分でも楽しめた。







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ツアーにはいろんなものもあるそうだが、この日は淹れたてのコーヒも楽しめるもので、地元ひばり工房のサンドイッチと豆の木さんのパンやパネトーネは道の駅阿蘇さんから手配してもらっていた。単に走るだけではなく、大自然の中でこのような休憩するスポットに飲み物や食べ物があると、より充実して牧野を満喫することが出来る。ただし、飲食物等のゴミの持ち帰りは当然ながら、ラップやレジ袋等は放牧の牛馬が牧草と一緒に誤食する場合があるので風に飛ばされないよう注意が必要。そのようなことから牧野内は研修を受けたガイド付きでないと立ち入ることは出来ない。また、立ち入る際にはガイドが石灰を持参しているので、家畜伝染病の予防のため靴と自転車のタイヤを念入りに消毒しなくてはならない。





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では、牧野ライドスタート。
最初は広々とした丘陵地で放し飼いの気分を味わう。サイスポの栗山さんとカメラマンさんは、トリムカンパニーのレンタルMTBで参加。わたしも枯野の時期の牧野は初体験だったので、無心に50年前にタイムスリップして悪ガキになりきり走り回った。

ここは農耕車で草を刈って、そのまま白いビニールに丸めて飼料として保存するための360度視界を妨げるものがない採草地と言われるところだ。なのでフラットだったり緩やかな斜面があったりと自転車で愉しむにはちょうどいい。機械が入れないや急な斜面には茅(カヤ)が生い茂り立ち入りは困難だ。






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続いて尾根沿いの野焼きの延焼を防ぐための
「輪地切り」と言って、茅を刈られたところを走る
アップダウンのスリル感がたまらない





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一旦、テントを張ったところに集合して
補給後次のエリアへ






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途中、橋本君が茅(カヤ)を刈っている人を発見、事前に京都から茅を取りに来ている人がいると聞いていたのでその旨尋ねるとまさにその方だった。茅は主にススキを指し、茎の部分に油分があるので耐水性が高く屋根材に使われる。茅葺屋根と言えばピンとくるが、上質な茅は毎年火を入れたところのものでないと使えず全国でも阿蘇の茅が有名とのこと。それでわざわざ京都から来られていた。




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こちらは町古閑牧野の農家さんが茅を収穫されていた。





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太さと、長さの、規定サイズのススキのみを束にされるのはたいへんな重労働、加えて乾燥した状態の時しか収穫が出来ず、3月には野焼きがあるのでそれまでの期間が勝負とのこと。





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続いて上級者向けエリアへ
見本は橋本君
斜面を勢いよく下って






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最後の難関を向かえ






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クリアするか・・・







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大回転で爆笑!

草原は柔らかい地面なので
めったに怪我することもないが
ヘルメットとグローブは必須





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いろんなコースを案内してもらい
日没の時間が近づいてきたので
夕陽が見れるスポットに移動







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色が抜けた草原が夕陽を浴びて黄金色に輝く







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ファットバイクとノーマルのMTBの
いいところ取りのセミファットバイクバイクは
タイヤの太さを生かしたグリップ力で
大いに牧野ライドを楽しめた





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最後のステージは根子岳に向かってのダウンヒル
人影の先にはコブのようなジャンプ台があり
夕陽に浮かぶ絶妙なジャンプが
奇跡のような写真を生み出したよう
近日発売のサイスポをお楽しみに





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打ち上げBBQはカルキバー
そう言えば今年始めて






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お肉屋さんのブッチャーKことカルキさんの自宅には、屋根付きのスペースや離れのバーもあって、BBQをしたり、カルキさんのプロさながらのギター演奏を楽しめのがカルキバーだ。しかし、これは営業しているわけではなく、自転車仲間だけの隠れ家であり、そこでは上質なこだわりの肉とカルキさんの魅力に浸ることができる。





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BBQのほかに開催の度にプログラムがあって





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今回は中抜きの丸鶏







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丸鶏のさばき方講習
二種類の包丁で巧みに部位別に分けられる
一匹からは手羽は2本だけ
ささ身もたったこれだけというくらい小さく
せせりにいたっては串一本か二本だけ
ぼんじりも希少品
そんな食育の場でもあり
部位ごとに丸ごと一羽堪能した






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夕方のゴールデンタイムまで、見て、走って、笑って、ころげて、阿蘇の大自然と遊んだ。コースは力量に応じて楽しめるので初心者でも安心であり、現在ではここ以外にもう一箇所走れるようになっており、エリアを拡大される予定だ。
何度も言うが牧野ライドはガイドの同行が必須で、MTBガイドは地元のトリムカンパニーさんや大藪サイクルさん、福岡では正屋さん、大分はオールウェイズバイシクルズさんがされている。トレイルウォーキングもガイドさんがいらして、詳しくはこちらをどうぞ







FLUCTUAT NEC MERGITUR 
 --- 漂えど沈まず ---



  1. 2019/02/14(木) 17:52:57|
  2. ロードバイク
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いだてんのあの橋へ

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42日振りにサイクリングに行ってきた。
10度くらいだったが2キロの脂肪を蓄えたせいかまったく寒くなかった。自宅から竜門ダムを市野瀬方面から上って、折返しは雪野の集落の手前の水の道から357号へ出て、立門の分岐で県道45号、菊池渓谷方面に進むと最後の集落の永山地区にある永山橋へ降りた。

NHKで放送中の「いだてん」の中村勘九郎演じる金栗四三の実家として出てくるのが永山橋の先にあるこの御宅だ。父亡き金栗家を守るのが四三の兄、中村獅童で畑仕事の場面は家の横にある畑になる。水遊びは永山橋の下を流れる菊池川で、その源流は菊池渓谷にあり、水温は5キロ下流の永山地区でも年間通して15度以上にはならないだろう。というのもわたしが中学の時、友達の家がこの地区だったので何度も遊びに来てその時泳いで水温の低さに驚いた記憶がある。わたしは冷たさ過ぎて川にはしばらくは入れなかったが、友人は普通に泳いで鉾で尺鱒を突いてきたので驚愕したことを憶えている。

番組のなかでも川遊びのシーンがあるが、スタッフの方も川の水に驚かれたのではないかと思う。もしかしたらそれがヒントになって、四三が真冬でも奇声を発しながら井戸の水をかぶるシーンになったのでは・・・と、想像するのは考えすぎか。そのくらいこの川の水は凍りつくように冷たい。






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この橋は文政6年(1823)に130m下流に架けられたが洪水で流失し明治11年(1878)にこの地に完成した。当時、永山橋は熊本と大分を結ぶ交通上重要な交易の要路であったが現在はこの橋の先の家の前で道は終わっている。場所は菊池温泉から11.5km、逆方向の菊池渓谷麓の念仏橋からだと1km弱の県道45号沿い永山地区の真下にあり、渓谷経由でミルクロードにサイクリングに行く際には景色の良さからよく訪ねている。






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菊池渓谷方面から橋への降り口
歩きや自転車だと下まで行けるが
車だったら右側に道路が広くなっている所があるので
そこに駐車したらいいだろう
橋の先は行き止まりで私有地となるので注意されるよう

永山集落は47年前とまったく変わっていなかった
ジブリ作品に出てくるような村は
金栗家の屋根が石にさえ変われば
北イタリアにいるようだった
橋を眺めながら一息できる
農家カフェなんてあったらいいな







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  1. 2019/02/07(木) 16:19:41|
  2. 観光情報
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RIDE AID in ASO

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Papicrossさんがサイクリストによる復興支援 『RIDE AID project』 を始動され、その第1弾として熊本地震をテーマに 『RIDE AID in ASO』 を企画された。熊本地震以降、熊本と大分を結ぶ豊肥本線は、肥後大津~阿蘇間は不通のままであり、国道57号線もまだ迂回路利用で観光への影響、特に外国人集客についてのダメージは依然として続いている。このような状況のなか、一人でも多くの方が阿蘇にお越し頂くことはとてもありがたいことで、自分に出来ることだったら可能な限りお手伝するつもりだ。またイベントの内容はとても濃厚なので下記のサイトを参照の程。

RIDE AID in ASOの総合案内
https://www.facebook.com/papicross55/posts/356227848294885

Papicross
https://ja-jp.facebook.com/papicross55/

RIDE AID in ASOのエントリーサイト
https://goo.gl/forms/HwXIl5FuiBnonTb22

ライドコース案内
https://www.facebook.com/papicross55/posts/363277667589903

ゲストライダー
神楽坂 つむり さん
国内外問わず自転車で訪れ、ロードバイク、グラベルロード、マウンテンバイクなど、多様なジャンルでの自転車旅を楽しむ方。
つむりの悠々自適ライフ
http://tsumuri5.com

ゲストライダー
おおや ようこ さん
ヨガインストラクター。サイクリストの特徴やニーズに合わせた『サイクリストヨガ』を考案。東京都内を中心に各地で定期開催中。イベント登壇や自転車情報誌掲載、プロ自転車選手へのヨガ指導も行なっている。また、『チャリダー★ 』内で結成されたユニット「坂バカ女子部」のリーダーとして、日本各地のヒルクライム大会に参戦。現在はライターとしてサイクルスポーツなどで連載をもちながら、Youtubeにて動画を通して自転車の魅力を発信している。
おおや ようこの自転車×ヨガ
http://www.oyayoko.com

蘇山郷 4月14日宿泊プランのご案内
https://www.facebook.com/papicross55/posts/362760064308330
  





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アルプスの続編
児童向けの童話シリーズということだが
普通に北イタリアの森ににトリップできる大人の一冊






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猟犬を使ったウサギ猟の場面は
昔、自分も父に連れて行ってもらっていたので
ページをめくる度にハラハラドキドキで
吠えながら追う犬の迫力と賢さと
可愛さが懐かしく伝わってきた

コジュケイや山鳩、雉猟もよく連れていってもらった
銃は水平2連のウィンチェスターの散弾銃で
彫刻が鮮やかで惚れぼれしていた






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山に入ると野鳥の鳴き声も愉しみだった
人と同じように上手下手があって
たまに流暢さが欠ける父とよく笑った
獲物次第では崖を登り降りするので
「ここで待っていなさい」と一人になると
急に寂しく物音に敏感になって怖かった






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まったく理解できない文字
海外旅行に来てもドリルを持って
子供さんに勉強させるのは
もしくは
子供さんが勉強したがるのは
日本もそうだけど旅先までというのは
アジアや欧州のお客さんでは
見たことがなかった
たまたまかも知れないが
どこの国かと言うと







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タイ
成長してる国だから
子供の教育にも熱心なんだろう
ところで足し算引き算を習う時期に
大なり小なりの「<」 「>」不等号も
この頃習ったかな
もう少し先だったような記憶だが
これもお国柄の違いなんだろうか






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  1. 2019/02/06(水) 17:46:33|
  2. ロードバイク
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アルプス小説とコントルノ食堂

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以前紹介した『帰れない山』の著者パオロ・コニェッティは1年の半分を北イタリアのアルプス山麓で過ごし、『荒野へ』の著者ジョン・クラカワーもイタリア北西部のアルプス山中の山小屋でひとり暮らしをしながら執筆活動をしている。そして、この本『雷鳥の森』のマーリオ・リゴーニ・ステルンは、2008年に亡くなっているが北イタリアの山里に暮らしながら執筆活動していた。御存知ヘッセは、コモ湖にほど近いアルプス南麓の村モンタニョーラの自宅に43年間過ごして死去した。モンタニョーラは昨年訪ねたギッザロ教会から車で1時間30分の距離で、コモ湖畔をサイクリングした経験から、この本で描写される多くの人が移住したくなる風景や、伝統的なイタリア北部の料理にはとても親しみがあり、アルプスを舞台にした小説はまだまだ続きそうだ。







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悶々と北イタリアの本ばかり読んでいたら
無性にその地の料理が食べたくなって
自宅から歩いて5分の
イタリア家庭料理の店「コントルノ食堂」へ行った







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しばらく振りに行ったら店の雰囲気が変わっていた
以前、メニュが書かれていた黒板が店の紹介になって
希望に叶うスタッフが集まらない、長続きしない
ならば時代の流れに逆らわず
路線変更・・・




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菊池シェフ一人で迎える店になっていた
お客も料理が出てくるまで待てる人で
あまり時間を気にせず
ゆったり構えられる顧客を中心に
おまかせコースにワインを含めて
1万円くらいが想定





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少し遠回りだったが
あるべき店の姿にたどり着いたらこの笑顔
益々心地良い店になっていた






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最初の一品が出来るまでは
名刺代わりの定番
自家製パンに走る豚のパテ






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おすすめワインは
イタリアの長靴のかかとにあたりに位置する
プーリア州のタートル・プリミティブ






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前菜
柔らかくボイルしたブロッコリーはパセリソースで
塩トマトとイタリアンサラダは濃縮の味わい
自家製走る豚のボイルハムと生ハムは
小さな経験だがイタリアで食べたものより格上
モッツァレッラチーズは安定の旨さ
菊池の生産者は素晴らしい






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自家製パンの歯ごたえは硬さと適度のモチモチ感が絶妙。香り深い不思議な美味しさは自家製粉有機小麦粉にある。生産者の東君はかって菊池の将来について語り合った仲。彼の生まれ育った菊池市旭志は鞍岳の麓にある集落でその名も「麓」。有機栽培の会社「ろのわ」を興し、25年以上農薬・化学肥料を使わず生産し加工販売まで自社内でされている。






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菊池川産鮎とじゃがいも
鮎は昨シーズンのものだが
良い状態で保存されていたので仕入れ
1時間、じっくり弱火で焼きながらも
水々しさを残してあり
鮎独特の香ばしさが楽しめる逸品







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パスタ料理はコルツェッティという直径5cm~6cmほどの平べったい円形のイタリア北西部発祥の珍しいパスタ。
スタンプして模様をつける円形の手打ちパスタ専用木型は、知人の職人の方に作ってもらわれたという。依頼されたスタンプの模様は、菊池家の家紋である揃い鷹の羽と、もう片面は麦を描いてもらった手掘りである。
そしてお味の方はパスタのもちもち感と小麦粉の風味に菊池産猪肉がこれも絶妙に絡み合う品だった。最後は自家製パンで皿をい綺麗に拭き上げたのは当然のこと。





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続いてのワインはピエモンテのア・ユート!ビアンコ・トリンケーロ
果皮ごと浸漬することで赤ワインのように仕込まれた琥珀色の白ワイン






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メインは走る豚のロースステーキと自家製ソーセージにポレンタ添え
走る豚とは菊池渓谷近くの「やまあい村」のブランド豚でその名の通り山を切り開いた広大な土地で放牧で育った豚。

11年前にやまあい村に走る豚を見学に行ったときの感想
「さて、走る豚ですが、山を切り開いた広大な《運動場》がいたるところにあり、それぞれ10数頭飼われていました。奥さんに案内され、山を少し登ったところに行くと、いました、鼻で土を掘り返す豚を発見、近づくと突然奇声を上げ、一気にすごいスピードで走り去りました。まさしく野生の豚だ! しばらくすると我々《侵入者》を安全とみたのか近寄ってきました、今度は愛らしく、ブヒブヒと鳴きながら《野生の豚》が《ペット豚》に変身しおねだりしたりします。そして、予想していたあの獣臭が全くありません。体も綺麗だし、これは豚の別物ですね。皆様も一度見学に行かれる価値はありますよ。ほんと、犬みたいに走ってますから。」

イタリア家庭料理によって、菊池の生産者が追求する食材を、できるだけシンプルに楽しめるステップアップしたコントルノ食堂。シェフの話を聞きながら、厳選したワインと素朴な料理に舌鼓、今夜幸せになりたかったら、是非足を運ばれたし。






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  1. 2019/02/02(土) 15:17:34|
  2. おすすめ食事処
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雪解けまでは一番摘み海苔を楽しもう

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今年も佐賀のマの字さんから有明海漁業協同組合の一番摘み佐賀海苔を頂いた。
艶のある黒紫色、火で焙るとサッと緑色に変わる極上品は、磯の風味と甘みを含んだ独特の旨味と、のど越しの良さが特徴だ。それは日本一干満差の有明海ならではの自然の恵みと、塩分濃度や水温などの情報が有明水産振興センターから日々提供されるネットワークが佐賀海苔の美味しさの秘訣でもある。マの字さんは海苔関連の仕事をされており、一番摘み海苔出荷時の現在は昼夜逆転の忙しさと言われていた。自然の恵みと情報の共有、それと佐賀海苔に携わる人の手によって特別の美味しさを堪能することが出来る。






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前回紹介したパオロ・コニェッティの「帰れない山」は、舞台が北イタリアのドロミテ山塊やモンテローザ山麓というジロ旅における親近感が購入の理由でもあったが、読み終わった今はアルプスの情景もさることながら、二人の少年の生涯に渡る山を介した熱い友情の物語は自分にとっての名作となった。
あとがきに著者は、「荒野へ」の著者ジョン・クラカワーを知り、ミラノからイタリア北西部のフランスやスイスの国境のアルプス山中に山小屋でひとり暮らしを始めて「帰れない山」を執筆する一歩を踏み出したという。たまたまこの本は以前入手したもので、ひとりの若者が単身で荒野へ踏み出し、4ヶ月後捨てられたバスの中で餓死死体として発見された実話を、山岳家の著者は、その無謀とも思える精神を同じ山に魅せられたものとして「帰れない山」の山に籠もる独りの男に描いたもののように思えた。





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今朝の通勤は菊池渓谷からうっすら雪化粧となりその先の中央駐車場からは数センチの積雪となっていた。しかし、AWDとスタッドレスなので下りや凍結以外は大丈夫と奥へ進んだ。





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深場の集落で前を行くトラックが停まった。
距離をあけて自分も停まったところ、トラックが再び動き出そうとするも凍った雪道にスリップして車体を制御出来ず滑ってこっちに迫ってきた。慌ててバックしていたらトラックは右車線を滑って橋の欄干に当たる寸前で何とか停まった。運転手が動けないと車から降りてきた。左が空いていたので脇を通り抜けようと進むと、





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トレーラーがスタックして道を塞いでいた。ここで諦めUターン、下りの雪道ではATからマニュアルモードに切り替え、パドルシフトで2速のまま雪が無くなるまで慎重に下った。途中動けない車が立ち往生していたが脇を通れて何とか雪山から脱出することが出来た。どんなに雪道を走る装備をしていても道を塞がれたらどうしようもない。この道は凍結防止剤を巻くとかしない道なので、厳冬期はほとんど車が通らないものだが今までの暖冬だったからであろう。

1時間の出来事だったが、この季節ならでのちょっとした冒険は、緊張しながらもあとでは心地よかった。これで菊池渓谷経由のミルクロードのルートは、日陰の雪が朝夕は凍るためしばらくは通れず、二重の峠のルートになり通勤時間が15分ほど長くなるが、無駄な抵抗をせず諦めて気長に雪解けを待とう。






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  1. 2019/01/26(土) 16:14:09|
  2. その他
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乗らない冬眠謳歌中

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『帰れない山』 パオロ・コニェッティ著
ミラノ生まれの著者は、幼い頃から父親と登山に親しみ、現在は1年の半分をアルプス山麓で、残りをミラノで過ごしながら執筆活動を続けている。イタリア文学界の最高峰ストレーガ賞受賞、メディシス賞外国小説部門、英国PEN翻訳小説賞を受賞した国際的ベストセラーとなったこの本の舞台は、北イタリア、モンテローザ山麓で二人の少年が山を通じて成長してゆく感動の物語だ。

モンテローザといえば、昨年ジロ第20ステージのゴールとなるチェルヴィニア(マッターホルン)まで自走したすぐ近くの山なので親近感が湧いたのも購入の理由。加えて文中には、「少年の両親が育ったヴェネト州、人生で最初の登山も初恋もすべてドロミーティ山群だった。二人の会話にはそんな峰々の名前が随所に織り込まれいた。カティナッチョ、サッソルンゴ、トファーネ、マルモラーダ・・・」と、一昨年ジロに行ってドロミテ山塊(ドロミーティ山群)を走り回って来た。ドロミテは世界遺産にも登録された北部イタリアの名所でスイスとオーストリアに近く標高3000m以上のアルプスの山が18峰もあり例年ジロの山岳コースとなっている。その勇壮な山々、爽やかな風、牧草の匂い、教会の鐘の音、川のせせらぎ、などなど小説に出てくる風景はとても親しみのあるもので、わたしの旅の記憶が活字となって呼び覚ましてくれるのだから買わないわけにはいかない。全部読んだら宿のライブラリーに加えることにしよう。





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御存知マッターホルン、
イタリア語ではチェルヴィニア。
マッターホルンの右後方に位置するのがモンテローザ、
イタリア語で薔薇の山。
夕日で赤く染まることからこの名がついた。







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コルヴァラの北にそびえるドロミテ山塊、サッソンガー山の壮大な景色。
ドロミテはアクセスのしやすく舗装された道はロードで、山を縫うように白い砂利が敷かれた幅50cmの道はマウンテンバイクで楽しめる。山歩きではヨーロッパならではのハイキングルートがいたるところに整備され緩やかな坂道を短時間で上ることができる。またドロミテ山塊の有名処にはロープウェイも運行しているため絶景ポイントまで楽に到達することができる。あとは何といってもスキーの本場であることだろう。






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ジロのコースの常連、ジアウ峠は北側から上った。後ろの山はグセラ峰。ステルヴィオ峠、ガルデナ峠、そしてジアウ峠もe-bikeに乗った友子さんと初めて峠道を一緒に走ることができた。これがe-bikeの素晴らしいところである。年配の方や女性、それに脚を痛めた方にも20キロ・30キロ続く峠を上ることができる。これが一昨年と昨年ジロに行って、見て、体験したe-bikeというユニバーサルな乗り物である。






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今年2回目となるカルキさんのヒルクライムレース
なぜ16時スタートかと言うと
この時期は阿蘇山に登る車が多いため
少なくなる時間帯を選んだという地元ならではの選択
スタートは坊中線の民家が終わったところからで
ゴールは米塚から上ってきた298線と合流する地点
そこから先は見通しが悪くて
勾配がきつくカーブも多く危険なため
ゴールしたらカルキ亭まで下り
特製カレー食べながら表彰式






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宿の使わなくなった大広間のステージに
3本ローラーとCLX
結婚してアパート住まいの息子の部屋に
固定ローラーにシートポストを上げた友子さんのArte
そして嫁いだ娘の部屋には
GT-ROLLER F3.2 にM10
いずれも鑑賞するだけで乗らない

どこかでメモったこと。
「トゥゲザー・アンド・アローン(Together and alone)、積極的に周りの人々付き合い(トゥゲザー)ながら孤独(アローン)でいること。人間関係と孤独は両立できる。コーラスをイメージするといいかもしれない。他者のメロディーに流されてしまうと合唱は成立しない。個々の旋律の総和が美しいメロディーを生んでいる。日本語で言えば「和して同せず」、他人と触れ合うなかで、自分が唯一の個性なのだと感じる。ここに真の「孤独」が生まれる。独りでいるのは「孤立」であり「孤独」ではない。日本人は本来、深く孤独を愛する民族だった。平安から鎌倉にかけて貴族階級では”隠遁」が流行し、将来を嘱望された逸材が世捨て人、風流人となって独りで気ままに生きていたのだ。「孤独な生き方をする人」は当時、人びとの憧れだった・・・」すでに嘱望の時期は過ぎ、誰からも憧れられはしないが真の孤独は性に合っている。ロードバイクも独りで走るのが好きだが、寒い時期は修行の域で身体にも悪そう、なので朝は5時半に起きてるけど乗らない冬眠をまだまだ謳歌中。







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  1. 2019/01/19(土) 18:17:12|
  2. ロードバイク
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草原の中を走る~2箇所目の牧野調査

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阿蘇北外輪山の東部の滝室坂と箱石峠の間に位置する町古閑牧野に続いて、牧野内の立ち入り許可(自転車・歩き)が検討されている下荻の草牧野の調査に同行してきた。場所は大津・菊池方面からのミルクロードをやまなみハイウェイに出て、九重方面に3キロ行った道沿いのうどん屋が境界が含まれ、交通の便と食事や休憩にとても便利なところだ。






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牧野内の立ち入りには口蹄疫予防のため自転車のタイヤは石灰による消毒が必須である。







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スタートしてしばらくは一切視界をさえぎるものがない。
フラットな未舗装路の牧野道は
心地良さが体の芯から湧き出て、
仲間と並走して走ったり、
左右構わず路肩を乗り上げたり、
思わず子供のようにふざけることが出来る。





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しばらく走ると大根畑が広がり、ごく稀に通る農耕車の往来はここまでで、その先は野焼きされたまま草は刈られておらず牧野道は使われていない。ということは自転車遊び放題である。わたしたちは草をかき分けこのまま進んだが(これもまた楽しい)、許可が下りたら主催する道の駅阿蘇さんが整備される予定だ。






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阿蘇・くじゅうを拠点に、山道を得意としたサイクルツアーを提供するトリムカンパニーの橋本君にも手応え十分の牧野道だったようだ。専門家の視点でコースも検討された。







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牧野を下るとやまなみハイウェイと南小国を結ぶ県道40号沿いの下荻の草集落に出た。
ここはほとんど車も通らず、人も見受けられない寒村であり、何もないと言えば何もなく、見方を変えれば昭和の薫りがいたるところに残されている。







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鉄製のポールで作られたこの囲いみたいなものは牛や馬をつなぎ止めるもので、すぐ横にはお宮があることから、参拝したあとに草原で草を食べさせたり、もしかしたら牛馬を売りに行くためお参りしたのだろうか、想像は尽きない。
地元の高齢者の話によると、子供の頃に親や祖父母に連れられて、この道を歩いて先程走った牧野道を進むと現在の木落牧場に出て、国造神社や阿蘇神社へ参拝に行っていたと言われていた。となると南阿蘇と阿蘇神社を結ぶ日ノ尾峠と同じく、国道等ない頃の巡礼の道であり貴重な生活道だったのかも知れない。移動手段が徒歩だったことから地図上からはいずれも最短なルートでもある。







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うどん屋で昼食のあとは橋本君のお客さんのツアーに参加させてもらい黒川温泉方面へMTBを車載し移動した。
ツアーには山までバイクを車で運んでもらうプランと、橋本君と一緒に自走で山に上ってダウンヒルを楽しむプランがある。この日は自走でいい運動になった。






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山の中でのチェーン切れ、これも当然想定内、数分で修理完了のトリムカンパニーのツアー。







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下荻の草牧野はフラットなコースだけでなく、こんなところもあって楽しめる。加えて年間通して立ち入りことが出来るが、町古閑牧野と同じくASO田園空間博物館よりこの地専用のガイド講習会を受講し、下荻の草牧野組合長より認定を受けたガイドの案内が条件だ。参加料の一部は牧野組合へ使用料として支払われ、野焼き等の費用となり草原再生の資金となる。年々縮小している草原のために牧野を走ってみてはどうだろうか。道の駅阿蘇からエントリー受付中で、草原ライドのほかに草原トレイルウォークもあるので自転車なしでも楽しむことが出来る。詳しくはこちらをどうぞ。https://www.aso-denku.jp/bokuyaguide/








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  1. 2019/01/12(土) 17:18:41|
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2018年最後のブログ

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今年最後の宿の新刊はこの二冊。

「挑戦するフォトグラファー」は砂田弓弦さんの30年間のイタリアでの歩みをまとめられた自転車乗りにはおすすめの一冊。
大学1年の時に立川の「なるしまフレンド」の方から、『自転車競技の本場はヨーロッパ』の一言で1985年2月イタリアに行き、クラブチームに入るも体調を崩して秋に帰国。その体験談を自転車雑誌に寄稿し、以後イタリアで自転車レースの取材を職業とすることを決意。大学卒業の1989年、自転車の代わりにカメラとワープロ持参でイタリアへ渡り、日本人初のサイクルフォトグラファーとしての苦労と現在に至るまでの貴重な体験が書かれている。

2017年、ツール・ド・フランスには選手・スタッフ・メディア・広告など4500人が一団となって移動し、その車両は約2000台、このうちジャーナリストは1700人で、フォトグラファーは300人の登録があり所属するエージェントだけでも100社。オートバイに乗って撮影するフォトグラファーの制限数は12台で世界の有名通信社であるAFPやAP、ロイター、さらには新聞社ですぐにその枠は埋まってしまう。2018年現在、大手エージェントに所属しない個人フォトグラファーでオートバイに乗って撮影できいるのは砂田さんだけで、イタリアに渡り16年後に仕事が認められとうとう夢を達成された。

以前、J SPORTSで白戸太朗さんだったか、新人選手の呼び名については砂田さんに相談しているという話を聞いたことがある。ところがNHKでツール・ド・フランスの特集があった際には、「ファビアン・カンチェラーラ」を「ファビアン・カンセララ」、「ロビー・マキュアン」を「ロビー・マクユーイン」などなどすでに一般的になった呼称なのに独自に解釈されて笑ったことがある。この本に砂田さんは、ジョス(ジオス)、ヴィリエール(ウィリエール)、コルナーゴ(コルナゴ)、チネッリ(チネリ)と現地の発音をそのままカタカナ表記されており、外国の方と話す際にはこのように発音しないと伝わらないので要注意だ。



「Haruki Murakami を読んでいるときに我々が読んでいる者たち」はまだ読んでいないので裏表紙の内容紹介を抜粋。
『村上春樹は、いまや世界で最も広く読まれている日本人小説家である。その世界的な人気の背景には、英語圏---とりわけアメリカ---での成功がある。日本文学の英訳の多くが政府や文化機関の支援を受け、限られた読者(主に日本研究者など)を対象に刊行されてきたなか、村上作品はアメリカの文芸出版の権威であるクノップフや「ニューヨーカー」などの出版社・雑誌から世に送り出され、大勢の読者を獲得し、多くの同世代作家に影響を与えている・・・・・中略
「ねじまき島クロニカル」での世界へのブレイクスルーまでの道のりを後押しした、個性あふれる30余名の人々との対話、そして村上本人へのインタビューをもとに、世界作家Haruki Murakami が生まれるまでのストーリーを追う。』


日本で最初のノーベル賞作家の川端康成は「一人旅はあらゆる点で私の創作の家である」と言葉を残した。そして、「私の小説の大半は旅先で書いたものだ。風景は私に創作のヒントを与えるばかりでなく、気分の統一を与える。宿屋の一室に座ると一切忘れて、空想に新鮮な力が湧く」と、一人旅の良さを語っている。貴方の書斎は旅先にあり、物書きでなくとも気分一新できる温泉旅をこれからもお勧めすべく、宿の蔵書を増やしてみなさんをお迎えしたい。





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作家の下重暁子さんが文藝春秋12月号の「孤独のすすめ」という特集に「群れない時間を過ごすための十冊」のタイトルで寄稿されている。その中で「孤独の友」といえばなんといっても読書であり、孤独を楽しむための本は二種類あって、「ますます孤独のどん底につき落としてくれるような本」と、「和やかに孤独を慰めてくれる本」であり、この両方を読むことが大切と書かれている。

サイクリングも一人で走る場合は「孤独の友」であろう。一人で走ることが多いわたしの場合は、天気が荒れたりすると孤独のどん底につき落とされるときもある。しかし、大げさながらも無事生還したときの達成感は得難い感動でもある。また、孤独を慰めてくれるかのような穏やかな天気や、素晴らしい景色に遭遇したときは、幸福な気持ちにさせてくれるのも一人で走るサイクリングの魅力である。難度の高いコースや追い込めるようなイベント、それと走りやすくて楽しめるコースの両方を組み合わせると、末永くサイクリングを楽しめるのではないかと今年還暦(終焉の兆しの第一歩)を迎えて思った。







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土橋さんで新しい年の準備完了。

来年の天草サイクルは息子の結婚式と重なり参加できず
今のところ初イベントは4月のオートポリスの予定。

今年は生まれて初めて入院(眼科)を経験した
担当医の院長さんが自転車乗りでとても良くしてもらった
その病院には合唱部があって
なんと顧問を福島雄二さんがされており
思わぬところでの面会となった。

今年も自転車を通じて
多くのみなさんとお会いすることができた
来年も準備を整えて新たな挑戦と
素晴らしい出会いを愉しみにしている

来年もみなさんに付いて行けるよう
練習しますのでどうぞよろしくお願い致します。






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  1. 2018/12/31(月) 15:16:13|
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カベルネ畑から八千代座へ

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そんなに寒くもないよく晴れた休日だったが、年明けたら92歳になる母の買い物と郵貯銀行の手続きや、介護施設から一時帰宅した95歳の父の通帳の再発行と、出かけたついでに床屋など午前中は二人を車に乗せて用を済ました。母はまだ大丈夫だが、父はトイレや風呂や食事は一人で出来るものの、時代は30年前を彷徨い記憶は数秒ももたない。それでいて足腰とも丈夫なものだから突然出掛けて母がタクシーで捜索することもあったりする。そんなわけで午後から山鹿市菊鹿町のぶどう畑を眺めて八千代座までサイクリングに行くことした。

菊鹿町では19年前からぶどうの栽培が始まり、コツコツとシャドルネだけの契約栽培にこだわり続けた結果数々の受賞につながり、現在の菊鹿ワインのブランドとなっている。菊鹿町は丘陵地帯が多く、昔からの特産であるお茶や栗の木の混じってぶどう畑もよく見かけるようになった。といっても10年前から走っているところだが、昨年と今年とジロに行った際にぶどう畑をよく見かけたこともあり、それで樹形がわかるようになって今まで気にもしなかったものが、吸い込まれるようにぶどう畑に目がいくようになった。今年走ったバローロの広大なぶどう畑の記憶はわたしの宝のひとつでもある。





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県道200号から情緒ある豊前街道で八千代座へ。
ここに来たらガイドさんから施設内を案内してもらうとよい。八千代座の前が受付になっており、その歴史や館内の説明のほか舞台で写真も撮ってくれるのでおすすめである。






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千代の園酒造、名酒「菊池川」の酒造蔵でもある。
この酒造(資料館のみ)や味噌蔵、米蔵をガイドさんが案内する「米米惣門ツアー」というのがありこちらもおすすめ。(前日までに要予約)






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千代の園酒造を過ぎると菊池川が見え、豊前街道は旧鉄道の線路後に作られた熊本山鹿自転車道(ゆうかファミリーロード)につながる。左に行くと熊本・菊池方面になり、菊池川を眺めながらのんびりとサイクリングを楽しむことができる。寒い時期には地元の人も含めてこんなサイクリング体験も面白いと思う。
川沿いをしばらく走って鹿本高校方面(案内標識はない)に左折して325号の手前の大藪サイクルさんに立ち寄った。大藪さんは熊本地震の被害に遭われ熊本市内よりこちらへ住まいごと移転された。市内からやや遠くなったものの店を拠点に走るには絶好の環境で、大藪さんが作られたサイクリングコースはビギナーから上級者までその魅力を満喫することができる。
おおらかな大藪さんと娘さんのサオリの二人のショップはいつも穏やかな雰囲気で、この日も珈琲をいただきながらつい長居してしまった。






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走った夜は自遊亭へ
おすすめのごま鯖和え
肉厚ながら一切クセが無く鯖の旨味だけが凝縮されている






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ご主人は県南の海側の出なので
有明海や島原湾の魚介料理には長けており
一番美味しい時期の海の幸が手頃な価格で楽しめる
それと懐かしいフライ料理も大好きだ





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牡蠣と野菜の天ぷらで感激して
最後は馬のヒモ焼き
悶絶の旨さ
手頃な酒を見切って選別した今の時期なら日本酒
焼酎もいい、ワインもいろいろ
嗚呼、やっぱ自遊亭はいいな。






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  1. 2018/12/26(水) 17:26:34|
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お役に立てれば寒締めでも走る

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「阿蘇山に自転車で上りたいからご一緒していただけませんか?」と、お誘いを受けお話を聞くと単にサイクリングを楽しみたいということではなく、障がい者や心の病を持たれいる方に対して就労の支援をされている異業種のみなさんで、自転車を活用してリハビリ的なことができないか模索されており、多少なりともお役にたてることがあればとご案内することにした。

コースはルートラボで「コルナゴ部長」で検索してもらい、「内牧温泉から草千里」のコースを選ばれたので氷点下の極寒対策(ウィンドブレーカーは下り用にもう1枚)で案内しお越しいただいた。宿泊当日は朝から来館されたが、あいにくの雨でお話をしたあとは車での散策となった。翌朝は風が強く、結構な寒さだったが、それにもめげずスニーカーにフラットペダル、グローブは一般的な冬用、想定気温は5度~10度の出で立ちで挑戦された。

阿蘇駅前から坊中線を上ると観光バスもバイクもなく車も少ない。完全なオフシーズンのパノラマラインは自転車で走るには快適過ぎる。イノシシの親子も堂々と道を横切り、放牧の牛も道まで出てきている。気温は杉林を抜けた先の大曲りで3度、上りにはちょうどいい。風はやや強いがそれでもマラソンの旬が冬のように自転車で峠を登るにはこの時期は快適だ。ただし、暑くなったらウィンドブレーカーを早めに脱いだり、ジャージのファスナーを開けたりと、下りを想定して絶対汗をかかないよう頑張り過ぎずに走ると良い。なのでマイペースで走り、遅れても気にしないようにとみなさんに案内する。






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ファームランドへ降りる阿蘇公園下野線が合流するところから勾配がきつくなるので1枚脱ぐかファスナー全開で暑さ対策をする。カーブを5回曲がるとやがて草千里展望所に着くが、ここは吹きさらしになるので風の強いときは危険なほど煽られる。この日は強風プラス極寒で気温はマイナス3度、早々に下のレストランへ温かい飲み物とトイレに急ぐ。






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ニュー草千里と書かれた建物の1階に阿部牧場の直営のカフェがありここのミルク系の飲み物は美味しい。カップ麺のアベックラーメンもあって、お湯ももらえるので手軽に食事をとって温まりたいならおすすめだろう。
外を見るとどんよりしてきたので下ることにする。山の天気はみるみるうちに変わるので、雪でも降り出したらすぐに積もって自転車だと走行不能になり、運良く時間が合えば日に6便の登山バスに乗せてもらうしかない。(年に何度か宿泊の自転車旅の方で見かける)

ここから草千里展望所まで500mほどの上りだが勢いよく登って体を温めて平均斜度5.1% 12kmの下りに備える。わたしも下り用のウィンドブレーカーとベストを着てアンダーグローブをはめて下る。4キロ下り、多分みなさんはブレーキの操作ができなるなるくらい手がかじかんでいるだろうと休憩する。手に温もりが戻ってきたら再スタートし、旧いこいの村の前を通り阿蘇神社経由で帰ろうかと思っていたが道の駅阿蘇まで一気に下ることにした。.本来は壮大な景色を堪能しながらのダウンヒルだがこの時期は装備がゆるいと修行に近い。

道の駅阿蘇で休憩したら内牧まで一直線の国道212号を通らず、集落の中や畑の中を走って、地震でまだ段差がある道を体験してもらい内牧へ。裏道を通りいまきん食堂の行列を眺めて、ナオズベースでマウンテンバイクにさわってもらい、ナオくんからその魅力も話してもらって宿へ到着、冷えた体を温泉で温めて終了した。このあとみなさんは阿蘇市役所で自転車への取り組みなどを訊ねに行かれた。





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障がい者の方々が作られた心温まる品々を
お土産にと頂戴した
参加されたみなさんは弱虫ペダルのファンでもあり
例えばそういったつながりで
蘇山郷やわたしでお役にたてることがあったら
できる限り応援したいと思っている






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さて、身体の芯まで冷えたであろう今回のサイクリングの最後の感動が温泉であったことはみなさんの様子から間違いない。
寒くなってくると、標高が高く一段と冷え込む阿蘇は、地域全体として平日はゆっくりした日が多くなる。自転車の方はもちろん、多くの方が寒さを敬遠されているのかも知れないが、冠雪した阿蘇山はそれはそれは美しいものだし、温泉は寒くなるほど旬を迎える。湯気に包まれた大浴場はサウナのように暖かく、木漏れ日や間接照明によって浮かび上がる湯気は宝石のように輝き幻想的ですらある。
浴槽には地下にあるままの、一切手を加えない源泉が、豊富な湯量で満たされ、夜通し、惜しみなく溢れている。泉質は九州には数少ない硫酸塩泉で、温泉の持つ自然の治癒力を楽しむこともできる。深く息をして、金気臭のミストを身体に取り込み、翡翠色の湯と共にじっくりと芯まで温まり、水圧により圧迫された腹部は、マッサージ効果もあり、朝な夕な幾重にも阿蘇の恵みを愉しむ贅沢が魅力である。数泊の滞在でなくとも、このように温泉に集中するのであれば身体の休養となる湯治になるのではないだろうか。家族風呂もあるが、温泉を堪能するなら冬の大浴場がおすすめ、この日のように、なるだけ寒に当たると、より濃厚な体験とともに、男性はよりたくましく、女性は美しくなること請け合いである。





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  1. 2018/12/18(火) 16:42:26|
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阿蘇内牧温泉の温泉旅館から欧州の山岳コースを彷彿させる阿蘇サイクリングの愉しみ方を紹介しています。

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